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映画「死海殺人事件」あらすじと感想【ネタバレあり】ミスリードが狙いすぎ

2023/09/13
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

ピーター・ユスティノフが名探偵エルキュール・ポアロを演じた最後の作品です。

原作はアガサ・クリスティーの「死との約束」。

「オリエント急行殺人事件」にも出演していたローレン・バコールの他、パイパー・ローリーキャリー・フィッシャーなども登場しています。

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あらすじ

1937年。ニュージャージー州。

2週間前に主を亡くしたボイントン邸で、未亡人のエミリーは弁護士コープが読み上げる遺言状に満足していた。

「全財産をエミリーに相続する」というものである。

しかしここで、亡くなる2日前に署名された第二の遺言状の存在を知らされて驚愕。

「財産は家族全員に分配」という内容に憤慨したエミリーは、コープにその遺言状を燃やすように強要した。

知事だったボイントン氏と結婚する前、刑務所の看守を長年務めていた彼女は、人の弱みを握って脅すことに慣れている。

そして記憶力もずば抜けていた。

ボイントン氏の前妻との子供たち、レノックス、キャロル、レイモンド、そしてエミリーの実子ジネブラと、レノックスの妻ナディーンは、本当は二通目の遺言状の存在を知っている。

しかし元看守の高圧的で独裁的なエミリーに、誰も逆らうことができない。

不満を抱えた彼らにエミリーは、皆で聖地訪問の旅行に出かけることを提案した。

一行はヨーロッパを巡り、イタリアのトリエステを観光中に心臓病を抱えたエミリーが倒れそうになる。

同じく観光中だった女性医師キングが駆け寄るが、エミリーはナディーンを呼んでキングを遠ざけた。

ジネブラが望遠鏡を覗いていると、コープもやってきた。

彼はナディーンと不倫中である。

彼らの知らぬところで、ガイドの案内に不満を示す英国議員のウエストホルム卿夫人が、同行する友人クイントンのシガレットケースがガイドに盗まれた、と騒ぎを起こしている。

レイモンドからのお詫びを断って船着き場近くを歩いているキングに、やはり休暇中だというポアロが話しかけた。

全員がエルサレム行きの客船に同乗することになる。

そしてその船中で、エミリーはコープを殺そうとしていた。

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感想

コープを殺そうとするエミリーですが、エミリーは他の人たちから殺したいと思われるほど憎まれています。

ボソボソと呟かれる「殺してやる」という不穏な言葉をしょっちゅう耳にする、お出かけ大好きポアロたん。

あちこちに顔を出しては不仲な関係性を見抜いてズバズバ言ってしまうため敬遠されちゃいました。

豪華客船の中でのディナータイムでコープを毒で殺そうとしたエミリーですが、不倫に気づいたレノックスが荒ぶったため失敗してしまいます。

そしてエルサレムに着いてから、エミリー自身が殺される展開になりました。

動機は全員にあるから、ウソついたりしらばっくれたりして捜査を撹乱してきます。

このあたりは探偵ものではよくあることなので気になりませんが…

演出はちょっと粗いかな、と思いました。

真犯人の登場というか、被害者との絡ませ方が不自然で、いかにも「疑ってくださいよ」という立ち位置です。

あの家族と関係ないのにやたら目立ってる、となれば… ねえ?

(あ、これもう犯人言っちゃってるな私)

ポアロに事件のことを話しにきたベドウィンの少年が逃げ出したとき、キングが追いかけるのも分からない。

観客のミスリードを誘っての演出だとは分かりますが、執拗に追いかける理由がまったく説明されていません

キングはあの少年を取っ捕まえて、どうしたかったんでしょう?

彼女がしつこく追い回したせいで少年は殺されます。

しかも傍にあった拳銃を持ってしまって疑われる、なんてベタな展開。

ちょっと萎えますのぉ~ (; ̄▽ ̄)

さてさて、景色やゴージャス感が売りのクリスティ映像化作品。

今回の現場は華やかさには欠けるかもしれませんが、「死海文書」が発見された遺跡クムラン国立公園なので、考古学に興味がある方などには興味深い場所です。

最初のほうではヨーロッパの各都市も巡っていて、不和なのにボイントン家のみなさんも楽しそうでした。

他のクリスティ作品に比べると突出した部分が感じられないな、とは思いますが、バコールやローリーの存在感ある演技に惚れ惚れする作品です。

英語も聞き取りやすいので、学習にも向いていると思いました。

 

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