映画「サウンド・オブ・ミュージック」あらすじと感想【ネタバレあり】
実話をベースにした1965年公開のミュージカル作品の金字塔。
作中で披露される歌のほとんどが有名になり、名曲のオンパレードになっています。
「メリー・ポピンズ」と並ぶジュリー・アンドリュースの代表作です。
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あらすじ
1930年代。オーストリア・ザルツブルク。
見習い修道女のマリアは、歌うことが大好きで山の自然を愛している陽気な性格。
しかし頻繁にミサに遅れたり、禁じられている修道院内で歌うなど、ちょっとした問題児だった。
そんなマリアを持て余した修道院長は、彼女をゲオルク・フォン・トラップ海軍大佐の家で、住み込みの家庭教師をするように命じる。
子供が7人と聞いて尻込みするマリアだが、持ち前の度胸で大佐の家に乗り込んだ。
執事の案内で豪邸に足を踏み入れ、ロビーで一人になったところで大佐と対面する。
厳格で規律を重んじるタイプの大佐は、子供たちの躾も軍隊式だった。
子供たちは制服を着せられ、笛が鳴ったら大佐の元に行って整列して無駄口を叩かない。
子供らしさがない彼らにマリアは戸惑う。
そして大佐がいなくなってから改めて全員の名前と年齢を訊くと、口々に「家庭教師なんかいらない」と言われてしまった。
この家では家庭教師が次々と辞めていくのが通例になっていたのだ。
初日から子供たちのイタズラの標的になってしまうが、マリアはメゲなかった。
夕食時に電報が届いた。
届けに来た郵便配達員のロルフは、長女リーズルの秘密の恋人だった。
電報を読んだ大佐は、翌日からウィーンに行く、とマリアや子供たちに伝える。
ロルフに会いたいリーズルは、その話を聞いてからすぐに外出の許可を取って庭に出る。
そして隠れていたロルフと束の間の逢瀬を楽しんだ。
しかし天気が急変。
激しい雷雨でずぶ濡れになったリーズルは、マリアの部屋の窓から家に戻ってくる。
父には黙っていて、と頼むリーズルに笑顔で約束したマリアは、彼女にバスルームを貸してやる。
ますます激しくなる雷に、怖がる他の子供たちも続々とマリアの部屋に集まった。
彼らを安心させるために歌うマリア。
しかし大佐がやってきて解散させた。
マリアはそこで、子供たちの遊び用の服を作る生地を大佐にお願いするが聞き入れてもらえず、一計を案じた。
翌日、ウィーンに出立した大佐の留守に、マリアはカーテンで作った服を子供たちに着せ、町や山に連れ出して歌を教える。
子供らしい笑顔を取り戻した彼らは、快活に外で遊び回った。
ウィーンに行っていた大佐は、婚約者の男爵夫人と友人でエンタメ・プロデューサーのマックスを連れて帰宅。
言いつけておいた規律を守らず、子供たちを自由にさせていたマリアに解雇を言い渡した。
しかし男爵夫人に歓迎の歌を贈る子供たちの歌声を聞いて、大佐はマリアに謝罪して解雇を撤回する。
男爵夫人の歓迎パーティーが催され、招待されていないマリアは庭で暇を持て余した子供たちにダンスを教える。
そこに大佐がもやってきて、一曲踊ってみると互いの息がピッタリ合っていることに気づいた。
ふたりのダンスを見ていた男爵夫人もそのことに気づいて危機感を覚える。
その夜、男爵夫人は「マリアに向ける大佐の厚意は、愛ではない」とマリアに釘を刺す。
その言葉を気に病んだマリアは、置手紙だけしてトラップ家から出ていった。
マリアが出ていってからトラップ家は暗い雰囲気になっていた。
子供たちは男爵夫人に懐かず、彼らをファミリー合唱団としてデビューさせようとしているマックスとも距離を置いている。
彼らはマリアのいる修道院まで出向いて戻ってくれるように頼もうとするが、門前払いをされてしまった。
しかし修道院長から話を聞いたマリアはトラップ家に戻ってきた。
大佐は自分の気持ちがマリアに向いていることを自覚し、男爵夫人との婚約を解消してマリアと結婚。
幸せに溢れたトラップ家だが、街にはハーケンクロイツがあちこちに掲げられ、軍靴の音が響き渡る。
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感想
空撮で見る自然の雄大さに、冒頭からワクワクします。
これがやっぱり舞台では見られない映画ならではの良さでしょうね。
大自然の中でのびのびと腕を伸ばして歌うマリアの姿が本当に気持ちよさそうです。
そんな心地よさを感じるオープニングに反して、ラストは重さがあります。
同じ「天気のいい日の山の上」なんですけどね。
決死の逃避行、命がけの山越え
そんなシチュエーションのため、みんな微かな笑顔を浮かべても、この先この一家が歩む道は厳しいものになるのかもしれない、と予感させます。
でも歌の力で何とかなったのかな? (んなアホな)
劇中にはそんな力強さが何度か出てきていたので (;´∀`)
そんなハード展開になる後半はともかく、前半の明るく陽気な雰囲気から50年代の映画かと思いました。
65年って… ニューシネマが台頭してきてて、どっちかというと泥臭い雰囲気の映画が多かったイメージ。
その中にこの“めっちゃキャンディ♡キャンディ”な世界観の作品は結構インパクトが強かったかも。
加えて子供の頃に覚えた「ドレミの歌」はもっと古いクラシックだと思ってた(;^ω^)
定番ソングすぎて、ほんの50年ちょっと前の若い曲だとは意外でしたね。
しかし長い映画でした…
でもテンポが良いし (ちょっと冗長な部分もあるけど)、名曲のラッシュなので飽きずに観られます。
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