映画「プロヴァンスの贈りもの」あらすじと感想【ネタバレあり】
男くさい映画を撮るリドリー・スコット監督 (私の勝手なイメージ) と男くさい演技をする俳優ラッセル・クロウ (同じく勝手なイメージ) がタッグを組んで、南仏プロヴァンスが舞台のゆったりしたロマンティック・コメディです。
共演はマリオン・コティヤール。
やっぱ演技うまいですね彼女。
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あらすじ
プロヴァンスのシャトーで暮らし、ぶどう畑とワインの醸造で生活している叔父ヘンリーの元に、マックスは幼い頃、毎夏遊びに行っていた。
テニスや水泳、そしてワイン造り。
叔父からたくさんのことを教わり楽しかった。
しかし大人になったマックスは、ロンドンの証券会社で敏腕トレーダーとして辣腕を奮う、心の冷たい人間になっている。
ある日ヘンリー死去の手紙が届いた。
もう10年も連絡を取っていなかった叔父のシャトーと畑を、マックスは売却することに決めた。
プロヴァンスに出向き、家屋や敷地内のプールやテニスコートの荒れ具合に呆然とする。
公証人のところへ行く途中、地元でカフェを経営するファニーという女性を車で轢きそうになり怪我を負わせるが、マックスは気づきもしなかった。
そしてずっとヘンリーの下でぶどうを育てワインを作っていたデュフロから売却することを責められる。
すぐにロンドンに戻れなかったため、マックスは一週間の停職処分を受けてしまった。
その間プロヴァンスに留まり、敷地と家屋の修繕・整備をすることにした。
するとそこにヘンリーの娘だと名乗る若い女性クリスティがやってくる。
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感想
美しく広大な南仏プロヴァンスの風景に見入りますが、実はちょっと退屈にも感じてしまいました。
ロンドンでの狂気のような株の売買シーンも、プロヴァンスとの対比を描きたかったのだろうけれど、同じような退屈感があって自分でも「なんでだろ?」と思います。
ただ、株や投資についてまったく分からないのですが、あのチャートはなんですか?
ものすごい急降下と急上昇を繰り返す、伝説の “ワロス曲線” というやつになりそうな感じで、こっちがワロスしてしまいました。
(最近 “グランドワロス” とかいう用語も出てきたようで、ちょっとどういう状態なのか知りたいww)
ストーリー的には特に間延びしていたわけではないのに退屈感が押し寄せるのは、たぶんロマンティック・コメディの既定路線にもかかわらず、なかなか退職しなかったり売却についてのアレコレが長くなりすぎたんじゃないかと考えています。
でもキャラクター造形は悪くないし (特に秘書のジェマ)、プロヴァンスの風景もロンドンにあるマックスのスタイリッシュな部屋も素敵だし、見どころも結構あります。
マリオン・コティヤールはもちろん、クリスティ役のアビー・コーニッシュも可愛いですよ♪
いろいろ目の保養が多い作品です (*´ω`*)
そして印象に残った部分なんですが、少年時代にヘンリーとのテニスで負けたマックス。
文句を言って不貞腐れるマックスを、ヘンリーは相手の勝利を喜べる人間になれるように諭すんです。
敗北から学べることは多いこと、相手の健闘を称えること。
これを大事な教訓として伝えています。
漫画「スラムダンク」でも山王の監督が、敗れた選手たちに「負けたという経験がいつか財産になる」と言って励ましていましたよね。
スポーツマンとしてだけではなく、人として相手を尊重することは大切です。
これはもうモラルの問題。
「礼に始まり礼に終わる」は試合だけではなく、人間関係そのものも礼を忘れてはいけないのかもしれないな、と考えました。
ちょっと退屈だけど、余韻の残る優しい映画です。
お疲れのときにでもドウゾー (・∀・)
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