映画「シュレック 3」あらすじと感想【ネタバレあり】お姫様たちだって戦うぞ☆
緑の怪物シュレックを主人公にしたファンタジー・アニメーションの第3弾です。
前作の悪役フェアリーゴッドマザーの息子・チャーミング王子が今作のラスボスとして活躍。
シュレックに復讐しようと大騒ぎを起こします。
相変わらず豪華な声優陣に、国王ハロルド役のジョン・クリーズと一緒にモンティパイソンの一員だったエリック・アイドルと、フィオナ役のキャメロン・ディアスと当時つきあっていたジャスティン・ティンバーレイクが今作に加わっています。
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あらすじ
母を亡くして寄る辺がなくなったチャーミング王子は、場末のバーの舞台に立っていた。
ヤジを飛ばされ悔しさに涙するが、手元にあった新聞を見ると「遠い遠い国」の国王ハロルドが危篤、というニュースが目についた。
シュレックに邪魔されたが、本当は自分がフィオナと結婚して国王になるはずだった。
そう思うチャーミングは、いまもう一度チャンスがやってきた、と考えて立ち上がる。
ハロルドが病気のため公務を代行しているのはシュレックとフィオナ。
堅苦しい王室の生活にウンザリするシュレックだが、ハロルドが回復するまで、と我慢する。
しかしハロルドは回復することなく、寿命が尽きる前にシュレックたちを呼び寄せた。
シュレックに国王を継承してほしい、とハロルドは頼むが、シュレックは無理だと断る。
他に継承権を持っているのは、フィオナの従兄弟アーサーしかいない、と聞いてシュレックは彼に国王をやってもらおうと考えた。
そしてハロルドはついに逝去。
「遠い遠い国」は悲しみに包まれ、しめやかに葬儀が営まれた。
遠巻きに見ていたチャーミングは、おとぎ話のヴィランたちが集まるバーに行き、彼らを従えて新王になろうと画策する。
葬儀の後すぐ、シュレックはドンキーとプスを連れてアーサーを迎えに行く。
船が出航する直前にフィオナから妊娠していることを告げられて、シュレックは悪夢を見るほど動揺した。
アーサーが住む土地に辿り着いたシュレックたちは、彼が通うハイスクールに乗り込んだ。
いじめられっ子だったアーサーは国王の打診を受け、喜んでシュレックに着いて行く。
しかし船の中で、国王は常に命の危険に晒されるものだと聞かされ、臆病風に吹かれたアーサーは無理やり舵を切り替えた。
アーサーのめちゃくちゃな操舵のせいで船は大破。
シュレックたちは見知らぬ島に流された。
その頃「遠い遠い国」では、フィオナが母后リリアンはじめ白雪姫やシンデレラ、眠り姫、ラプンツェルたちからマタニティ・シャワーを浴びていた。
彼女たちのほか、沼の仲間たちからもプレゼントをもらって妊娠を喜び合っていたところ、チャーミング率いるヴィラン集団が襲撃してきた。
街中を破壊し、城に乗り込んでくる彼らから身を隠すため、姫たちは隠し通路から逃げ出そうとする。
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感想
CG技術の精度が前作より格段に上がっていて、まずそこに目が行きます。
細かい背景部分が全然違う！
2が2004年で3が2007年なんで、たった3年ですごい技術の進歩です。
今回は、実際のおとぎ話のお姫様たちが多数登場。
彼女たちの雄姿はディズニーでは絶対に観られませんww
何しろ全員、王子様がいなくても自分で戦える強い女性として描かれていますからね。
時代にマッチしているのかもしれません。
とくに白雪姫の攻撃は一度観たら忘れられないインパクト。
レッド・ツェッペリンの「移民の歌」の冒頭が合いすぎて爆笑します。
さて今回のプスは、なんと中身がドンキーと入れ替わります。
船が大破した後に辿り着いた島には魔術師マーリンが暮らしていました。
チャーミングの部下たちに襲われた後、マーリンの魔術で「遠い遠い国」に帰してもらうのですが、その際に手をつないだのが運の尽き。
お互いの体の居心地の悪さにブウブウ文句垂れます。
プスの必殺技「うるうるの瞳」をドンキーの体でやっても「気持ちワリー！」とバッサリ。
やっぱ猫じゃないと無理なのよ～ (;^ω^)
それにしてもいいコンビになってます。
エンディングも前作に引き続いて二人のデュエットで締められました。
フィオナから妊娠を告げられてあんなに育児を怖がっていたシュレックでしたが、ラストでは楽しそうに三つ子の世話をしています。
案ずるより産むが易し、って諺はもしかしたら出産からきているのかも？
「遠い遠い国」をアーサーに任せて、沼で幸せに暮らすシュレックたちは、やっぱりおとぎ話の定番エンド “お城で幸せに暮らしましたとさ” とは真逆のシチュエーションで攻めています。
本当にこのシリーズは徹底して「おとぎ話あるある」を逆手にとって、リアル世界における幸せの多様性を提示していますね。
バッチい描写にときどき「うっ…！」と生理的な拒絶が起こってしまいますが、テーマ性としては面白いし好きです。
あ、でもプスがいなかったら繰り返し観ることはなかったかも…
やっぱカワイイは必要。カワイイは正義。
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