映画「フィラデルフィア物語」あらすじと感想【ネタバレあり】結婚前夜の恋のさや当て
キャサリン・ヘップバーンの出世作になった舞台劇の映画化です。
ケーリー・グラントとジェームズ・ステュアートが共演しました。
監督はジョージ・キューカー。
ジョゼフ・L・マンキウィッツが製作に回っています。
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あらすじ
離婚から2年。
富豪令嬢トレイシー・ロードの再婚が新聞を賑わせた。
お相手のジョージは少々モサいけれども石油会社の重役である。
トレイシーや母はこの結婚を喜ぶけれど、妹のダイナは前夫デクスターの方が良かった、と思っている。
マスコミ嫌いのトレイシーの結婚を特集記事にしようと目論む雑誌「スパイ」の編集長キッドは、記者のマコーレーとカメラマンのエリザベスにその役割を振った。
伝手のない二人は辞退しようとするが、そこにデクスターが現れる。
彼の協力で、二人は「トレイシーの兄の友人」ということにしてロード家に入り込んだ。
兄は南米に行っていて式には出られないのだ。
しかしそんな嘘をついてもトレイシーは彼らが記者だと見抜いていた。
お引き取り願おうとするも、父がダンサーと浮気中であることをバラす、とデクスターに脅されて、シブシブ結婚式の潜入取材を黙認する。
それでも小さな抵抗として、ドジを装ってエリザベスのカメラを落としてネガを台無しにしてやった。
一度ロード家から出たスパイ誌のふたりは別れ、マコーレーは図書館に出向く。
そこで熱心に本を読んでいるトレイシーを見つけ、話が弾んできたふたりはロード家に戻ってプールハウスで語り合う。
するとデクスターがやってきて、トレイシーは彼と言い合いになってしまった。
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感想
※辛口です。ご容赦ください。
豪華キャストだし、ストーリーも悪くないんだけど、ちょっとハマれなかったです。
どうも、端々に「男は好きなことする。女は黙って淑女らしくしていろ」というメッセージが出てきて、イヤな気分になったのが大きいかな。
特に父親が、浮気しているのにそれを「男は若さが必要なんだ」と肯定し、母も複雑そうな顔をしながらもそれを良しとしている。
浮気を責めるトレイシーの方が逆に可愛げないと怒られ、最後も何故かこの父に「ごめんなさい」と謝罪。
当時の価値観とはいえ… 納得いかないなー ( ̄皿 ̄)
ジョージとの結婚が迫っている中、マコーレーといい感じになるトレイシー。
結婚の破棄は目に見えている展開でしたが、土壇場でなぜかデクスターとの元サヤになりました。
これもちょっと理解しがたいラストで…
意思の強そうなトレイシーの芯がブレていて、ただ我が強いだけの人だったのが残念。
無理やり大団円に見えるドタバタぶりだし、なんか少し前の朝ドラ「ちむどんどん」を思い出してしまいました。
(あ。似ているとかではなく、ただ思い出しただけです)
反省会があったら書き込んでしまいそうな作品でした。
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