映画「激流」あらすじと感想【ネタバレあり】DQN (ドキュン) の川下り
メリル・ストリープが初めてアクション映画に挑戦したカーティス・ハンソン監督作品です。
ケヴィン・ベーコンとジョン・C・レイリーが悪役を演じ、デヴィッド・ストラザーンとジョゼフ・マゼロがストリープの家族役です。
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あらすじ
もうすぐ息子ロークの誕生日がやってくる。
家族揃って母ゲイルの、自然豊かな実家に行き、川下りをする計画を立てていた。
まだ幼い娘だけはゲイルの両親と一緒に車でキャンプ・ポイントに行くことになるが、ゲイルとローク、父親のトム、そして飼い犬のマギーでボートに乗って娘たちと合流する計画だ。
しかし土壇場になってトムがまた仕事を理由に「行けない」と言い出した。
こうしてまた夫婦間、親子間に溝ができる。
仕方なくトム以外で渓流にやってきた。
現地でラフティングの受付を済ませて準備をしていると、ウェイドという気さくな青年が声をかけてきた。
ラフティング初体験の彼は友人のテリーと、ガイドのフランクと共に川下りをするという。
こちらは経験豊富なゲイルに、ロークとマギーだけだ。
そう聞いてウェイドはゲイルに馴れ馴れしい口を効くが、ゲイルは冗談だと受け取って笑う。
いざ船に乗り込もうとしたところで、トムが仕事を放って駆けつけてきた。
仕事より家庭を選んでくれたことにゲイルもロークも喜んだ。
3人と1匹のパーティーとなり、さっそく出発する。
すると途中で、ウェイドとテリーがゲイルたちに助けを求めてきた。
フランクが途中で逃げてしまったのだという。
未経験者のウェイドたちと一緒に行動することにしたゲイル達だったが、次第にウェイドたちの態度に奇妙なものを感じてきた。
そしてウェイドは、最大の難所ガントレットに向かうようにゲイルに頼んでくる。
さすがのゲイルもガントレットを切り抜けられるとは思わない。
しかしウェイドは銃を出して一家を脅してきた。
ウェイドとテリーは逃亡中の強盗犯で、ガントレットの先にある場所に国境を超えるための車両が用意してあるのだった。
トムとロークを人質に取られ、ゲイルはガントレットに挑戦させられる。
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感想
銃をチラつかせて脅してくるウェイドですが、実はカナヅチです。
なら楽勝で倒せるのでは? と思いきや、パドルでゴン☆と突き落としても、浅瀬で足がつく場所だったりして反撃されます。
悪役のしぶとさはアクション映画の基本ですが、まさか上半身がまるまる川から出られるくらいの浅さとは思いませんでした (;^ω^)
ボートって水深のある場所を進むものだとばかり、と勘違い。
手を縛られ、無理やり操舵させられながらもゲイルとトムはなんとか逃げ切る策を考えます。
ロークがちょっと足手まとい気味ですが。
この子の両親への反発心が最初の逃げるチャンスをつぶしてしまったので
でも子供だから仕方ないか (;´Д`)
それを補填するかのように、トムが活躍します。
射殺されたと見せかけてボートから降り、岩肌に素手で張り付き、崖から川にジャンプし、陸から罠を仕掛けました。
仕事人間のパパだって、やるときはやります。家族を守るためならば。
途中ではぐれたマギーも、格下扱いしていたトムのお手伝い。
ライフジャケットもなくボートに乗せられていて可哀そうだったけど、映画的には重要だったんですね。
う~ん、でも無理やり感があって、やっぱり動物をラフティング用のボートに乗せるのはちょっとな~、と思います。
そしてゲイルのほうはボートから。
凶悪犯たちは許せないけど、ガントレットへの挑戦は、怖いながらも興奮してる?
ちょっとそんな高揚感が見られましたが、息子が手を縛られて同乗させられているので真剣です。
この映画のクライマックスなだけに、迫力ある映像でガントレットの凶暴さを観客に知らしめてきました。
昔、玄倉川水難事故の映像を見たのですが、DQN (ドキュン) と呼ばれた反社会的な性格の人たちが流される姿が「DQNの川流れ」と言われて有名になりました。
だからこのシーンで、ウェイドたちDQNが川下りしてるんだよな~、と当時の映像を思い出した次第です。
でもこちらは乗り切った達成感で互いの立場も関係なく笑い合います。
でも、すぐさま殺し合い。
この一家、ゲイルのお父さんの耳が悪いため、全員手話ができます。
なのでウェイドたちに知られたくないことは手話で会話。
いざって時、身につけておくと便利なんですよね。手話とかモールス信号とか…
本来の使い道とは違うけど。
アクション映画だけど爆破や重火器を使用してはいないので、自然の美しさがそのまま出ていて綺麗な映画でした。
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