「吉原炎上」あらすじと感想【ネタバレあり】

 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

明治後期の吉原遊郭を舞台に、女郎たちの生きざまを激しく、華やかに、そして悲しく描いていく、五社英雄監督お得意の世界です。

主演は名取裕子さん。

置屋に売られて縮こまっていた純情な娘が、花魁に昇りつめるほどの大人の女性に成長する姿を細やかな演技で魅せていきます。

クライマックスの花魁道中のシーンでは、凛とした表情に色気があって… ふつくしい(*´Д`)ハアハア

名取さん演じる久乃を中心に、巡る季節の中でそれぞれにヒロインとしてフィーチャーされる花魁・女郎たちがおり、彼女らの激動の生き方が久乃に影響を与え、作品に圧巻の迫力を生み出しています。

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あらすじ

海難事故を起こした父の借金の肩代わりに吉原遊郭「中梅楼」に売られてきた久乃

そこには九重吉里小花という売れっ子の花魁が三人おり、“御職”という一番売れている九重が姉女郎として久乃の面倒を見てくれることになった。

まだ勝手がわからない久乃は、遣り手婆のおちかが睨みを利かせている場所から楼全体を見る。

馴染みの客を待たせて、もっとお金を持っている客のところに女郎を向かわせるやり方があることや、男を騙すための液体が作られていることなどを知っていく。

そして久乃は“若汐”と源氏名をつけられ、いよいよ顔見世の日がやってきた。

覚悟はしていたはずなのに、いざその時になると恐怖心が拭えない。

指名した客が若汐を見つめながら舌なめずりするのを見て、若汐は突発的に逃げ出した

「足抜け」は決して許されない。

若汐は挟みうちにされるが、堀の向こう側に、廃娼運動をしている救世軍の古島が若汐を助けようとする。

堀に飛び込んで古島の元に向かおうとし、古島も堀に入るが、中梅楼以外の店の男たちも若汐捕縛の仲間に加わっていたため、抵抗虚しく楼に連れ戻されてしまった。

九重は若汐を激しく叱責し、女郎としての心得を身体に覚え込ませる

ほどなく、九重は年季が明けて吉原を去っていった。

 

一年後の夏、御職は二番手だった吉里に変わっていた。

吉里とひと悶着起こした菊川が、住み替えを言い渡されて出ていくことになり、仲の良かった若汐は寂しさを覚える。

そんな頃、若汐の元に古島が現れた。

財閥の後継者だった彼は若汐の太い馴染み客として大盤振る舞いをし、彼女を引き立ててくれた。

しかし若汐を抱こうとはしなかった。

一方吉里は、惚れている客が金策に困っているのを知り、若汐に借金をしてその男を助けようとするが、フラれてしまう。

そして刃傷沙汰を起こし、絶望のなか自ら命を絶った。

 

そこからまた一年後の秋、御職である小花の様子がおかしい。

喀血するようになり花魁の地位を外された。

若汐は御職となり、花魁“紫”と源氏名を変え、小花の部屋を継承した。

積夜具が皆にお披露目されるなか、小花が現れ夜具をズタズタにして暴れる。

プライドを傷つけられた紫は、窘める古島に食って掛かり「君は身も心も女郎になってしまった」と言われ、去られてしまった。

狂気の中で死にゆく小花の姿を見ながら紫は涙を流す。

 

しかし紫には夢があった。

“花魁道中”の復活である。

女郎として最高峰に君臨するという覚悟を紫は持っていた。

 

感想

好きなんですよね~、遊郭を舞台にした作品。

苦界と言われていた場所だし、実際に売られた女性たちのことは本当に可哀想だと思うのですが…

レトロな空間での艶やかさと裏腹の、しっとりとした底なしの闇の雰囲気が何とも言えずドラマティックで、惹きつけられてしまいます。

 

楼全体を見渡せる小さな座敷を「司令塔」と呼んで上手く采配しているおちか婆さん。

楼のためとはいえ、面倒見はいい人です。

来て初日の久乃を一緒に座らせて妓楼のことをいろいろ教えてくれます。

特に馴染み客についてもらうためのテクニックはかなり熱を込めて語ります。

久乃が美人なため、まず初めに美人ほど馴染み客がつかない理由から説明します。

最初は興味を持たれるのだけれど、美人はそれを鼻にかけてしまうためです。

美しいけれど、いつもフフン (ドヤッ) してる女性はたしかに一緒にいて居心地悪いですね。

見てる分にはいいけれど、ってやつです。

では馴染み客がつく女郎はどんな女性でしょうか?

おちかさん曰く「床上手で啼きの上手い子」だそうです。

さすが妓楼。えげつないな、おい( ̄▽ ̄)

そこへ、スッと前を横切っていく客と女郎。

客にしなだれかかり「寒いから抱いて~♡」という姿を見て、おちかは「アレだよ、アレ!」と身悶えせんばかりに久乃に注目させます。

だから、身も蓋もないっちゅーの!

まあ場所がね、遊郭ですから。

モテというより常連客を掴む方法としてシモ関係重視になるのは致し方ないことで…

ただ言葉が下品モードに替えられているだけで、よく考えると「情が深くて甘え上手」がモテの秘訣ということなのだと思います。

澄ましている美人より、男性に素直に「アナタのこと、だぁい好きなのぉ♡」と全身で表現できる女性がモテるということなんですよね。

ただ同性からすると、あまりにブリッ子モードでやってるの見ると胸がムカムカするので、できれば四六時中はやってほしくない行動です(;^ω^)

それとしなだれかかるのは止めたほうがいいです。

シロートっぽくないし、クロートの女性だったとしてもシロート男性相手だと引いてしまいます。

以前、(おそらく)好きな男性と一緒のファイルを見ていて、頭を思いっきりその人のほうに傾けて肩に乗せようとしている女性を見たことがあるのですが、アプローチ的に大失敗だな、と思ったことがあります。

しかも仕事中。

そんなに我慢できないほどのフェロモンでも出てたのかと思いますが、仕事しろよ(―皿―〆)

恥を掻くわりには功を奏さないやり方です。

漫画じゃあるまいし、美女がしなだれかかって男性が「おっ、いい匂い。ドキッ」とはなりませんから。

美女じゃなければ尚更… ゲフンゲフン。

 

この映画には、男たちが女につく典型的なウソがあちこちに散りばめられています。

九重が惚れていた男子学生は、彼女に借金を申し込み、その際に目を伏せながら「結婚してもいいと思っている」と全っ然本気じゃないプロポーズをします。

若汐のところにも同郷の幼なじみが客としてやってきたとき、腰を振りながら「結婚しよう。オレの子どもを産んでくれ」と、身請けするお金もないくせに、一時の激情で口走ります。

吉里はフラれたあと、別の馴染み客(河原崎長一郎さん)に「一緒に死のう」と持ち掛けます。

河原崎さんは「いいよー♪」と調子よく言いますが、いざカミソリを向けられるとフンドシ一丁で逃げ回ってそのまま外に出てストリーキングかまします。

キャー露出狂!(/ω\)

「帝一の國」での若手俳優たちのフンドシ姿は眼福だったんだがな…河原崎さんでは…

まあフンドシは置いといて、とりあえず上記三つは男が軽はずみで女を傷つけるウソの典型的なものです。

なんかもう、何をどう信じていいのか分からなくなりそうですが、言っているほうもウソをついている自覚はないのかもしれないですね。

状況に流されているだけで、そのときは一応そういうふうにも思ってた、という感じなんですが、女が真剣に受け取るのに対して無責任な言葉だから結局最終的にウソついた、ってことになってしまう。

結構多い事例です。

無自覚なウソの場合が多々ありますので、まともに受け取る前に一拍置いてみてください。

 

九重役の二宮さよ子さんのブログを拝見したら、少し前に若い女性の間で人気が再燃していたそうですね。

何があったのでしょう、と二宮さん書いてましたけど、ほんと何があったのでしょう?

でも30年経っても面白いものは面白い、ということですよね。

今回も時間を忘れて夢中で視聴しました。

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