映画「プラダを着た悪魔」あらすじと感想【ネタバレあり】華やかさの裏側は過酷
ファッション雑誌制作現場の裏側を見せたオシャレ度満載のヒット作。
アカデミー賞常連の大物女優メリル・ストリープと、「プリティ・プリンセス」シリーズで人気のアン・ハサウェイが、ハイブランドのファッションに囲まれてバリバリ仕事する姿が女性たちの憧れと共感を呼ぶガールズムービーです。
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あらすじ
ジャーナリスト志望のアンドレアは、その足掛かりとしてファッション雑誌「ランウェイ」の編集長アシスタントの面接を受けに行く。
ファッション誌だけあって、社員たちはオシャレな人ばかりで忙しく歩き回っていた。
オシャレに無関心のアンドレアは、安物の服にボサボサの髪、スッピンに近いメイクで完全に浮いており、第一アシスタントのエミリーに鼻で笑われる。
面接をして不採用にしてやろうとしていたエミリーだったが、思いがけず編集長でボスのミランダが予定より早く出勤するという連絡を受けて、アンドレアそっちのけで迎え入れる準備に大わらわとなる。
登場したミランダは足を止めることなく、指示や不手際の指摘をしながらオフィスに入ってくる。
圧倒されるアンドレアを一瞥し、エミリーに面接を受けにきた人物だと聞いて、ミランダが直々に面接することにした。
アンドレアは緊張しながらもレジュメを出し、一生懸命に自分をアピールする。
しかしランウェイを読んだこともないし、ファッションに関しての知識もなく、ミランダからの反応は芳しくない。
手ごたえを感じないまま面接を終えロビーまで降りてくると、エミリーに呼び止められた。
見事、採用となったのだ。
同棲中の彼氏ネイトと、親友のリリーとダグと共に祝杯を挙げる。
何百万人もの人が憧れるポストにつけたことを親友たちは称賛するが、アンドレアにはいまいちピンと来なかった。
何しろ最終目標はジャーナリストなのだから。
翌朝、まだ早い時間にエミリーに電話でたたき起こされる。
ミランダの都合によりすぐに出勤し、道中でミランダのコーヒーも買ってこい、というのだ。
初日から雑用に駆けずり回り、目の回る忙しさである。
もう何人ものアシスタントが辞めていったり、クビにされているポストだとエミリーから聞かされた。
雑用係としてもまだまだ使い物にならない新米のアンドレアは、毎朝出勤してきたミランダにコートとバッグを机の上に投げて置かれる雑な扱いを受ける。
それでも必死に食らいついていった。
ある日オハイオから父が会いにきたので一緒に食事をしている最中に、仕事でマイアミに行っているミランダから着信がくる。
すぐに出ると、悪天候で飛行機が飛ばないが今夜中にニューヨークに戻りたいから、なんとか手配しろ、という無理難題を言い渡された。
アンドレアは父にも相談し八方手を尽くすが、手配することはできなかった。
ミランダはアンドレアに、今まで辞めていった子たちと違っていたから期待して雇ったのに、と落胆した旨を伝える。
アンドレアは激しく落ち込み、デスクから離れてミランダの片腕のナイジェルの元に行く。
ミランダに嫌われている、と泣きながら弱音を吐くアンドレアに、ナイジェルは厳しいことを言うが、非常に的を射た助言でアンドレアは心を入れ替えた。
ナイジェルに服や小物を見立ててもらい、美容部に連れて行ってもらって髪型とメイクも変えた。
見た目が変わると仕事に対しての自信も変わり、アンドレアはテキパキと仕事をこなすようになる。
アンドレアが綺麗になりエミリーは正直面白くなかった。
しかしミランダからも徐々に認められるようになって、重要な仕事を任されたりパーティーへの同行も許されるようになる。
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感想
アンドレアがオシャレに目覚め、仕事を頑張れば頑張るほどネイトは面白くない顔をするようになります。
どんな時間を過ごしていても、アンドレアはミランダからの呼び出しがあれば、クビになりたくない一心で、速攻で電話に出て指示に対応しなければなりません。
自分ではなく仕事を最優先にするアンドレアにネイトはどんどん不満を募らせていき、ミランダのパリ出張に同行しなければならない前日に別れを切り出します。
アンドレア自身も仕事に忙殺されてプライベートが上手くいかなくなったことに悩みナイジェルに相談したのですが、結局上手くいきませんでした。
まあ、ありがちなんですけどね。
最初は応援してくれたり一緒に喜んでくれたりした人が、成功するにつれて嫉妬したりコンプレックスを抱いたりして冷たい態度になっていく。
パートナーが仕事に夢中になって自分を顧みなくなって寂しくなってスネる、というのは、カップルの喧嘩でも定番中の定番です。
とはいえネイトはレストランで下っ端として働く社会人なので、仕事の大変さは分かっていてもいいはずですが、彼女の方が忙しくしていることに対して労うことも協力することもなく、子供っぽくスネてアンドレアを困らせます。
仕事で疲れて帰ってきたところで、ますます疲れさせる不満顔のパートナー。
自分より仕事を優先して、約束をドタキャンしたり誕生日も夜遅くに帰って、ちゃんと祝ってくれないパートナー。
どちらにもそれぞれ言い分はあるとは思いますが、個人的には仕事は責任問題も発生したりするので最優先になるのは致し方ないと思います。
待たされている方は、その寂しさは一人の時間を充実させることで埋まらないものかな、というのが私個人の考えです。
ミランダの言いつけで新進デザイナーのホルトのところにデザイン案を受け取りに行くアンドレア。
パーティーの真っ最中で、ホルトにお酒を勧められます。
そこでアンドレアは憧れのジャーナリスト、クリスチャンに声を掛けられました。
それ以後クリスチャンとは遭遇する機会が度々あり、そのたびに見てもらった過去の原稿の感想をもらったり、一流ジャーナル誌の編集者を紹介すると言ってもらえたり、将来のためのサポートをしてくれる彼にアンドレアは惹かれていきます。
クリスチャンも積極的にアンドレアに近づこうとしますが、ネイトがいるためアンドレアは今一つ吹っ切れません。
しかしネイトに別れを告げられてやってきたパリで、ついにクリスチャンと一夜を共にします。
彼氏がいるアンドレアに、クリスチャンは無理強いせず、かつ積極的に自分を印象付けていき、別れたところで一気に押してアンドレアを陥落させました。
好きになった人に彼氏・彼女がいるために諦めた、という方は大勢いると思います。
付き合っているカップルの仲を壊すの良くないのですが、もしかしたら二人が別れるという日も来るかもしれません。
二人が別れる前から何かと親切にしておいたりして印象を残しておけば落とせるかもしれない、とクリスチャンを見て思いました。
ミランダのことを崇拝したアンドレアですが、最後に彼女は職務放棄という形でミランダの元を去ります。
この退職の仕方はどうなの? と思うのですが、彼女はもうミランダから教わるものは何もない、と思い次のステージに進もうと明るく前を向きます。
その後ネイトと話し合い、彼はボストンのレストランでス・シェフ (二番手) として働くことになったということでした。
ミランダともネイトとも、別れは寂しいものですが人を成長させます。
何度別れを経験しても、それを糧にして前を向いて歩いていこう、とポジティブに捉えられる映画でした。
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