「カサブランカ」あらすじと感想【ネタバレあり】

 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

第二次世界大戦中の仏領モロッコの都市カサブランカを舞台にしたハンフリー・ボガード主演、イングリット・バーグマン共演の恋愛映画。

「君の瞳に乾杯」など名セリフが数々あることでも有名な作品です。

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あらすじ

ヨーロッパの至るところが戦火の渦に巻き込まれ、アメリカに逃げ延びようとする人たちは、カサブランカで通行許可証を手に入れてリスボン経由で行く計画を立てていることがほとんどだった。

しかし許可証を手に入れられる人は一部のお金持ちのみ。

運悪くカサブランカで足止めをされている人々は多かった。

フランス領とはいえ、この時期のフランスはドイツ占領下にあり、事実上ドイツの傀儡政権となっていた。

カサブランカでもドイツ人将校たちが幅を利かせて街を闊歩している。

そんな折、ドイツ政府の人間が殺害される事件が発生。

アメリカ人男性のリックはこの地でレストランを経営。

お酒も出すしカジノもあるこのお店はいつも繁盛していた。

皮肉屋だけど情に厚いリックは、闇屋のウガーテに通行許可証を預かってくれと頼まれて断り切れずに受け取った。

その後すぐウガーテは殺人容疑者として逮捕されそうになったところ脱走を試みて射殺される。

ウガーテが殺人をした際に奪い取った通行許可証を持っていなかったため警察はリックに訊くが、リックはしらばっくれる。

その夜、反ナチ運動の中心人物ラズロが女性を伴って来店した。

二人はウガーテから許可証を受け取る約束をしていたのだ。

ピアノ弾きのサムは女性を見て驚く。

彼女はリックがパリにいたときに付き合っていた女性イルザだった。

イルザもサムに気づき、リックとの思い出の曲をリクエストする。

その曲を聞いてバックヤードにいたリックは店に戻りサムの元に行き、思いがけずイルザと再会する形になった。

 

感想

リックは口数が多くはありませんが、堂々としていて存在感のある男性です。

皮肉屋で一見冷淡に見えますが、さりげなく人を助けるような懐の深い人なのでモテます。

店の常連客イヴォンヌもリックに夢中。

なんとか彼に振り向いてほしいという目線をカウンターから送りますが、リックはわざと視線を避けます。

リックはカウンターまで来てもイヴォンヌを見ようともしません。

しびれを切らしたイヴォンヌがリックに近づいて…

ここで名セリフで有名なシーンです。

 

イヴォンヌ「昨日はどこに?」

リック「そんな昔のことは覚えてない」

イヴォンヌ「今夜は時間ある?」

リック「そんな先のことは分からない」

 

イヴォンヌ、まったく相手にされていません。

しかも顔そむけられたままなので気の毒なんですが、ここまで見事にテンポのいい切り返しをされたら、漫才か! とハリセンチョップ付きのツッコミで称賛したくもなります。

 

このやり取り、ボギーの渋さも相まって男性の憧れのセリフらしいです。

死ぬまでに一度言ってみたい、的な。

特別Sっ気が強いわけではない人でも、自分に夢中な女性に冷たい態度をとることをやってみたい、という願望を持つようです。

男でも女でも、自分に夢中になっている人のことは軽く見る、というのはよくあることです。

なぜか勝手に相手のことを“粗末に扱っていい存在”と認定して、冷たくしたり怒りをぶつけたり貢がせたりとやりたい放題の人もいます。

こういうことが起こるから、安易に相手に好意を見せてはいけない、という恋愛ルールが存在するんですね。

自分の気持ちを発露できなくて苦しいのは分かります。

特に相手から存在感を消されているとなると、私を見て! と思うのは当たり前ですが、異性として以前に、自身の“人間としての尊厳”を守るために、やらないほうがいいことではあるんですよね。

 

さて、この暖簾に腕押しなやり取りの後、イヴォンヌはヤケになってまたお酒を注文します。

かまってほしかったんだねぇ、ヨシヨシ。

バーテンのサシャが慰めてくれ… うぉい! リック!Σ(゚口゚;)//

 

「飲み過ぎだ」と言ってイヴォンヌを強引にタクシーに乗せて帰らせてしまいました。

えーと、ある意味オトナの行動だと思います。

ヤケ酒はよくないし、気のない相手に対してなりのフォローの形になっています。

ただサシャはイヴォンヌが好きなので、ある意味チャンスだったんですが、リックが潰してしまいました

サシャ、ドンマイ…( ̄▽ ̄;)

 

 

イルザと再会して、リックはその夜パリで共に過ごした日々に思いを馳せます。

ドライブに行ったり、ショッピングをしたり、カフェでお茶を飲んだり…

そんなささやかなデートで笑いあうのがこの上ない幸せでした。

で、そんなふうに付き合っている中で当然の質問がリックからでます。

「きみは何者で、今まで何をしていたんだ?」

普通は付き合う前にチェックする項目ですが、まあ一目惚れとか、戦時中の特殊な状況でのドキドキつり橋効果とかで、知る前に恋してしまったのでしょうね。

イルザは「質問はしない約束よ」と言ってかわします。

リックは気になりつつも一旦引き下がりますが、内心やはり聞きたくて仕方がないのか後日また聞いていますね。

相手の過去。

自分と知り合う前、相手はどんな人生を送ってきたのか、特にどんな人と付き合ってきたのか、好奇心ムズムズになるものですね。

芸能ゴシップ記者並みに根ほり葉ほり聞き出そうと躍起になりそうですが、一旦ここで一息。

相手の過去を全部知ってどうする?

よく考えるとあまりいいことないんですよね。

過去に付き合っていた人のこと聞いて、嫉妬でモンモンする、とか。

暗い生い立ちを聞いて、どうすることもできずにモンモンする、とか。

特に相手が言いたがらないときは、気にせず流したほうが平和な気がします。

この二人の場合、一緒に逃げようとした日にイルザからの一方的な手紙で破局しているので、知っていればまだリックの傷は浅くて済んだのかもしれませんが、そうでもなかったかもしれない。

結局自分を捨てて他の男の元に行ったことには変わりはないわけだから。

 

通行許可証をラズロに渡し、飛行場に連れて行くから逮捕しろ、自分はイルザ連れて逃げるから、と警察署長のルノーにいっぱい食わせるリック。

いざ飛行場に着くとリックは、ラズロとイルザの二人を飛行機に乗せて自分はそこに残って飛行機を止めようとするシュトレッサーを殺します。

ラズロも男気溢れるカッコいい人なんですが、このラストでリックはさらにそれを上回るいい男だと証明されます。

二人ともイルザを愛していて、自分より彼女の安全の方を第一に考えています。

活動家のラズロといるほうが危険な気もしますが、二人は結婚しているので、もしリックと逃げてもパリのとき同様イルザはラズロの生死が気になって落ち着かない日々になりそうなんですよね。

遠くで心配するより、イルザはラズロの一番近くにいるほうが安心なんだと思うんです。

(リック的には違う目線かもしれないけど)

大切に思う人の幸せを思って身を引く。

口で言うだけだったり、フラれたのをただ黙って去っていく、という場合はよく聞きますが、こういった目に見える形での行動で示すあたりがリックのカッコよさですね。

 

「時の過ぎ行くままに」はこの映画を象徴する劇中歌です。

本来の意味は「時が経っても」。

パリで別れ、数年たってカサブランカで再会した二人。

時を経て感情がぶり返したり変化があったり紆余曲折します。

どんなに時間が経ち忘れかけても、心の中にくさびのように打ち付けられた記憶や感情は、あっという間に呼び起こされるものかもしれません。

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