映画「めまい」あらすじと感想【ネタバレあり】主人公を……殴りたい
ヒッチコック作品の中でも特に映像技術を凝らしたミステリー作品です。
主演はお馴染みのジェームズ・ステュアート。
ヒロインをキム・ノヴァクが演じます。
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あらすじ
自分を助けようとして同僚警官が転落死したことがトラウマとなり、高所恐怖症になってしまった元刑事ジョン。
デザイナーをしている女友達ミッジも彼を支えるが、克服はなかなか出来ずにいた。
刑事を退職してしばらくのんびり過ごすつもりでいたが、旧友のエルスターから誘いを受けて彼の運営する造船所に出向く。
そこでジョンは、エルスターの妻マデリンの様子が最近おかしいことを相談される。
ジョンは彼女と面識がないため調査がしやすいことから、期せずして探偵まがいの仕事をすることになった。
花屋でブーケを購入して墓参りに行くマデリン。
彼女が去ってから墓石を確認すると「カルロッタ」という19世紀に生きていた女性の名前が刻まれている。
次に美術館で、ある女性の肖像画を食い入るように見つめる彼女を観察すると、髪の巻き方が同じだと気づく。
そして墓に供えたブーケと、肖像画が持っているものが同じ形なことも。
学芸員に訊くと、その肖像画の女性がカルロッタだった。
死者に憑りつかれている、などと眉唾めいたことを言っていたエルスターに呆れていたが、マデリンを尾行するうち真実味を帯びてきた。
エルスターに報告すると、カルロッタはマデリンの曾祖母だという。
ときどきマデリンは自分が誰なのか分からなくなるらしく、カルロッタが乗り移っているのではないか、というのがエルスターの見解だった。
そしてカルロッタは26歳で自殺しており、マデリンも今26歳ということで十分に警戒してやってほしい、と頼まれる。
翌日も尾行を続けると、ゴールデンゲートブリッジの橋下まで来たマデリンが突然川に飛び込み、ジョンは慌てて彼女を救け上げた。
これをきっかけに二人は不倫関係になるが、マデリンは不可解な夢に悩まされており、そしてカルロッタが命を絶った教会の鐘楼から転落死する。
失意の日々を送るジョンだったが、ある日マデリンと瓜二つの女性ジュディを見つけ、彼女と付き合うようになる。
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感想
後半、ジョンに腹立って不快な気持ちになりました。
ジュディはマデリンだったのですが (というか本物のマデリンの替え玉) そうとは知らないジョンは、ジュディの見た目を完全にマデリンと同じものにしようとするのです。
もう、このやり取りが不愉快すぎて… ムカムカムカムカ (# ̄皿 ̄)
イヤだイヤだ、というジュディへの無理強いの仕方!
百年の恋も一発で醒める勢いです。
そもそも、いくら似ているからって元カノと同じにしようとするとか、普通に相手に失礼だし傲慢。
本人ではあったけれど「今度はありのままの私を愛してもらおう」と思っていた彼女の気持ちを踏みにじっています。
確かに騙していたのは悪いことだけど、エルスターが主犯なのに…
マデリンが着ていたグレーのスーツを着せ、金髪に染めさせ、同じ髪型にさせてご満悦♡
………殴りてぇ
その外見にさせてウフウフとやに下がった顔してましたが、ジュディがカルロッタと同じネックレスを付けたことで真相を見破りました。
今度はムッツリ無表情で件の教会に向かいます。
そして高所の恐怖に打ち克ちながら鐘楼に辿り着き、またもやジュディの言い分も耳に入れずに自分の主張だけを喚き散らすジョン。
もうヤダぁ、こんな主人公…
真相を知ったからってドヤ顔で一方的にまくし立てちゃってさ
コイツがガタガタうるさいせいで鐘楼に人がやってきちゃって、それでパニクッたジュディは今度こそ本当に転落死。
そしてジョンは、アホ面引っ提げてボーゼン。
オメーのせいだろ、オメーの!
…怒りのあまり口が悪くなってしまいました。申し訳ありません。
以前に二度ほど観ている作品でしたが、年取ったことで今回ジョンのクソっぷりに初めて気づきました。
面白い話ではありますがイヤミスで、不快になる可能性があります。
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