映画「遊星からの物体X」あらすじと感想【ネタバレあり】リアルに血が騒ぐ
1951年の「遊星よりの物体X」を、より原作に忠実にしたリメイク作品です。
監督はホラー映画の巨匠ジョン・カーペンター。
カート・ラッセルが主演で、他にテレビドラマ「頑固じいさん孫三人」のウィルフォード・ブリムリーなどが出演しています。
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あらすじ
1982年冬 南極大陸。
雪原を駆ける一匹の犬を、ヘリから狙撃しようとしている人間がいる。
犬はアメリカ南極観測隊の第4基地に逃げ込んだ。
何事かと外に出た隊員たちは、ヘリに乗っているのはノルウェー観測隊の隊員だと気づく。
ヘリを降りた狙撃手は、手榴弾を投げようとしたが手元が狂ってヘリのほうを爆発させてしまった。
焦った彼は犬を撃ち殺そうとして誤ってアメリカ隊隊員ベニングスの脚を撃ってしまい、アメリカ隊リーダーのギャリーに撃ち殺された。
通信技師のウインドウズが、この事態を本部に連絡しようとするが、電波の凍結でもう2週間も交信ができない状態にある。
今しがた亡くなった2人以外のノルウェー隊を心配するドクターは、ヘリ操縦士のマクレディに、ノルウェー観測基地まで飛ぶように要請。
現地を調査すると、目を覆いたくなる惨状が広がり、不可解に満ちていた。
元は人間だったかもしれない頭部が二つある異形な死体を持ち帰り、生物学者のブレアが解剖する。
夜になり、飼育係のクラークが、保護した犬を他の犬たちもいる檻の中に入れた。
クラークが去ると犬は変貌し、他の犬たちを襲い出す。
異変を察知したマクレディはすぐに警報を鳴らし、チャイルズに火炎放射器を持ってくるように伝えた。
さっきまで犬だった “生きもの” は隊員たちにも攻撃を仕掛けてくる。
火炎放射器で焼き殺し解剖すると、この “生きもの” は「他の生物を食らって消化して吸収し終えると、その生物そっくりに姿を変えられる」ことが分かった。
日中、犬の姿の “生きもの” が基地内をウロウロしていたことで、ブレアは隊員の中ですでに “生きもの” になっている者がいるのではないかと考える。
そして一度侵入を許すと、三年で全世界の人間が “生きもの” に同化するという試算結果が出た。
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感想
グロロロロローーー！！＿|￣|○､;’.･ ｵｪｪｪｪ
クリーチャーとかその内臓とか、思いっきり「ぐちょっ…」って感じで、普段見慣れてない身としては生理的にゾワゾワしました。
特殊メイクアップアーティストのロブ・ボッティンの気合が入りまくっています。
そのグロ・クリーチャーに誰がなっているのか。
錯乱したブレアによってヘリも無線機器も破壊され、基地に取り残された隊員たち。
他にもパーマー、ノリス、フュークス、ノールズといった隊員がいます。
互いに疑心暗鬼が生じ衝突するサスペンス展開に惹きこまれました。
ブレアを隔離し、マクレディがリーダーに変わりますが、基地内は狂気に満ち溢れています。
ホラー作品では「単独行動すると殺される」というセオリーがありますが、この作品では、誰が、そして何人が “生きもの” になっているか分からないので、集団行動ですら油断ができないんですよね。
ドキドキしながらもフーダニットのミステリーを観ているみたいで面白い。
でも推理ものではないから、血液検査をして割り出します。
“生きもの” は血すらも個の生命を持っているので、本当に血が「びゃあああ！」と騒ぎだして正体を現すのでビックリしましたが (;´∀｀)
ホラーもSFもあまり得意ではないのですが、こんなに夢中になるとは思いませんでした。
“生きもの” に変わる前の（Ｕ＾ω＾）わんわんお！の可愛さも抜群です。
あんなに可愛い子が助けを求めに来たら… やっぱり保護しちゃいますね。
そして殺される。あう。
グロくて怖いですが、笑ってしまうところもあるので退屈しません。
首がちぎれて頭から蜘蛛みたいな足が生えてトテテテテー、とマクレディたちの後ろに逃げるシーンは吹きました。
ラストはマクレディとチャイルズが一応生き延びるけど、う～ん、二人とも凍死しそうです。
全滅エンドを示唆して終了しました。
救いがないけど、ホラーだからしょうがないかな。
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