映画「恋とニュースのつくり方」あらすじと感想【ネタバレあり】
「ノッティングヒルの恋人」の監督と「プラダを着た悪魔」の脚本家がタッグを組んだロマンティック・コメディです。
主演は「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムス。
ハリソン・フォード、ダイアン・キートン、ジェフ・ゴールドブラムら、錚々たるベテラン俳優陣が脇を固めています。
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あらすじ
ニュージャージーの地方局がおくる朝の情報番組。
その制作班でバリバリ働いていたベッキーは、ある日、学歴の高いシニア・プロデューサーを新しく雇うから、という理由でいきなり解雇される。
片っ端からレジュメを送り、運よくニューヨークにある全国放送テレビ局ibsのモーニングショー「デイブレイク」のエグゼクティブ・プロデューサーの職を手に入れた。
しかし「デイブレイク」は、同時間帯の各番組の中で視聴率最低の、ほぼオワコンの番組。
局側も匙を投げていて、予算もスタッフも常に不足している状態だった。
ベッキーは、まず初めに傲慢で打ち合わせにも出てこない男性キャスターを解雇する。
そしてその穴を、子供の頃から憧れていた報道キャスターのマイクにお願いすることにした。
しかしマイクはベッキーが思っている以上に偏屈でプライドが高くてワガママな老害だった。
ベッキーは、同局の別番組のプロデューサーをしているアダムといい仲になるが、彼曰くマイクは「世界で3番目に嫌なヤツ」。
報道畑でさまざまな功績を残し、受賞歴も輝かしく未だに世界に影響を与える政治家や指導者たちとの交遊も盛んなマイクにしてみると、エンタメや生活の知恵などのヌルい情報を届けるモーニングショーなど、真剣にやっていられないというところ。
長年「デイブレイク」の顔としてメインキャスターを務めているコリーンはマイクに反発。
他のスタッフたちとも折り合いが悪く、ただでさえ低い視聴率がさらに下がってしまった。
ついにベッキーは、自分を採用してくれた人事採用担当者ジェリーから、六週間以内に視聴率を上げなければ番組は打ち切りにする、と最後通告を出されてしまう。
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感想
ニュージャージーの番組を解雇された後、ベッキーはレジュメを送っていた会社のひとつ、ibsの人事担当者ジェリーに呼ばれて面接を受けることができました。
しかし死に体の「デイブレイク」と同様に、ベッキー自身のこともFラン大学中退でプロデューサーの経験がないことなどを挙げて、暗にポンコツ扱いします。
なんとしてもこの仕事が欲しいベッキーは熱弁を奮いました。
「 “デイブレイク” も私も、信じてくれる人が必要なんです!
すぐに信用されるものではないのは分かりまず。
でも学歴や経験の不足は、身を粉にして働くことで埋めてみせます!」
目を剥いて拳を握りながら訴えかけるベッキーですが、ジェリーの返答は無情にも「自分が恥ずかしくない?」でした。
気落ちするベッキーでしたが、この熱弁は結果的に功を奏します。
ベッキーは信頼関係というものがいかに大切なものか分かっていますね。
このあたり、とても好感が持てます。
面接でこう言い切ったからには信頼を得るため頑張らざるを得ないですし、実際彼女はものすごい頑張り屋です。
信頼できる人は常に有言実行です。
ウソついたり誤魔化したりしません。
ベッキーの言う通り、人は誰かが信頼してくれればそれに応えようと頑張れます。
逆に誰からも信頼してもらえないと、クサッて道を踏み外すことが多いです。
(その人自身の行いの悪さなどが要因ではありますが)
誠実に生きてきた人には、必ず誰かしら自分を信じてくれる人がいます。
心強い味方になってくれ、励まし合い、人生が良い方向に進んでいけることを実感できます。
人の信頼を裏切らない、というのは人生のモットーにしていいと思います。
何らかの形で救われたり、道が開けたりするきっかけになります。
ベッキーの頑張りは偏屈なマイクの心も動かしました。
番組打ち切りの危機のなか、レポーターやコリーンにムチャぶりさせて笑いを取ることで視聴率を回復させましたが、あと一歩というところの決め手が足りません。
そこでマイクの機転によって、大物政治家の逮捕の瞬間をライブ放送できたことが起死回生に繋がりました。
この功績によりベッキーは、憧れていた人気モーニングショー「トゥデイ」から引き抜きの話がきます。
今「デイブレイク」とファミリーになっているベッキーに迷いが生じます。
しかしふとしたことでマイクと言い合いになり、売り言葉に買い言葉で「だったらトゥデイに行ったるわい!」「行ってまえー!」となり、プリプリしたまま「トゥデイ」の面談へ。
だけど本音はベッキーに戻ってほしいマイク。
それまで小馬鹿にしていたクッキングコーナーで自らエプロンを着けて得意料理を披露。
それを見ていたベッキーは、嬉し涙を浮かべながら「デイブレイク」に戻っていきます。
さっきの続きになりますが、誠実で一生懸命な姿が人の心を打ちます。
どんなに偏屈な相手でも誠意と尊敬を持てば応えてくれる、という期待が持てるラストです。
信頼関係は、どんな人間関係の中でも一番大切なことですね。
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