映画「恋する予感」あらすじと感想【ネタバレあり】グリフィンドールのヒュー・グラント
ヒュー・グラントとアラン・リックマンが出演するイギリス映画です。
ヒロインを「ムーンライト・ドライブ」のジョージナ・ケイツが演じました。
監督は「フォー・ウェディング」のマイク・ニューウェルです。
あらすじ
1941年のリヴァプールでの空襲で、劇場が燃えているのを喜んでいた少女ステラは、赤ん坊の頃に母に捨てられ、伯父バーノンとその妻に育てられていた。
それから6年後、ステラはバーノンたちの反対にも耳を貸さず、女優を目指す。
ステラの意思の堅さに根負けしたバーノンは、知り合いのポッターがいる劇団のオーディションを受けることを許可。
ステラの芝居はイマイチだったが、演出家のメレディスは彼女を気に入り、ステラは彼に恋をする。
翌日からステラは、研究生の名目で無給の裏方の仕事に回された。
そして劇団は立て続けに三作品を上演する過密なシーズンに突入。
公演中に次作の稽古を同時に進め、ラストは「ピーターパン」の予定である。
とりあえず使い走りの仕事でもメレディスの傍にいられる幸せを感じるステラだったが、彼がヒラリーという人物を愛していると知って嫉妬する。
いずれ来るかもしれない枕営業に備えて、経験してみたいステラはメレディスを諦めきれなかった。
ある日、地元議員の息子デズモンドのことを「クズ」と言ってしまったステラは、その度胸を買われて役をもらえた。
入れ替わるようにメインキャストの女優がメレディスからクビを言い渡され、劇団内は不穏な空気が漂う。
いよいよラストの「ピーターパン」の稽古が始まるが、フック船長役の俳優がケガをしてしまい、代役で名優P.L.オハラが呼ばれた。
実力も申し分なく、劇団内でもファンが多いオハラだが、かつて地元の女性たちを食い物にしていた、という噂もあった。
感想
ラブコメ帝王ヒュー・グラントなので、もっと軽い作品だと思っていましたが、かなりシリアス寄りの映画でした。
中盤から登場のオハラがストーリーの中心になり、ステラは彼と親密になります。
ステラを相手にしないメレディスですが、気に入った男子にも冷淡な態度でした。
ステラと同じ研究生のジェフリーもメレディスと付き合っていますが、彼の態度に腹を立て、一度みんなの前で彼を殴っています。
ステラは殴られたメレディスのほうを心配しますが、彼のほうが劇団を解雇されました。
怒りはポッターやオハラに向けられます。
オハラと寝ても、心の中ではずっとメレディスを慕っていたステラ… 大人だなー ( ̄▽ ̄)
メレディスのことはどうでも良くなってオハラに行きそうになるけど、私なら。
まあ、年齢差がとてもあるから、枕営業の練習のつもりだったのかもしれないですね。
そんな微妙な関係のステラとオハラですが…
大方の予想通り、父娘でした。
バーノン伯父さんからステラの母の写真を見せられたオハラは驚愕します。
………ポッターさん? でしょうか…
知ったその日に彼はバイク事故を起こして帰らぬ人に。
登場時、バイクで現れたから「アラビアのロレンス」のつもり? などと言われていましたが、亡くなり方も同じにするニクい演出です。
元々が舞台役者だけあって、劇中劇でのアラン・リックマンの演技にも引き込まれました。
フック船長、迫力あるわ~。カッコいい。
この映画、ハリー・ポッターの原作すらまだ出版されていない頃のものなのですが (1996年) 何かと共通点があって驚きます。
バーノン伯父さんとかポッターさんとか、人名の他にも、ヒュー・グラントが丸眼鏡をかけてグリフィンドール寮生そっくりの赤と黄色のマフラーを巻いて出てきた日にはもう… しかも黒スーツに黒髪ですよ。
ハリーにしか見えない。
それにアラン・リックマンが「ポッター」と言うたび「ヒィッ!」とビビッてしまいましたわ。エモい。
こんな見どころもある、なかなか面白い映画でした。
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