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映画「評決のとき」あらすじと感想【ネタバレあり】人種差別の壁は分厚い

2024/09/11
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

「ザ・クライアント 依頼人」に続いてジョエル・シュマッカー監督がジョン・グリシャムの原作を映画化した作品です。

主演のマシュー・マコノヒーはこの作品で注目されます。

助演にはサミュエル・L・ジャクソン、ケヴィン・スペイシー、サンドラ・ブロックなど、演技派の豪華キャストが揃っています。

そしてドナルド&キーファーのサザーランド親子が共演していますが、ほとんど顔を合わせていない他人役。

顔ソックリなのに~。

 

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あらすじ

ミシシッピ州の小さな黒人コミュニティに、ふたりの白人青年がトラックで乗り付けてきた。

元々素行が悪い上に泥酔している彼らは、村人たちに横柄な態度でさんざん悪態をつき、食料品店から大量のビールを取り上げていった。

町に戻る途中の道で、買い物帰りの10歳の黒人少女トーニャ・ヘイリーを見つけてレイプする。

発見された時トーニャは死にかけており、あまりに惨たらしい姿に家族だけではなく村人全員がショックを受けた。

 

一方、貧乏弁護士のジェイク・ブリガンス

恩師のルシアン・ウィルバンクス元弁護士から事務所を引き継いだが、依頼は少なく経営がカツカツである。

それでも愛する妻カーラと幼い娘ハンナがいて、家族仲も良く幸せだった。

友人の離婚弁護士ハリーとパブにいると、馴染みの保安官に話しかけられてトーニャの事件を聞いた。

彼女の父カールとは、その兄の弁護をし、無罪にしたことがあって以来の友人でもある。

事務所に戻ると、カールがやってきた。

トーニャは、一命は取り留めたが子供の産めない身体になったと聞かされる。

カールはジェイクに、何かあったら助けてくれる、と以前約束したことを確認してきた。

その言葉でジェイクはカールが復讐しようとしていることに気づいたが、何も言えなかった。

 

犯人たちが法廷に向かう途中、大勢の見物人がいる前でカールは銃を乱射。

ふたりを射殺したが、連行していた保安官の膝まで撃ってしまった。

見物人の中には、犯人のひとりコブの母と弟フレディもいた。

白人至上主義のフレディは、カールを死刑にするためkkkの力を借りる。

ジェイクはこのカールの裁判が、人種問題を浮き彫りにする大きなものになる、と確信。

相手となる検事も、この事件をPRに利用して州知事になろうとしている野心家ルーファス・バックリー

裁判長も公正を欠く人物ヌース判事である。

圧倒的に不利な状況だが、ジェイクは約束どおりカールの弁護を引き受けた。

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感想

初公判から苦戦するジェイクですが、調査能力に長けている法学生エレンが心強い味方となってくれ、彼をうまくサポートします。

だけどkkkによる妨害・破壊行動は熾烈を極め、ジェイクを苦しめることになります。

昔「ミシシッピー・バーニング」を観て、そこにもkkkが絶対悪として出てきて黒人差別問題を扱っていたのですが、内容がよく分からなかったんですよね。

映画「ミシシッピー・バーニング」あらすじと感想【ネタバレあり】こちらのはらわたもバーニング

それに比べたら今回は分かりやすかったです。

ストーリーが複雑に絡んでいるわけではないからこそ、アメリカ史に詳しくなくても理解できたのだと思います。

途中で「???」となることなく最後まで一気に観れました。

しかしなぁ…

これを言ったら物語にならないから仕方ないんですけど、カールがこれからレイプ魔たちを殺すと予告してきたときに、ジェイクが止めなかったのが辛いところです。

傷ついたトーニャのことを思えば「父親が殺人犯」なんてレッテルを貼らせるのは、余計に傷つけることになりますよね…

だから復讐より、この先のトーニャの心身の快復に尽力することに意識を集中してほしい、と私なら思います。

でもジェイクも周りの人も「娘を酷い目に遭わされたんだから当然だ」という感情のみで、トーニャ自身のことに目を向けていないように見えました。

実際にカールが手を下したせいで一家の生活はどん底になります。

復讐したい気持ちはわかるけど、自分の感情のみで動いて家族に迷惑をかけている現状は反省すべきなんですよね。

でもカールにもジェイクにも、その気持ちは見当たりません。

こういう「力こそ正義」みたいな大味なところ、繊細さに欠けている部分がアメリカっぽいのかな、と考えました。

ん? この意見、人種差別になっちゃう?

いや、文化の違い… ですよね?

 

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