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映画「パレード」あらすじと感想【ネタバレあり】黒い部分は見て見ぬふりで…上手くやっていこうね☆

2022/11/10
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

吉田修一さんの同名小説を行定勲監督で映画化したミステリアスな群像劇です。

適度な距離感で上手くルームシェアをしている4人の男女を、藤原竜也さん、香理奈さん、小出恵介さん、貫地谷しほりさんが演じます。

そこに林遣都さんが5人目として入り込むことで均衡が崩れるストーリーです。

キャストの演技が全員上手くて自然な話し方をしているので、こういう人達いるな、と思わせるリアリティがありました。

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あらすじ

マンションの一室でルームシェアをしている4人の男女がいる。

 

会社員で健康オタクの直樹

自称イラストレーターで酒グセの悪い未来

大学生で友人の姉に恋している良介

無職で人気俳優と付き合っている琴美

 

彼らの関係は、親密とまではいかないけれど、大きな波風を立てることもなく平和に暮らしていた。

 

ある日、直樹と未来が仕事に行っている間、リビングのテレビから近所で女性が通り魔に襲われて重傷を負ったニュースが流れた。

良介も琴美も大して関心を持たず、二人でコンビニに行こうと部屋を出ると、隣室の前で女子高生がうずくまって泣いている。

声を掛けたが逃げていってしまった。

帰ってくると、隣室から今度は大物政治家が扉から出てきた。

琴美は、隣はきっと違法な売春宿を経営しているんだ、と推測し、良介に客として潜入してくるように言う。

好きな人がいる良介は尻込みする。

その夜、帰宅した直樹と未来に相談を持ち掛け、告白する勇気が出てきた良介は、思い切って彼女の家に行って見事に本懐を遂げてきた。

 

無職の琴美はいつもリビングで眉の処理をして暇そうにしているが、実は人気俳優の友彦と付き合っている。

忙しい彼とは滅多に会えず、主演ドラマを観るのを楽しみにしていた。

また女性が襲われたニュースをやっているが、どこ吹く風。

早く彼のドラマが始まらないかと思う。

朝起きてリビングに入ると、ソファで見知らぬ男が寛いでいた。

彼はサトルと名乗り、琴美は良介の後輩かと思って一緒に朝食を取ってパチンコに付き合わせる。

そのとき友彦から電話が入り、琴美は久しぶりに会えることになった。

友彦の元に行くと、彼は待ちきれずに強く琴美を求めてきた。

しかし終わるとすぐに身支度をし、琴美を置いて次の現場に行ってしまう。

虚無感が琴美の胸に去来した。

帰宅すると、サトルのことが「あれはいったい誰?」と話題になっていた。

全員、朝に彼を見ているのだ。

そこへサトルがパチンコから戻ってくる。

事情を聞くと、昨夜酔っ払った未来に半ば強引に連れてこられた、というのが真相だった。

こうして新たな同居人・男娼のサトルが加わった。

しかしサトルは他の4人を変人の集まりだと感じ、絶対仲良くなれない、と男娼仲間に漏らす。

サトルがそう言っているのを目撃した未来は、あえて二人に声をかけて飲みに付き合わせる。

ベロベロに酔っぱらってもまだ帰ろうとしない未来に、サトルの仲間は途中でギブアップして逃げ帰った。

サトルは未来を閉園している遊園地に連れ込み、メリーゴーランドを動かす。

そこで未来は、子供の頃に受けたトラウマをサトルに話すのだった。

 

一方、サトルに不審なものを感じている直樹。

勤務中に、客と思しき人物の車から降りたサトルを見かけ、尾行する。

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感想

サトルにルームシェア仲間との関係を聞かれた琴美は「ネットでのチャットルームみたいなもの」と例えます。

無駄にいがみ合ったり干渉し合ったりして深く関わり合うより、とりあえず笑って過ごせばいい。

それが嫌なら出て行けばいいだけ。

そう言って、希薄な人間関係だからこそ構築できる居心地の良さを伝えます。

4人はそれぞれにトラウマや心の闇を抱えていますが、それはこの部屋に持ち込むことはありません。

そして分かっていても見て見ぬフリをしてやり過ごして上手くやっていきます。

実際のパレードが、山車に乗っている人も歩いているキャラクターも、それぞれ気の向く方向に顔を向けて手を振ったり、沿道の人に近寄って手を握ったり、好きな行動を取りますが、全員音楽に合わせて一定の速さで同じ進行方向に向かわなければならないのと同じです。

シェアルームの外で何をしても構わないけれど、この空間の居心地の良さを乱すことは許されません。

この同調圧力が暗黙の了解としてあるのが彼らの関係です。

「日本人は和を大切にする」と昔から言われています。

世界を知らないので、日本人特有のものなのかは私には分かりかねますが、ツッコんだ話までせず、表面的な付き合いをすることで和やかな仲良しの雰囲気は確かに出ます。

こうした和から、はみ出してしまう個性的な人にはキツい関係かもしれませんが、世間を上手く渡っていくのに必要な技術かもしれない、と考えます。

大抵の人間関係は一過性です。

表面上だけでも上手くやる、というのは学校や会社勤めで余計なストレスを抱え込まないために、時として割り切っていくのも良いのではないかと思っています。

 

暴行魔の正体については、「やっぱお前か」とすぐに分かります。

ただしラストは、同調圧力の恐怖をまざまざと見せつけられ、ゾクリとしました。

その後どういう展開になるのかは、視聴者に委ねられて終わります。

いろいろと考えさせられるストーリーでした。



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