映画「パリの恋人」あらすじと感想【ネタバレあり】観ていて楽しい動くルックブック
スタンリー・ドーネン監督、オードリー・ヘップバーンとフレッド・アステア共演のミュージカル・コメディです。
共にヘップバーンの魅力を際立たせてきたイーディス・ヘッドとジバンシィが衣装を担当しています。
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あらすじ
アメリカでピンク色を流行させたファッション誌「クオリティ」の編集長マギーは、さらに先の流行を見据えていた。
インテリな女性向けのファッションだ。
それにはピンクとは対照的な、シックな黒。
そして、どこかみすぼらしいロケーションが必要だった。
カメラマンのディックやモデル、秘書たちとロケハンに出かけると、理想的な古びた小さい本屋を見つけた。
ひとりで店にいた女性店員ジョーの制止もきかず、彼女たちは強引に撮影を開始した。
写真には困惑顔のジョーも写される。
撮影終了後は竜巻が去ったような店の散らかりっぷりにジョーは絶望の声をあげた。
ディックだけ片付けのために残っている。
ジョーは、モデルやファッションなど、人工的な美に否定的で、ディックとは考え方が違っていた。
フランスのフロストル教授が提唱している「共感主義」に傾倒しているジョーがその話をすると、モデルになればパリにも行けることを教える。
モデルやファッション業界だって悪いことばかりじゃない。
翌日マギーは、雑誌の顔になる「ミス・クオリティ」を選ぶことを思いついた。
ディックはすかさずジョーを推薦する。
渋るマギーだったが、一応意見を聞き入れてジョーをオフィスに呼んだ。
てっきり本の配達だと思っていたジョーは、いきなりマギー秘書たちに取り囲まれ、服を脱がされそうになったり髪を切られそうになって慌てて逃げ出す。
そして逃げ込んだ先は、ディックがいる暗室だった。
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感想
ファッショナブルで見ているだけで楽しくなる作品です。
ストーリーの面白さなんて二の次、と割り切っているような、とことん視覚的な娯楽を追求している感じに見受けられました。
こういうのもキライじゃないです(≧▽≦)
この作品のヘップバーンは、他作品以上に本格的なダンスをしていて「あぁ、やっぱり元バレリーナだけあるな」と思わせます。
足さばきや伸ばした腕、シャンとした背筋や首筋など、綺麗で見惚れてしまった(∩´∀`)∩
アングラ劇場的な前衛ダンスの披露にはびっくり。
“銀幕の妖精” に大胆なことやらせますね~。
途中ではオードリーのコスプレ大会のようになります。
いろんなファッションをとっかえひっかえで、動くルックブック。
きれい、かわいい、悲しそう、嬉しそう…
ディックの要求に応じていろんな顔を見せるジョーのスチル写真の数々。
彼女を通して女性の多面性を出している感じです。
エッフェル塔をバックに、黒のドレスでカラフルな風船を持って走る、というアイディアのセンスが特に好き♡
立ち止まらせるより、駆け抜けるショットを撮る方が個人的には良かったかな、と思いました。
フランス映画を結構観ているので、パリの風景はわりと馴染みのはずなんですが、この映画は “おのぼりさん” の感覚で撮影しているので「パリに行ってみたい」とすごく興味を持たせることに成功しています。
ジョー、ディック、マギーが三者三様にパリを楽しむので、観光名所のショットがふんだんに取り込まれているんです。
はあ~、フランス行ってみたい…
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