映画「タイタニック」あらすじと感想【ネタバレあり】鎮魂を祈りたくなるリアリティ
1997年公開ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作。
主演のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの人気を不動のものにしたスペクタクル大作です。
若い二人のラブストーリーを軸に、実際の沈没事故でどれほど多くの犠牲者が必死に生き延びようとしたか、または運命として受け入れて亡くなっていったかを克明に描いています。
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あらすじ
1912年4月10日。
史上最大の豪華客船「タイタニック号」がサウサンプトン港からニューヨークに向けて出港する。
上流階級の子女ローズは、母と婚約者キャルと共に乗船した。
“夢の船”と呼ばれていたが、政略結婚を余儀なくされているローズにとっては奴隷船だった。
貧乏な画家ジャックはポーカーで乗船チケットを勝ち取り、友人と共に意気揚々と乗り込んだ。
狭い部屋に簡素な二段ベッドが2台置かれただけの三等船室で相部屋になった人たちと陽気に挨拶をかわす。
デッキでスケッチをしているジャックの目に、一段高い位置のデッキから悲しそうに海を眺めているローズの姿が入ってきた。
ジャックは釘付けになる。
パーティー。観戦。同じ顔触れでのくだらない会話。
毎日が同じことの繰り返し。
心の内の虚しさを誰にも理解してもらえず、その夜、ローズは突発的に身投げしようとする。
デッキで星を眺めていたジャックの脇を通りすぎたため、気づいたジャックが止めに入った。
ローズを助けたことでお礼としてキャルに翌日のディナーに招待される。
翌朝ジャックはローズを見つけて話しかけ、互いに自己紹介をする。
ジャックが小脇にスケッチブックを抱えているのを見てローズは興味を示した。
ジャックの自由な生き方にローズは憧れる。
堅苦しく陰険な上流階級のディナーに、ジャックはローズの悩みが分かり、メモを渡して三等船室の皆が集まる賑やかなバルに招待する。
楽しい雰囲気に二人とも笑顔ではしゃぐ。
しかしその様子はキャルのスパイに見られており、翌朝ローズはキャルに怒鳴られ、ジャックと会うことを禁じられる。
籠の鳥であることを改めて思い知らされ、一度はジャックを拒絶するが、気持ちはもう止められず、ローズはジャックの元へ向かう。
ジャックはローズを船首に連れていき腕を広げさせて自由を感じさせた。
そして二人はローズの部屋に行き、ブルー・ダイヤのネックレスを着けただけのローズをジャックがスケッチする。
キャルに見つかりそうになるが、二人は船内を逃げ回り、貨物室にある車の中で結ばれた。
まだ追っ手は諦めていないので、間一髪で車から逃げ出し、デッキまで出る。
視線を交わし、もう離れないと約束する。
そのとき船体が巨大な氷山に衝突した。
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感想
ローズは名家のご息女ですが、父は亡くなり家計は火の車でした。
そこで起死回生の一手として、母親はローズを資産家のキャルと結婚させることにしたのです。
愛していない相手との結婚にローズの気持ちは塞ぐばかり。
キャルはローズをそれなりに大切にしプレゼントなども贈るのですが、妻は夫の所有物である、という考えが透けて見える男性です。
体裁を気にしては周りの人間に、ローズの不作法は自分が注意する、などとほざきます。
タバコを勝手に揉み消したり、フロイト理論の話をすれば「変な本を読まないようにさせる」など…
この婚約がイヤでささいな反抗を示しているのですが、キャルや母はその気持ちを汲んであげることを全くしません。
そして三等船室でのお祭り騒ぎの翌朝、キャルは「妻は夫に従うものだ」とはっきり言い放ち、テーブルをひっくり返してローズに詰め寄ります。
ローズは恐怖で固まり、絶望感に打ちのめされました。
キャル…… いい~感じのゲス男です(・∀・)
ローズがますますジャックに惹かれることに十分な説得力を持たせるゲス脇キャラ。
一方、天涯孤独で根無し草のジャックはお金がなくても人生を楽しむ術を知っている、キャルとは正反対の正統派主人公キャラクター。
気さくで、すぐ人と打ち解けて、気づくと人の輪の中心にいるような明るい性格はローズにとって新鮮だし、好奇心旺盛な彼女との相性もピッタリです。
ジャックはローズに新しい世界を見せてくれ、一緒に楽しもうとしてくれます。
しかも当時のレオナルド・ディカプリオの美しさはピークでしたからな(¯﹃¯*)ジュルル…
引き立て役として、すんばらしい働きですよキャル。
嫌いだけど。
氷山にぶつかり船が沈みそうになると、罠にかけられたジャックは人気のない区画の船室に手錠で繋がれ放置されました。
しかしローズが助けにいき無事解放されますが、船内はどこもかしこも浸水し傾いていきます。
ジャックはローズの手を取り、二人で助かるために縦横無尽に走り回り協力し合って、この未曽有の災難に立ち向かっていきます。
スペクタクルでハラドキの連続なところ、こういうときでもキャルがいやらしい役回りで二人の危機を倍増させてて…
ほんとコイツもう…ウケるんですけど、馬鹿キャル。
キャメロン監督だけあって、アクションの破壊力ハンパないです。
主人公たちはじめ、乗客のみなさん本当トコトン追い詰められて、これが実話だと考えると自然と涙が浮かんできます。
が、以前知人がアメリカの映画館で鑑賞したとき、死を覚悟した楽団の人たちが、船体が傾いたところでコロコロコロ~~と転がっていったシーンや、救助船を呼ぶためにローズが吹いた笛の「ひょろろ~」という貧弱な音で爆笑したら、隣に座っていた恰幅のいい黒人女性に「Why are you laughing at !? (アンタなんで笑ってんのよ!)」と肩をドツかれた話を聞いて以来、涙は引っ込みました。
それらのシーンを観るたびにこの話を思い出しちゃって、何してくれんだか ( ;∀;)
ちなみにその女性は知り合いではないそうです。彼女は泣いていたとのこと。
感動に水を差されて腹立ったんでしょうね (;^ω^)
そんなチャチャも入れられましたが、未だにこの映画、私の中では「お熱いのがお好き」と並んで最も好きな作品です。
(全然ベクトルの違う二作だけど、シナリオ・演出・配役などすべてが完璧という点では一緒)
定期的に観てしまう~
……主にレオ様の美貌が目当てだけど ( ̄▽ ̄)
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