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映画「スミス都へ行く」あらすじと感想【ネタバレあり】“議事妨害” が正義の戦い

2023/10/16
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

「我が家の楽園」でも組んだフランク・キャプラ監督、ジェームズ・ステュアート主演、ジーン・アーサー助演のポリティカル・コメディです。

キャプラ作品常連のエドワード・アーノルドが悪役に徹しています。

そして幾度もアカデミー賞助演男優賞にノミネートされている演技派クロード・レインズが圧巻の演技を見せます。

また、この頃脂が乗っていたトーマス・ミッチェルも脇を支えました。

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あらすじ

現職の上院議員が亡くなった。

ペイン議員は至急ハッピー知事に連絡を取り、新聞王テイラーが仕切っている不正案件「ウィレット川のダム建設」を、無条件で支持する人物が必要だと訴えた。

テイラーの言いなりになる人物を指名するが、市民は猛反対。

板挟みの知事に、彼の子供たちは口を揃えてジェファソン・スミスを推してきた。

ボーイスカウト団長の彼は子供に人気があり、その後ろには両親という有権者が二人ずついる。

後任議員は彼に決まった。

政治のことを何も知らないから、不正のからくりが分かるはずもない。

そんな思惑を知らないスミスは、急な指名に驚くけれど、推薦者のひとりがペインであることに安心していた。

彼は亡父の親友だったのだ。

気づいていなかったペインも驚く。

スミスの父は小さな新聞社を経営しており、記者も兼ねていた。

当時弁護士だったペインと共に不正と戦ったが、背後から撃たれて殺されたのだった。

ワシントンに到着したスミスは、ペインの娘スーザンの美しさに見惚れる。

そして駅から見えた国会議事堂に興奮し、そのまま観光に出かけてしまった。

州連絡事務所でスミス付きの秘書になった女性サンダースは、番記者のディズと一緒に5時間も待ちぼうけになる。

ようやくやってきたスミスをホテルに送ると、サンダースはパブでディズ相手にグチをこぼした。

それを聞いた他の記者が、初登院前のスミスに群がり、囲み取材で質問攻めにする。

そして動物のモノマネをした写真を使い、慣れない議場で緊張していたスミスの様子を小馬鹿にして面白おかしく書き立てた。

激怒したスミスだが、彼らの言う通り政治のことをまったく知らない彼はペインに相談し、法案を提出するよう助言される。

そこで「ウィレット川に少年キャンプ場を作る」ことを思いつき、上院で提案。

ダム建設の場所と被っており、ペインはじめテイラーやハッピーは大いに慌てる。

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感想

お父さん譲りの「正義のために戦う志」を持ったスミスは、この後ペインに裏切られ、テイラーの執拗な嫌がらせで苦境に立ちます。

不正をしている彼らに不正をでっち上げられ、ついにスミスの追放が審議される事態に。

新米議員のため議場に味方がおらず、孤軍奮闘する彼にサンダースが知恵を授けて見守ります。

その作戦がフィリバスター (議事妨害)

立っている間は演説をすることが出来るものだそうで…

不勉強で知りませんでした。

ご老体やメタボな方が占めている中、若くてボーイスカウト団長で人一倍の体力があるスミスならではの戦法に、ペインたちテイラーの手先も手をあぐねます。

その間サンダースはスミスたちの地元に電話を入れ、ボーイスカウトの少年たちを中心にスミス擁護の記事を作成&拡散。

世論を動かすやり方を心得ています。

この映画、意外にも子供の使い方が上手いんですよね。

政界を舞台にしていながら、子供があちこちで活躍しているんです。

スミスを推薦するのも、議場を案内するのも、新聞を作成するのも配るのも子供たち。

スミスが子供向けの新聞を作っていたことも最初に伏線で出て来ていて上手い。

ポリティカルなお堅い映画かと思うと、みんなで新聞を作って配り、それをテイラーの手下たちに妨害されるあたり、キッズアドベンチャーの要素も組み込まれていて面白いと思いました。

みんな可愛い♡

時代のためか、子供たちへの暴力が容赦なくてムカつきますが ( ̄皿 ̄)

 

正義のために人はどこまで戦えるか。

圧倒的多数の敵に対し一人で立ち向かうスミスの戦い方は、23時間以上の立ちっぱなし、という自分自身を痛めつけるもの。

中立の議長は、そんなスミスの根性に時折優しく微笑みます。

というか、議長も付き合わされているんですよね…

すごいいいキャラです、議長。惚れそう♡

結局スミスは体力の限界で倒れてしまい、そこで元々良心の呵責があったペインが改心するのですが、一番の悪党テイラーの凋落が見られなかったのは残念。

最初は暗くて小難しい話っぽいな、と敬遠していましたが、キャプラ監督らしいハイテンポで力の抜けたコメディに仕上がっていて楽しめました。

 

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