映画「ダーティハリー」あらすじと感想【ネタバレあり】犯罪者も “信用” は必要
クリント・イーストウッドの代名詞となったシリーズの1作目です。
監督はイーストウッドの勧めでドン・シーゲルが務めました。
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あらすじ
屋上プールで泳いでいた女性が、向かいのビルからの狙撃で命を落とした。
サンフランシスコ警察のハリー・キャラハンが捜査にあたり、狙撃場所で犯人が残した手紙を見つける。
警察宛てだ。
犯人は自身を「さそり座」と名乗り、10万ドルを要求した。
従わなければ毎日一人ずつ殺していくとし、次は神父か黒人を狙うという。
そして翌朝、さそり座の指示通り市長は朝刊の連絡欄にメッセージを載せるが「支払いには応じるが、もう少し時間をほしい」という返答だったため、さそり座は次の殺人を実行することにした。
しかしすでにヘリでも捜索がされており、ビルの屋上から黒人男性に銃を向けていたさそり座は、思いがけないヘリからの警告で犯行を断念。
逃げ足の速さで取り逃がす。
ハリーは新人のチコとコンビを組むように言われ、彼と一緒に回っている最中に自殺志願者の保護をこなした。
こういう、他の人がやりたくないことをやらされるから “ダーティ” ハリーと呼ばれているんだ、とチコに説明した。
その直後、さそり座によって10歳の黒人少年が殺されたと知る。
居たたまれない気持ちになりながらも、次に狙われるのは神父だと踏んで張り込みをしたが失敗。
さらに14歳の少女がさそり座に誘拐され、身代金の受け渡しをハリーがすることに。
指定された場所に着くと公衆電話が鳴った。
これから、行く先々で電話が鳴るから4コール以内に出ろと命令され、ハリーは電話の指示に従いながら移動する。
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感想
車の利用は禁止されているので、ここからヘロヘロになりながらハリーは走り回ります。
この作品、1971年公開なんですけど、単独犯で見張りがいるわけでもないのに、なぜタイミング良く公衆電話を鳴らすことが出来るのか疑問でした。
当時はまだケータイもないし、もちろんGPSだってない。
防犯カメラもそんなに多くない時代だと思うけど、さそり座はどうやってハリーの位置情報を確認し、どこで電話かけてんのかな～、と。
サスペンスとしては面白いですけどね。
そして最終目的地に着いたところでボコボコにされるハリーですが、チコの援護と靴下に隠したナイフでピンチを切り抜けます。
靴下に武器！ イザって時に覚えておこう (いつだよ)
さそり座に負傷させたことで病院から連絡が入り、いよいよ大詰め。
結局少女は助からなかったし、チコも刑事を辞めることになり、ハリーは逮捕に集中します。
あぁでも令状取らないままだったために不起訴。
さそり座もなかなかシブとい敵で、足を引きずりながらも犯行を重ねていきます。
だいぶ雑になってきましたけれどね。
ビルの屋上からのスナイパー気取りだったのが、最後ではやぶれかぶれのスクールバス・ジャック。
子供たちに「歌えー！」と喚いてビンタする大人げゼロのショボ犯罪者に成り下がっています。
クライマックスなのでハリーとは一騎打ちです。
銃を捨てると見せかけて、人質越しに犯人を撃つ。
なんとなく読めましたね。
だってこの犯人、言う通りにしても人質を殺している前例があるからな～。
うん、そういうのはやっぱ信用されない。
「銃を捨てろ。でなきゃコイツを殺す」なんて言葉が、すでに脅しとして効果が無くなっていることに気づかない。おばっかさーーん♪
人間、過去に取った行動で信用を無くすもので、それは犯罪者だって同じこと。
以前にちゃんと人質を生かしていればねー、ハリーも大人しく銃を捨てたんだろうけど。
その場での優越感を優先して好き放題やったツケが回ってきたってラストでした。
いろいろ疑問に思う箇所もありましたが、アクション映画だし、面白かったです。
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