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映画「ミスティック・リバー」あらすじと感想【ネタバレあり】壊れた友情

2023/12/13
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

クリント・イーストウッド監督によるミステリー作品です。

被害者の父を演じたショーン・ペンがアカデミー主演男優賞、容疑者を演じたティム・ロビンスが同助演男優賞を受賞しています。

このふたりの幼なじみで、犯人を追う刑事役をケヴィン・ベーコンが演じています。

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あらすじ

ジミー、ショーン、デイブの三人は、よく一緒に遊ぶ近所の幼なじみだった。

ある日、三人で生乾きのコンクリートに名前を刻んでいると、通りがかった警察に怒られ、家が離れているデイブだけ車に乗せられて連れ去られる。

実はニセ刑事でデイブはそのまま誘拐された

自力で逃げ出したが、体にも心にも傷を負う。

 

25年後。

三人はそれぞれに家庭を持ち、疎遠になっていた。

前科がついているジミーは、現在は足を洗い雑貨屋で働いている。

ひとり娘を設けた前妻を亡くした後、再婚してさらに女の子が二人生まれた。

デイブも結婚し一人息子がおり、ショーンは刑事をしている。

ジミーと前妻の娘・ケイティは父親に溺愛されているが、父が毛嫌いしているブレンダンと内緒で交際中。

実はベガスに駆け落ちして結婚するつもりでいた。

明日は妹の初聖体という大事な日、ケイティはバーで女友達と一緒にカウンターに上がって踊る、という目立つ行動をとる。

デイブもバーに来ていて、その姿を見た。

午前三時に帰宅したデイブは血まみれだった。

問い詰める妻に「人を殺したかもしれない」と呟く。

 

翌日、教会に現れないケイティに、ジミーはヤキモキしていた。

聖体も無事に済んで外に出ると、サイレンを鳴らしているパトカーが何十台も通り過ぎて訝しむ。

パトカーの到着先の公園に来てみると、ケイティの車が放置されており、中には血がついていた。

そして公園の奥のほうで、ケイティが惨殺された遺体で見つかる

捜査を担当しているショーンはジミーに、自分たちに任せるよう声をかけるが、ジミーはすでに独自で犯人を見つけようと動き始めていた。

そして捜査線上にデイブが浮かぶ。

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感想

ケイティ殺害の犯人をデイブだと決めつけるジミーは、どんなにデイブが当日の事情を説明しても聞く耳を持ちません。

まったく信じないジミーは「ケイティを殺したと認めれば命だけは助けてやる」とまで言い出します。

家族のためにもまだ死にたくないデイブは、そう言われて結局ウソの自供をしてしまいました。

この映画がイヤミスなのは、やっぱこの自分の思い込みを絶対だと盲信するジミーのせいなんですよね~。

まったく身近にいてほしくないタイプの人間です。

ジミーの短慮は取り返しのつかない結末を迎えます。

人の話を聞かない、というのが実はどれほど怖いことかがよく分かりますね。

柔軟性がなくて、とても頑固。

どんなに筋道立てて話されようが、良い意見だろうが、何が何でも自分の感情こそが最優先で、絶対に受け入れようとしない。

非常に疲れる相手で、自然と距離を置きたくなります。

こだわりが強いようなのです。

こういう人にはどんなに言っても暖簾に腕押しな上、凶暴な気質な人が多いです。

人生を穏やかに過ごしたい人は、なるべく関わらないようにするのが一番いいと思います。

向こうから近づいてこられても、できるだけ穏便にフェイドアウトできるように、周りの信頼できる人と相談しながら離れていきましょう。

 

子供のとき、三人で一緒にいるときにデイブだけが誘拐されました。

もしあのとき、残る二人も一緒に車に乗っていたら違っていたかもしれない、とジミーは悔恨します。

そうだね~……

三人で力を合わせて誘拐犯をやっつけるキッズ・アドベンチャー映画になっていたかもしれないねぇ… (ないわ!)

イーストウッド監督作品は何本か観ていますが、最初は気乗りしなくても、すぐに話に惹き込まれて一気に観るパターンになっています。

やっぱり俳優をやっていた賜物なのでしょうか。

テンポが良くて上手いんですよね。

本当面白いです。

ただしいつも長い (;´Д`)

もうちょっと縮めてもいいんじゃないかと毎度思います。

今回も、ラストそこまで引っ張らなくても、と思うくらい締めが長かった。

そして上記したとおり、イヤミスです。

勧善懲悪でスッキリしたい、という方には断じてお勧めしません。



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