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「ブロードウェイと銃弾」あらすじと感想【ネタバレあり】舞台は完ぺきでなければならぬ

2022/06/12
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

ウディ・アレンが監督・脚本 (共作) を担当した華やかでテンポのいいコメディ映画です。

大女優役のダイアン・ウィーストがアカデミーはじめ多くの助演女優賞を総なめにしました。

同じくアカデミー助演賞にノミネートされたチャズ・パルミンテリジェニファー・ティリーが注目されるきっかけになった作品です。

そして「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」などの監督で有名なロブ・ライナーが、主人公の友人役を演じています。

ブロードウェイと銃弾 (字幕版)

あらすじ

1920年代後半のニューヨーク。

駆け出しの劇作家デビッドは、新作の台本をプロデューサーのマークスに読んでもらった。

面白い話だが、理屈っぽいし前二作も大失敗に終わっているため、マークスは上演の許可を下ろさない。

今度は自分が演出をするから、とデビッドは食い下がったが、議論は持ち越しになる。

その頃、マフィアのボス・ヴァレンテの愛人オリーブは、女優になる夢を叶えてくれないヴァレンテに怒りをぶちまけていた。

必ず叶えてやる、とヴァレンテは彼女のご機嫌をとるのだった。

 

後日、マークスからデビッドの芝居を上演する許可が下りた。

ヴァレンテが出資者になったのだ。

ただしオリーブが出演することが条件だ。

彼女にあてがわれた役は精神科医。

実際の彼女と挨拶して、とても精神科医を演じられる人ではない、とデビッドもマークスも判断するが、降板は絶対にさせられない。

そんなことをすれば、ふたりとも消されてしまう。

芸術を貫くより力に屈服したデビッドは絶望の雄たけびを上げる。

しかしマークスは、大女優のヘレン・シンクレアに主演を打診してくれていた。

オリーブが大根な分、他のキャストを最高峰にすることで成功させようと考えたのだ。

そしてヘレンの相手役には、こちらも大物俳優のワーナー・パーセルが選ばれた。

太り過ぎになっている、と聞いて心配していたが、稽古初日には体を絞ってきている。

ヘレン演じるシルビアから夫を奪う役にはイーディス・ブレントが配されて役者が揃った。

オリーブには、ヴァレンテの命令でマフィア幹部の護衛チーチがついている。

こうして稽古が始まったが、案の定オリーブがセリフを間違えるし、役者同士でケンカになったり、ワーナーがどんどん太ってきたり…

一筋縄ではいかない状況になってくる。

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感想

無駄がなく、一気に駆け抜けます。

理屈っぽくて女ごころが分からないデビッドのキャラは、アレン自身を投影しているように見えました。

演じているのがジョン・キューザックにも係わらずアレンの姿が重なって見えてしまいます。

人をまとめるのって大変よね… (;´∀`)

そんな彼を上手くサポートするのがチーチ、という意外性にはやられます。

女性のことが分かっていないデビッドの台本に疑問を持つ女優陣からの質問や意見にタジタジになっていたところを、チーチがアイディアを出して皆の納得を得ました。

デビッドはプライドを傷つけられましたが、酔った勢いでチーチに謝って、以来ふたりで台本を練り直していきます。

理屈っぽいセリフもチーチの手で観客に受けやすいものに変わり、どんどん劇はいいものに変わっていくのです。

「マフィア幹部は名脚本家!?」なんてラノベみたいなタイトルつけてマンガ化してもおかしくないキャラと展開が印象に残ります。

そんなラノベ・キャラのチーチ。

台本に関わるうちに「自分の台本だ」と思うようになり、完璧なものにするために…

 

大根オリーブを殺します。

 

(゚д゚)

情熱を持ちすぎてるマフィアは怖ェ……

その報復でチーチも殺されることになるのですが、自分を看取るデビッドに最後に遺した言葉は、ラストシーンに新しいセリフを追加しろ、というものでした。

台本を完成させてから死ぬ劇作家魂!

これはデビッド、勝てませんわ。完敗です。

結局チーチがいなければ芝居は成功しなかったと悟った彼は、恋人を連れて故郷に帰ることにしました。

こうして見ると、若手劇作家の挫折を伴う成長物語であり、男同士の友情物語でもある作品だったんだな~、と感じます。

ちなみに「大根オリーブ」の語呂が良くて、しばらくジェニファー・ティリーのことをそう呼んでいました。

実際のティリーは演技派なんですけどね ( ̄▽ ̄)

 

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※陪審員7番です。

 

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