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映画「あるいは裏切りという名の犬」あらすじと感想【ネタバレあり】

2024/09/20
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

元刑事の経歴を持っているオリヴィエ・マルシャル監督が脚本も手掛けたハードボイルドなフランス映画です。

共にフランスを代表する名優ダニエル・オートゥイユジェラール・ドパルデューが反目しあうライバル刑事を演じ火花を散らします。

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あらすじ

パリ警視庁の同期レオ・ヴリンクスドニ・クランは共に警視となりそれぞれ別のチームを率いているライバル同士だった。

互いに捜査のやり方が違い過ぎて合わない二人は普段から反目し合っている。

ヴリンクスのチームで彼をよくサポートしているベテラン刑事エディが転属することが決まった。

もうじき地方の都市に行く彼の送別会を行っている日、ヴリンクスが懇意にしているバーの女性店主マヌーがチンピラから暴行を受ける。

さらに別の場所では、1年半前から頻発している現金輸送車強奪事件がまた起こっていた。

たった1年半で7件・死者も9人にまで登り、警視長官のマンシーニはヴリンクスとクランのチーム全体に警察の威信をかけて解決するように要請する。

次の昇進が決まっているマンシーニは、次期長官にヴリンクスを推すつもりだった。

そのためこの事件の捜査指揮官はヴリンクスに任せた。

野心家のクランは、自分に指揮を任せてほしいとマンシーニに直訴するが断られてしまった。

ヴリンクスは強奪事件の捜査の傍ら、チームを使ってマヌーに暴行したチンピラへの報復を済ませる。

その際チーム内のムードメーカー・ティティはチンピラが持っていたナイフを戦利品としてくすねるのだった。

強奪事件の手がかりが掴めず足踏み状態になっていたある日、ヴリンクスの元情報屋で服役していたシリアンから連絡が入る。

あと2週間で出所だが、特別外泊許可が出たのだ。

強奪犯の情報と引き換えに、30分だけ自分と一緒にいてほしい、とヴリンクスに持ちかけた。

胡散臭さを感じるが、犯人の情報は欲しい。

ヴリンクスは承諾する。

そしてシリアンはヴリンクスを助手席に乗せたまま、自分を刑務所に送ったゼルビブという男の車を待ち伏せて銃殺する。

シリアンは強奪犯の正体を教える代わりに、この殺人のアリバイ工作をヴリンクスに強要するのだった。

人知れず苦悩するヴリンクスを妻のカミーユは心配し、優しく寄り添う。

カミーユと娘のローラがヴリンクスの心の拠り所だった。

シリアンからの情報で犯人とアジトが分かったヴリンクスは、自分とクランのチームで逮捕作戦を展開する。

しかしクランの身勝手な行動により犯人に気づかれ激しい銃撃戦となる。

クランの部下エヴを人質に捕られ、エディが命を落とした。

ヴリンクスとクランの間に入った亀裂は修復不可能なものとなる。

そして自分の情報屋だったゼルビブを殺したシリアンの居所を言わないヴリンクスを、クランは内務調査課を利用して拘留させた。

ヴリンクスの自由を奪った間に、クランは長官の地位も奪い取る。

さらにヴリンクスの家の電話に盗聴器を仕掛けており、カミーユにシリアンが連絡してきた機会を逃さなかった。

無茶な捕獲作戦をとり、その結果シリアンともどもカミーユまで命を落とす。

ヴリンクスは絶望の中、独房で嗚咽する。

そして7年後、出所したヴリンクスは全てに決着をつけるため動き始めた。

 

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感想

ストーリーの中にグイグイ惹き込む力のある作品です。

無駄がなくテンポよく進んでいきます。

最初から張られている伏線が綺麗に回収される展開に興奮しました。

まさか戦利品でくすねたナイフが意外な結末に持って行く重要ツールだったとは思いもしなかったです。

脇役ながらティティの漢気に感心します。

アンタ、よくやったねぇ…(ノД`)・゜・。

どのキャラクターにも個性があり、その個性がこの計算されたシナリオ・演出の中でうまく配されていて、かなりの完成度だと感じました。

すごく面白かったです。

個人的に、キャストもユニークに感じました。

マヌー役に「ファントマ」シリーズのヒロインで60年代のポップ・アイコンだったミレーヌ・ドモンジョ

カミーユ役はトム・クルーズとダスティン・ホフマン主演の映画「レインマン」でヒロインを演じたヴァレリア・ゴリノ

どちらも長年、名前をお見かけしなかった人たちだから「うわっ、元気だったんだ!」と驚きました。

こういうのって、俳優の若い頃と現在の容姿を並べて見る、みたいな面白さがあります(悪趣味)

7年後に再会する娘のローラは、ヴリンクス役のダニエル・オートゥイユの実の娘が演じています。

こういうのも、「似ているところ探し」が面白いので大歓迎(≧▽≦)

めっちゃ似てました。

映像も綺麗だし、見どころ満載の映画です。

暴力シーンとかあるので苦手な方にはオススメしませんが、近年(といってももう16年も前だけど)のフィルム・ノワールとしてはかなりの良作なので、お好きな方はぜひぜひ♪



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