映画「シュレック フォーエバー」あらすじと感想【ネタバレあり】
緑の怪物シュレックのシリーズ最終作です。
シュレックが存在しない世界に行くことで、現在の幸せを再確認するストーリーになっています。
パラレルワールド内ではお馴染みのキャラクターたちも変化しています。
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あらすじ
まだシュレックがフィオナを助け出す前のこと。
フィオナの両親である「遠い遠い国」の国王と王妃は、お忍びで魔法使いランプルスティルスキンに会いに来た。
昼は人間だが、夜になると緑の怪物になってしまう娘の呪いを解いてほしい、という願いを叶えてもらうためだ。
フィオナはドラゴンが見張る塔に幽閉されている。
ランプルスティルスキンは交換条件として、国王の座を自分に寄越すことを要求する。
国王夫妻はためらうが、フィオナのために了承した。
そして契約書にサインしようとしたところで、フィオナがドラゴンの塔から助け出された、という伝令が入った。
色めき立った国王夫妻は、呆然とするランプルスティルスキンを尻目にとっとと城に戻っていった。
残されたランプルスティルスキンは「遠い遠い国」を手に入れられなかったことを悔しがる。
そして現在。
沼地にある家で妻フィオナと共に三人の子供たちの育児に精を出すシュレック。
有名人になりすぎて観光ツアーバスがやってくるのは面白くないけれど、毎晩友人たちがやってきて一緒に食事をするのも楽しい。
だけどその幸せも慣れてくると不満も出てきた。
気づくとシュレックは、フィオナやドンキーと出会う前の生活に戻りたいと願うようになる。
みんなに怖がられていた怪物が、今や穏やかで刺激もない生活に甘んじている。
心が死んだように無表情になっていっていた頃、三つ子の誕生日がやってきた。
ドンキーの妻であるドラゴンの背に乗って、シュレックたちはフィオナの実家がある「遠い遠い国」に行ってパーティーを開く。
しかしそのパーティーで不満を爆発させてしまったシュレックは、凄まじい咆哮を上げた後、ケーキを拳で叩き潰してしまう。
空気を凍らせてしまったシュレックは、裏口から外に出る。
追いかけてきたフィオナに現在の不満をぶつけてしまい、彼女は哀しい顔をしながら会場に戻っていった。
そこには、今や生活に困窮してゴミを漁っていたランプルスティルスキンがいたのだが、シュレックが出てきて慌てて隠れ、一部始終を盗み聞きしていた。
状況を察したランプルスティルスキンは姑息な笑みを浮かべる。
今さら会場に戻れず森の中を歩くシュレックに、ランプルスティルスキンがアプローチをかけた。
崩れた馬車の下敷きになっているフリをして、シュレックに助けてもらったのだ。
お礼と称して、ランプルスティルスキンはシュレックの願いを叶えてやる、という。
ふとシュレックは、最近望んでいた「前の生活に一日だけ戻りたい」と話す。
ランプルスティルスキンは、その一日分だけ、シュレックのこれまでの人生の中の一日を交換しなければならないことを伝えた。
どの一日を無かったことにする?
軽く考えているシュレックに、ランプルスティルスキンは「産まれた日はどうか」と提案した。
特に覚えている日でもない、なんでもない一日だ、と畳み掛け、シュレックはそれで了承した。
契約書にサインしたところで、シュレックの周囲の光景は崩れ、どこかに飛ばされる。
気づくとシュレックが暮らす沼の近くだった。
人間たちが彼を見て怯えている。
願いが叶ったと確信したシュレックは、あちこちに顔を出しては人間たちを脅かして楽しんだ。
自分の手配書が木に貼ってあるのに満足していると、別の木にはフィオナの手配書が貼ってある。
驚いたシュレックが自宅のある場所に行くと、自宅は年輪を重ねた木に厚く覆われて入り口すら見えない。
叩き壊して中に入ると、長年誰も住んでいない荒れ果てたものになっていた。
外に出たところで魔女の集団が空から襲い掛かり、シュレックは捕縛される。
そして今やシュレックのことを全く覚えていないドンキーが引く馬車で、スラム街のようになった「遠い遠い国」の王宮に連れてこられた。
そこで王となっているランプルスティルスキンから、あの契約によってシュレックは生まれておらず、今存在しているシュレックは夜明けには消えてしまう、という罠にかかったことを聞かされる。
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感想
シュレックが存在していない世界のため、誰も彼を知らない切ない展開になります。
でも怖がるドンキーを助け、根気強く説得して仲間にしたり、初期の頃と同様に少しずつ本来の優しさを見せていくことで信頼を得ていく1と同様の展開を繰り広げます。
こうして1~3までの軌跡が一度無くなって再び同じ手段を踏襲してやり直していくスクラップ&ビルドの形でシリーズの集大成をまとめるシナリオの上手さは見事です。
これまでが無くなったことでシュレックが、自分の手の内にあった幸せの大切さに気付くこと、が今回のテーマになっています。
最終話にふさわしいテーマではないでしょうか。
パラレルワールドでは、ドラゴンの塔を自力で脱出したフィオナは革命軍のリーダーになっています。
そしてプスはフィオナに飼われて思いっきり甘やかされている超デブ猫に…!
衝撃的な姿ですが、やっぱカワイイ (*´Д`)
エンディングのスタッフロールは、1~4までの名場面をクルクルと見せていく楽しい作りです。
でもこういうのを見ていくと「本当にこれで最後だな」と感じて、しんみりしてしまいました。
ちなみに今回のエンディング曲はプス&ドンキーのデュエットではなかったので、それも寂しさをマシマシにさせたのかも (´Д`)
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