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映画「秋のソナタ」あらすじと感想【ネタバレあり】バーグマン最後の映画出演作

2024/07/24
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

イングリット・バーグマン最後の映画出演作品です。

監督は故郷スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン

ベルイマンの当時のパートナーだったリヴ・ウルマンが、大女優バーグマン相手に凄まじい演技を披露。

実力者同士の火花を散らす演技対決は、観る者を圧倒します。

 

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あらすじ

田園地方の山中にある牧師館で暮らすエーヴァは、母シャロッテに手紙を書いていた。

シャロッテの長年のパートナーだったレオナルドが亡くなったことを知り、この牧師館でしばらく暮らさないか、とエーヴァは誘う。

夫のヴィクトールにも手紙を見せて賛同してもらえた。

手紙を受け取ったシャロッテは早々に牧師館にやってきた。

母娘は実に7年ぶりの再会である。

レオナルドを亡くしたばかりのシャロッテは饒舌だった。

エーヴァは大人しく聞いていたが「ヘレーナを療養所から引き取った」と伝えると、シャロッテの表情は一変する。

もう一人の娘で、エーヴァの妹だ。

全身不随で、言葉がうまく話せない彼女をシャロッテは忌み嫌っていた

手紙に書かず、強引にヘレーナに会わせようとするエーヴァの行動に腹が立つ。

しかしヘレーナの前ではそんな態度はおくびにも出さない。

慈愛に満ちた母を演じるが、意味を汲み取れない言葉を向けられ困惑する。

ヘレーナ自身はシャロッテに懐いているのだが、シャロッテにはヘレーナの存在は鬱陶しいだけだった。

エーヴァはシャロッテのその態度を陰で嘲笑った。

有名ピアニストで世界中を飛び回るシャロッテを、エーヴァは憎んでいた。

子供の頃からずっと彼女からの愛に飢えていた

それでもこの牧師館に呼んだのは、やはりどこかで情があり、愛を向けて欲しい気持ちが心の片隅にあったのだろう、とエーヴァは自分で思う。

だが、結局ヘレーナを見捨てる態度も変わらず、エーヴァのことも相変わらず無関心なシャロッテに、積年の恨みをぶつけることになる。

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感想

1978年の映画なのですが、もうすでに毒母問題を扱っていることに驚きました。

どうしても相容れない母と娘の確執

いつの時代もどこの国にもあるのかもしれません。

母になったからといって無条件で子どもを愛せるわけではなく、自分の人生を優先するシャロッテ。

そんな母性が欠如している彼女からの愛を切ないほどに欲して、自分のことより「母が喜ぶこと」を優先してきたエーヴァ。

年月を重ねたことで歪が生じ、この牧師館でふたりは決定的に衝突します。

母親から愛されたかったというエーヴァに、シャロッテもまた子供のほうから愛を向けて欲しかった、と言い返します。

ふたりとも愛を与えるより与えられたかった

考え方が平行線だったことに唖然としました。

子供のエーヴァが欲するのは分かりましたが、まさか親であるシャロッテまでとは…

あの家では夫も子供たちも、シャロッテからの愛を求めるけれど、誰も彼女を愛してはいなかった、と思っていたのでしょうか。

だから余計に演奏ツアーに力を入れて留守にしていたのかな、と考えました。

いずれにしても哀しい母娘です。

 

序盤はシャロッテの独り言が多く、後半シャロッテとエーヴァの会話劇になります。

その会話もまるで独り言のように、一人が長く話し、その間は話し手側の顔のアップでの長回しです。

どちらかが話しているときは、もうひとりは黙っている。

舞台のよう、とも思ったのですが、案外これは互いに相手の話にあまり関心がないことを表わしているように感じました。

もちろんエーヴァの感情的な訴えにシャロッテは反論するし、エーヴァもまたそれに言い返します。

でもふたりとも、どこか「どうせ分かりっこない」という諦めの感情を持ちながら話し、そして聞いていたように思える演出でした。

名女優バーグマンの最後の映画作品として相応しい名作だと思います。

静かで熱いヒューマンドラマです。



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