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映画「オリエント急行殺人事件」(2017年版) あらすじと感想【ネタバレあり】

2024/01/06
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

アガサ・クリスティーの傑作ミステリーを、ケネス・ブラナーが監督・主演で再映画化しました。

1974年版と同様にこちらもオールスター・キャストです。

 

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あらすじ

1934年。

エルサレムでの窃盗事件を解決した私立探偵エルキュール・ポアロは、しばしの休暇を取ることにした。

イスタンブール行きの船に乗る前、メアリ・デブナムという女性と知り合う。

家庭教師を生業としていることは袖口のチョークの粉から伺い知れた。

彼女が船上で、医師をしているアーバスノットという男性と親しそうにしているところを目撃するが、ポアロはスルーした。

イスタンブールの市場を楽しんでいると、警察時代からの知り合いブークとバッタリ会った。

挨拶を交わしていると、ポアロ宛に電報が届いて急遽ロンドンに戻らなければならなくなった。

そこで今は国際寝台列車会社の重役になっているブークが、自社の持っている豪華寝台車オリエント急行を利用するようにポアロに勧めた。

カレーまで乗って、そこから乗り換えてロンドンに行くルートだ。

ポアロは了承し、ブークと一緒にすぐにオリエント急行に乗り込んだ。

ブークはポアロを一等寝室に案内しようとするが、一等どころか二等も満杯で、仕方なくポアロはマックイーンという男性と同室になった。

彼は美術商をしている富豪ラチェットの秘書をしているという。

ラチェットも同じ列車に乗っている。

一晩マックイーンと同室で過ごした後、一等寝室に部屋をあてがってもらえ、ポアロは朝食後、早速そちらに移る。

部屋はラチェットの隣だった。

 

昼になり食堂車に出向くと、乗客たちが顔を揃えていた。

ラチェットとマックイーン、そして執事のマスターマンは離れた場所にいる。

メアリとアーバスノットもいるが、ふたりは別々のテーブルについている。

ポアロはブークと向かい合わせのテーブルに座った。

隣のテーブルにはロシア貴族のドラゴミロフ公爵夫人と、そのメイドのシュミットが座っている。

その他には、華やかでおしゃべり好きなハバード夫人、宣教師の女性エストラバドス、学会に出席するというハードマン教授、太鼓持ちな雰囲気があるカーディーラーのマルケス、ハンガリー貴族のアンドレニ伯爵夫妻、という顔触れだ。

 

各々食事を済ませ、閑散となった食堂車でポアロはひとり読書を楽しんでいた。

そこにラチェットが話しかけてくる。

彼の元には脅迫状が何通か届いており、ポアロに警護をお願いしてきた。

しかし美術商でありながら目利きが出来ず、顧客にニセモノを掴ませてお金を巻き上げるラチェットのことが気に入らないポアロは彼の申し出を断った。

 

その夜、隣のラチェットの部屋から物音が聞こえ、ポアロが顔を覗かせると車掌のミシェルが隣室のドアをノックしていた。

中から返事があったのでポアロはまたベッドに戻るが、今度はラチェットの反対隣りのハバード夫人が呼び鈴を鳴らしたためポアロはまた廊下を覗く。

いつものことだとミシェルから聞いて引っ込むが、また物音がしたので再度覗くと、赤いガウンを着た人物がラチェットの部屋から走り出ていくのを目撃。

入れ違いにミシェルがハバード夫人の部屋から出てくるのだった。

 

そして深夜。

渓谷を渡っている列車に雪崩が直撃。

脱線して立ち往生になってしまった。

食堂車に乗客たちが集まるなか、ラチェットが現れない。

ノックをしても返事がない。

内側からかけられた鍵を、ポアロはステッキを使ってこじ開ける。

そこには12カ所も刺されて死んでいるラチェットがベッドに横たわっていた。

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感想

意外な犯人ということで、クリスティーの中でも人気の高い作品ですね。

個人的にこの「オリエント急行殺人事件」と「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」は絶対原作も読んで損はないと思っています。

 

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先にも書きましたが「オリエント急行殺人事件」は、シドニー・ルメット監督がメガホンを取り、アルバート・フィーニーがポアロを演じた1974年版が名作として有名です。

原作自体が傑作であり、映画化としては大成功でした。

すでに名声がある作品に挑むのは、なかなか勇気がいったと思います。

この映画のおかげもあってか、大多数の方がオチも知っているわけですし…

これをどう新たに料理するのかに注目しました。

ただ原作や前作をなぞるだけでは再映画化する意味がありませんものね。

するともう冒頭から74年版とは切り口を変えています。

74年版が“群像劇”という感じで、ポアロも“探偵役”という名のキャストのひとり、という扱いだったのに対し、こちらはもっと「ポアロは主人公である」とブレない姿勢になっている見せ方になっていて、それを冒頭から観客に知らせている作りだと思いました。

オリエント急行車内も、給仕たちが食卓を調えるシーンを入れて、より豪華寝台車のイメージを上げています。

名作のリメイクですから、いい変更の仕方だと思います (・∀・)

 

さて、同じクリスティー作品を映画化した「ゼロ時間の謎」でも、犯人捜しになるフーダニットの作品で犯人までバラすのはどうなんだ? と迷いましたが

「ゼロ時間の謎」あらすじと感想【ネタバレあり】

この「オリエント急行殺人事件」もどうだろう…

大多数の方が、クリスティーの大胆な発想と構成力に驚嘆したことで有名になり、犯人 (オチ) を知っているわけですが、当然知らない方もいるんで初見のビックリを楽しんでほしい気持ちがあります。

なのでやっぱり「ネタバレあり」とはしましたが、犯人は書きません。

今回、犯人は変えてあるかな? と思ったのですが、原作通りであり74年版通りです。変えてありません。

まあこの作品の「キモ」だから当然か (;^ω^)

 

ただ何もネタバレしないのもアレなんで、ちょっとだけ…

乗客は全員、過去にあった幼女誘拐殺人事件に関係している人たちです。

今の肩書・見せている顔とはまた違う、別の顔・側面を持っている人たちである、と構えながら鑑賞してみるのも一興ではないでしょうか。

 

犯人を知っていても楽しめる作品です。

原作も74年版も面白いので、未読・未見の方はぜひ。

 

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