映画「姉のいた夏、いない夏。」あらすじと感想【ネタバレあり】姉をたずねて三千里、からの不倫旅行
「ラブ・ダイアリーズ」のアダム・ブルックス監督・脚本。
キャメロン・ディアスと「ワイルド・スピード」シリーズのジョーダナ・ブリュースターの主演で家族の絆を描きます。
「シャロウ・グレイヴ」のクリストファー・エクルストンの他、「es」のモーリッツ・ブライブトロイや「ミート・ザ・ペアレンツ」のブライス・ダナー、「紀元前一万年」のカミーラ・ベル、「ロザリンとライオン」のイザベル・パスコーなどが出演しています。
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あらすじ
1969年の夏。
フィービーが12歳のときに、姉フェイスはポルトガルのエスピシェル岬の崖下で遺体となって見つかった。
自ら命を絶ったというのがフィービーには信じられなかった。
元々は4人家族だった。
会社員だが画家の夢を諦めきれずにいた父の絵のモデルは、専らフェイスのみだった。
ヒッピーの考えに同調している父は、世界を変えられると本気を思っており、姉妹がいずれ旅に出られるように国債を買っていた。
しかし父が病気で亡くなり、目標を失ったフェイスは引きこもってしまう。
だが世界中のあちこちでデモや市民運動が起こっている60年代の世相は、父の考えに感化されているフェイスに活気を取り戻させた。
ベトナム戦争に反対して逮捕され、オルグのウルフと付き合い始める。
いろんな話を聞かせてくれるフェイスのことがフィービーは好きだった。
そしてフェイスは「世界を変えるため」にウルフとヨーロッパ放浪の旅に出立し、二度と戻ってこなかった。
1976年。
18歳になり高校を卒業したフィービーは、姉の自殺の原因を知るべく、ヨーロッパでの彼女の足跡を追う旅に出る。
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感想
フェイスから定期的に届いていた絵葉書を手掛かりに、フィービーはフェイスが見ていた光景を追体験していきます。
そしてパリでウルフと再会。
長かった髪をバッサリ切っていて、普通のオッサンになってました。
しかも結婚して普通の家庭を築いています。
フェイスの死をとっくに乗り越えているウルフにフィービーはモヤモヤしたようで、けっこう彼や奥さんに意地の悪い態度を取ったりします。
まだ18歳。潔癖なんでしょう。
そんなフィービーに、ウルフもまたフェイスのことにこだわっていることを非難。
絵葉書のみでは知り得なかったことを教えられます。
いろんなデモ隊や運動家を見てきたフェイスは、過激派にも入れ込むようになり、ウルフはついていけなくなったのです。
大ゲンカの末、フェイスだけ過激派グループに入り、そこで失敗してしまいました。
どんな制裁を受けるのかと見ていて怖かったですが、彼女を買い物に行かせている間に全員がアジトからいなくなる、というヤワさで安心。
ヘタするとリンチの末に絶命、とかリアルにあり得るところを「助かって良かったじゃん」と思うのですが、フェイスは激しく落ち込み、また別の過激派グループに入るんですね。
元から革命戦士なんて向いてないのに、諦めて普通の生活を送ることを考えないフェイスに共感できませんでした。
そしてフィービーにも。
ポルトガルにはウルフが何故か同行します。
そこで二人は関係を持ち、もう姉のことなんてそっちのけで不倫旅行楽しんでまーす♪ 状態。
えええ～、ウルフ最初は大人の余裕見せてたくせに、結局姉妹ふたりとも手を付けて幻滅～。
蜜月を過ごしてしばらく経ってから本来の目的を思い出して最後の地エスピシェルへ。
実はウルフはフェイスの最期のとき、一緒にその場にいました。
そこでフェイスは、別の過激派グループにいたときに、誤って人を殺したことへの罪悪感を拭えずにいたのだといいます。
それが自殺の原因でした。
最期に気にしていたのが自分でも母のことでもなかったことにフィービーは腹を立てます。
そしてウルフと別れてサンフランシスコに戻りました。
うーーーーん……
破綻しているストーリーではないけれど、あまり入り込めないし共感もできない、イマイチな作品でした。
邦題の「夏」もあまり関係なかったですね。
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映画パンフレット 「姉のいた夏、いない夏。」 監督/脚本 アダム・ブルックス 出演 キャメロン・ディアス/ジョーダナ・ブリュースター/クリストファー・エクルストン/ブライス・ダナー 中古価格 |
