映画「大脱走」あらすじと感想【ネタバレあり】果たして何人逃げ延びられるか
第二次大戦中の史実を元にした “脱走もの” の名作です。
スティーブ・マックイーンをはじめ、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・ガーナー、ジェームズ・コバーン、後に映画監督として大成するリチャード・アッテンボローなど、オールスター・キャストで、泥臭い男たちのドラマを作り上げています。
エルマー・バーンスタインが作曲した「大脱走マーチ」も有名です。
あらすじ
ドイツ軍の新設収容所に、大人数の連合軍捕虜が連行されてきた。
彼らの中には脱走の常習犯が多く含まれている。
そういう者たちを1ヶ所に集めたのだ。
そのため、この収容所には考えうる限りの警備態勢が敷かれていた。
連合軍上級士官のラムゼイ大佐は、捕虜たちとドイツ空軍大佐ルーゲル所長との連絡係を務めるよう申し付けられ、捕虜たちにはここで大人しくさせるように釘を刺された。
しかし脱走を試みることはすべての将兵に課せられた義務だとラムゼイは反論する。
到着してすぐに捕虜たちは周囲を見回し、脱走のチャンスに目を付ける。
過去に17回も脱走を試みているヒルツは、櫓の位置関係から死角になる場所を見つける
仲良しのダニーとウィリーは、オーストラリア人のセジウィックらにも声をかけ、陽動作戦で施設外での伐採作業をするソ連兵たちの中に入り込んで外に出ようとするが、すぐに見破られて失敗する。
初日ということでお咎めはなかったが、鉄条網に近づいたヒルツは独房に入れられた。
ヒルツが所長に説教されているときにブーイングを飛ばしたアイブズも独房に連れられてしまった。
隣同士の独房でヒルツとアイブズが親交を温め、共同で脱走計画を立てている頃、ゲシュタポから目を付けられているバートレット中隊長が連行されてきた。
彼もまた、幾度も脱走を計画して、次に捕まったら銃殺刑となると脅される。
しかしバートレットはラムゼイから、この収容所からの大規模な脱走を指揮する権限を与えられ、250人逃がして敵を攪乱する、と約束した。
先に収容されていた腹心のマックやエリックらを従え、その日の夜にさっそく脱走常習犯たちを集めてミーティングを行う。
そこでバートレットは、トンネルを3つ掘る計画を全員に伝える。
それぞれ「トム」「ディック」「ハリー」と名称を付けられた。
そして各人の得意分野を活かせる役割を与える。
初対面のアメリカ人ヘンドリーは調達係を請け負った。
彼はイギリス人の偽造屋ブライスと同室になり、こちらも親交を深めていった。
こうして組織的な脱走計画が地道に進む中、20日ぶりに独房から出てきたヒルツに、バートレットは仲間にならないかと勧誘してくる。
新品価格 |
中古価格 |
感想
みごとに男祭りなので、見分けがつくか不安でした。
皆さん、個性的なので観ていくうちになんとか分かるようになりましたが…
見分けがつかなくてもストーリーがしっかりしているので、面白く観られる作品です。
基本的に一匹狼のヒルツは、アイブズと一緒に脱走することを約束しているので、バートレットの誘いは断ります。
でも結局失敗して、また仲良く独房入り。
その間シャワーも浴びてないはずだから、きったねぇなあ、もう。
錯乱したアイブズが鉄条網によじ登ったことで銃殺され、それでヒルツもバートレットたちの計画に加わることになりました。
前半はこの脱走計画を着々と遂行していく様子を見せていきます。
それぞれがいろんなアイディアを持っているので、見ごたえがありました。
エリック考案の土の捨て方www
メインで掘っていたトンネル “トム” が見つかり、“ハリー” に注力せざるを得なくなったり、穴掘り係なのに本当は暗くて狭いところが怖いダニーが土壇場で怖気づいたり、ブライスが突然失明したりと、トラブル続出。
ですが熱い男の友情発揮で、みんなで協力し合っていよいよ脱走。
滑車をつけた板の上に腹ばいになって、それを他の人が紐で引っ張ってシャーーーッと移動するやり方は、やっぱり体力・筋肉がある軍人らしい力技ですね。
私だったら、男性一人乗っている板なんて、たぶん重くて引っ張れない (;´∀`)
そして後半は、脱走に成功した人たちの足取りを追っていきます。
散り散りになっていますが、ダニーにはウィリーが、ブライスにはヘンドリーが付き添いました。
ヒルツがバイクで逃げ回るシーンは有名ですね。
テーマ曲とマックイーン (&スタントマン) の技術がいい感じに合わさって名シーンに仕上がっています。
みんな頑張って、見つかっても抵抗し必死に逃げ延びようとしたのですが、結局無事に逃げおおせたのは3人だけでした。
手漕ぎボートで川を進んだダニー&ウィリーと、盗んだ自転車で田舎道を進んだセジウィックです。
う~ん…
列車やバス・飛行機・バイクなど、早く移動しようとした人ほど失敗したような気がします。
3人とも、ことさら急いでいる感じではなく、のんびり漕いでいたんですよ。
ボートも自転車も。
ダニーたちは海に出て大きな船に乗り込みました。
セジウィックは、たまたま寄ったカフェで食事をしていたら、その店の人たちがレジスタンス活動家だったというラッキーです。
運の要素も大きいけど、成功の秘訣は「急がば回れ」なのかなぁ、と考えました。
吹替シネマ2023 大脱走-60th ANNIVERSARY 日本語吹替音声完全収録 4K レストア版 SPECIAL- [Blu-Ray] 新品価格 |
【Amazon.co.jp限定】吹替シネマ2023 大脱走-60th ANNIVERSARY 日本語吹替音声完全収録 4K レストア版- (ジャケット画像使用ポストカード付) [Blu-Ray] 新品価格 |
他ジョン・スタージェス監督作品
映画「荒野の七人」あらすじと感想【ネタバレあり】名作のリメイクだけど名作
他スティーブ・マックイーン出演作品
「タワーリング・インフェルノ」あらすじと感想【ネタバレあり】
映画「ゲッタウェイ」(1972年版) あらすじと感想【ネタバレあり】後頭部の気になる線…
他ジェームズ・コバーン出演作品
「シャレード」あらすじと感想【ネタバレあり】肉食女子になったオードリー
他ジェームズ・ガーナー出演作品
映画「きみに読む物語」あらすじと感想【ネタバレあり】一緒に逝こうよ
他チャールズ・ブロンソン出演作品
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」あらすじと感想【ネタバレあり】
他リチャード・アッテンボロー出演・監督作品
映画「34丁目の奇跡」 (1994年版) あらすじと感想【ネタバレあり】
映画「ジュラシック・パーク」あらすじと感想【ネタバレあり】救世主ティラノちゃん、ではない
映画「ロスト・ワールド / ジュラシック・パーク」あらすじと感想【ネタバレあり】
映画「雨の午後の降霊祭」あらすじと感想【ネタバレあり】メンヘラにしか分からない誘拐目的
こちらもよろしくお願いします
フランス映画「穴」あらすじと感想【ネタバレあり】ドキュメンタリータッチの緊迫感
「ショーシャンクの空に」あらすじと感想【ネタバレあり】不屈の精神が希望を繋ぐ
新品価格 |
中古価格 |