映画「キャリー」(1976年版) あらすじと感想【ネタバレあり】
スティーブン・キングの処女作をブライアン・デ・パルマ監督が映像化した名作ホラー映画です。
主演のシシー・スペイセクと母親役のパイパー・ローリーの演技は、共に高く評価されています。
その他、元スピルバーグ夫人のエイミー・アーヴィングや「アメリカンヒーロー」のウィリアム・カット、「ロボコップ」のナンシー・アレン、そしてまだブレイクする前のジョン・トラボルタが出演。
何気に豪華キャストです。
あらすじ
いじめられっ子の冴えない女子高生キャリー・ホワイト。
体育後のシャワー中に初潮が始まり、生理の知識がない彼女はパニックになって同級生たちに助けを求めた。
しかし周囲は、血まみれの手を伸ばしてくるキャリーを気持ち悪がり、ナプキンをぶつけて嘲笑する。
屈辱が怒りに変わったとき、更衣室内の電球が割れた。
キャリーは怒りが頂点に達すると念動力を発する超能力者だったのだ。
異変を察した体育教師コリンズがキャリーをかばい、校長室に連れていく。
キャリーの名前を何度も間違える校長にイラ立ち、机の上の灰皿を念動力でひっくり返してやった。
早退させられたキャリーは初潮がきたことを母に知られ、聖書で殴られながら叱責された後、キリスト像が飾られている狭い納戸に閉じ込められた。
狂信者の母は、女になることは汚らわしいことと考えている。
そのためキャリーにはまともな性教育が施されていなかったのだ。
翌日、2つ前の席に座る男子学生トミーの詩が授業で読まれ、教師に褒められる。
キャリーもその詩が美しい、とポツリと呟くと、その褒め言葉はトミーの耳にも入ってきた。
体育は休みのためキャリーは図書館でテレキネシスについて調べていた。
その間、授業でコリンズは昨日キャリーをいじめた生徒たちに罰を言い渡す。
数日間の居残り授業を実施。
サボッたら今週金曜のプロムには参加させない、というものだった。
さっそく居残りで体育の授業を受けるが、厳しい内容にいじめを主導していたクリスが抗議の声を上げる。
コリンズはクリスのプロム参加を禁じた。
その夜、クリスは彼氏のビリーに相談し、プロムでキャリーに恥を掻かせる計画を立てる。
一方、キャリーをいじめたことを反省しているスーは、キャリーをプロムに誘ってあげて欲しい、とトミーに頼む。
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感想
撮影時シシー・スペイセクは26歳でしたが、10代の女子高生役に違和感がなくて驚きます。
瘦せっぽちでサラサラの金髪で自信なさそうに俯く美少女、という佇まいが庇護欲をそそる雰囲気を持っています。
最初はシブシブという感じでプロムにお誘いしたトミーも、だんだんキャリーに惹かれていってるのが分かりますもん。
スーとの関係は結局なんだったのか分からなかったけど…
贖罪の気持ちとはいえ、他の女の子を誘え、なんて彼氏に言いますかね (。´・ω・)?
カップルかと思ったのですが、ただの友達だったのかもしれません。
そしてトミー役のウィリアム・カットがイケメンだと初めて気づきました。
「アメリカンヒーロー」のときにはドジっ子&ヘンなヒーロースーツだったせいか、こんなに整った顔をしているとはついぞ思わず。
キャリーをエスコートする姿は王子様そのものですわ~♡
ダンスではロマンティックにクルクルクル~♪
……すんません、回転早すぎて酔いました…
クライマックスの処刑シーンに行く前にぎぼぢ悪ぐざぜないでぼじい オエ…
せっかくのロマンティックシーンなんだから、もっと優雅にしてほしいところでしたが、監督が無骨じゃしょうがない。
ダンスの次は仕組まれた投票でベストカップルに選ばれたキャリーたちがステージに上がって微笑む姿。
天井の梁にあるバケツの中身がいつぶちまけられるかハラハラしながら、こみ上げていた吐き気を抑えるダウンタイムにもなります。
幸せの絶頂から奈落に突き落とそうと狙うクリスやその仲間たちの意地悪さよ。
ブタの血を頭からかぶった瞬間、ドレスに野球帽という不可思議なコーディネートをしている女生徒に思いっきり m9(^Д^)プギャー されます。
「バカを見るー♪ ブタの血 (ケツー)♪」と歌っちゃいそうないい笑顔。
罠に気づいてクリスを引きずり出そうとしたスーは、コリンズ先生に誤解されて会場が追い出されたし、糾弾しようとしたトミーはバケツが頭にぶつかって死んじゃうし…
これでリミッターが外れたキャリーの全員処刑。
規模の大きい盛大な「ざまぁ」は圧巻です。
コリンズ先生はいい人だったのに可哀想でしたが、燃え盛る火の海の中、血まみれでゆっくり歩くキャリーの姿はすごく絵になっています。
ダンスシーンで画面酔いに注意すること以外は面白かったです。
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