映画「シカゴ」あらすじと感想【ネタバレあり】犯罪都市での成り上がり方
ボブ・フォッシーが演出したブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品です。
主演はレネー・ゼルウィガー。
彼女が憧れるスターをキャサリン・ゼタ＝ジョーンズ、銭ゲバだけど敏腕の弁護士をリチャード・ギアがそれぞれ演じます。
クイーン・ラティファやジョン・C・ライリーなども顔を揃え、ルーシー・リューがチョイ役で出てきました。
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あらすじ
姉妹デュオで人気のナイトクラブ・ダンサー、ヴェルマ・ケリーのファンだったロキシー・ハート。
いつかは自分もステージに上がることを夢見ていた。
そんな頃、ヴェルマがマネージャーも務めていた夫と妹を殺害。
イリノイ州刑務所に収監される。
チャンスが来たと踏んだロキシーは、夫エイモスがいるにも関わらず、知り合いにステージ・プロデューサーがいる、という家具セールスマンのフランツと関係を持った。
もちろんプロデューサーを紹介してもらうためだったが、事が終わった後にフランツは態度を豹変。
冷たく彼女を突き放した上に、知り合いの話もウソだったのだ。
ショックを受けたロキシーは、フランツを銃殺。
強盗が入り込んだとウソをついてエイモスに罪を肩代わりしてもらう気だったが、不倫関係だったことがバレて結局ロキシーは捕まった。
州知事の椅子を狙っている検事ハリソンは、ロキシーを極刑にして名を上げるつもりでいる。
看守ママ・モートンが仕切る区画に連れていかれたロキシーは、そこでヴェルマを見つける。
ママに賄賂を渡していて、待遇は良さそうだ。
ロキシーは綺麗に洗濯したヴェルマの下着を渡し、憧れていること、自分もいつかステージに立ちたいので助言が欲しいことを告げる。
しかしヴェルマからの助言は「アタシの下着に触るな」だった。
憧れがガラガラと崩れて悔しがるロキシーに、ママが声をかけた。
そしてビリー・フリンという負け知らずの弁護士を紹介する。
絞首刑になりたくないロキシーはすぐにフリンと会うが、弁護料として5000ドルもの大金を要求されて青ざめた。
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感想
ナイトクラブや刑務所が舞台のため、ミュージカルでありながらほとんどの場面が暗いです。
スポット照明を多用してセクシーな雰囲気が出ています。
でもコメディ。
女囚のみなさん、結構しょうもない理由で服役しています。
そしてたくましい。
殺されるようなことする相手が悪い、とハッキリ言いきり、刑務所ライフをエンジョイしとります。
早く出所してカムバックする気マンマンのヴェルマ。
そのヴェルマに失望して逆にやる気に火が点いたロキシーは、刑務所にいながらにして人気者にのし上がります。
犯罪者として人気者になるロキシーもロキシーなら、その弁護士として人気者になるフリンもフリン。
1920年代の犯罪都市シカゴならではの成りあがり方や処世術に、びっくりです。
そして人気とは移ろいやすいもの。
大衆を惹きつけ続けるには努力が必要で… この面でロキシーは何度かピンチが訪れます。
が、やはりムショ暮らしをした人間は強い。
「妊娠した」と嘘までついて他の人に行きそうだった大衆の興味を自分に向けさせました。
思いっきり燃料投下。
それでも無罪判決が出た途端、みんな彼女に興味を失ってしまうのですが (;´∀｀)
出所してから、やはりこちらも人気を復活させたいヴェルマとコンビを組んで、ナイトクラブの人気者に返り咲きます。
20年代のシカゴでは殺人はエンタメ。
成りあがるための手段。
引くわ～、と思いつつも面白かったです。
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