アニメ映画「銀河鉄道999」あらすじと感想【ネタバレあり】永遠の命ではないからこそ
松本零士先生の追悼企画として、1979年に公開された劇場版が一週間限定でYou Tubeに無料公開されました。
テレビ版同様、主人公を野沢雅子さん、ヒロインを池田昌子さんが声をあてています。
監督は「幻魔大戦」のりんたろうさん。
「石坂版・金田一シリーズ」の監督である市川崑さんが監修についています。
松本先生の他作品キャラクターも登場するスター・システムが採用されました。
ゴダイゴが歌う主題歌も大ヒットを記録しています。
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あらすじ
最愛の母を、機械伯爵の “人間狩り” で殺された星野鉄郎。
母の遺言に従い、メガロポリスから999号に乗ってアンドロメダで機械人間になろうと決意する。
永遠の命を手に入れた上で、時間城に住む機械伯爵を殺すのだ。
だが、駅で乗車パスを盗もうとするが失敗。
そのとき、母によく似た女性メーテルと知り合う。
そして彼女は、自分の乗車パスを鉄郎にくれる、と申し出てくれた。
条件は彼女も一緒に旅をすること。
望みが叶った鉄郎は即座に受け入れた。
メーテルと共に999号に乗り込み、遠ざかるメガロポリスの灯りに一抹の感傷がよぎる。
最初の停車駅タイタンで、鉄郎はいきなり人が殺されるのを見て衝撃を受ける。
さらにその直後メーテルが山賊に誘拐され、彼女を助けるために走り出すが返り討ちに遭ってしまった。
気づくと見知らぬ老婆の家で介抱されていた鉄郎。
老婆から銃と穴の開いた麦わら帽子をもらい受けて、メーテルを助けにいく。
その途中、子供が機械人間のおもちゃにされているのを見て子供を救出。
メーテルを攫った山賊アンタレスと関りのある子供だったため、鉄郎はすぐに彼らのアジトでメーテルと再会できた。
鉄郎が持っていた銃は、機械人間を唯一倒せる銃だとアンタレスは教える。
鉄郎同様、親を機械に殺されている子供たちをアンタレスたちは守っていた。
身体の中に不発弾を抱えているアンタレスは、鉄郎の意志を尊重し、機械人間が命乞いをしても躊躇せず射殺するように助言した。
そして、時間城のある場所は、宇宙海賊のクイーン・エメラルダスが知っている、と教えてくれた。
そして老婆は、渡した銃が行方不明の息子のものであることを告げ、帽子も同じものを被っているので、どこかで逢ったら自分が会いたがっていることを伝えてほしい、と鉄郎に頼んで彼らを見送った。
再び999に乗り込み、次は冥王星へ向かう。
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感想
2時間あっという間で面白かったです。
テレビ版のように、ちょっとした寄り道というか、メインから外れた星には行かずに、必要なエピソードを入れながら終点まで一直線。
無駄がありません。
1979年のアニメなので、描線の粗さやモブキャラたちが背景としてまったく動かないのも昭和らしさを感じます。
エフェクトも今のような派手なものではないですが、やっぱりストーリーがいいと気にならないですね～。
鉄郎の無茶にはちょっと引くけど…
エメラルダスの戦艦が近づいてきて、彼女から時間城の場所を聞きだすために発砲って… バカなの！？
当然窓に穴空きましたけど、空気逃げていくんじゃない？
真空なって鉄郎だけじゃなく、他の乗客も死んでておかしくない…
宇宙でも空気ある設定なら、まあ、いいけど (いいのかよ)
そして登場エメラルダスたん。
凄んでも内股。
凄んでもトチロー大ちゅき♡
かーわーえーえーのーぉ♪ あ、殺さないで。
彼女から時間城の場所を聞いて、宇宙病で死にそうになっているトチローや、なぜか先回りして来ていたアンタレスの協力で機械伯爵を倒した鉄郎の次の目標は、機械化を無料でしてくれるアンドロメダの破壊。
打倒伯爵は最終目標ではなく、通過点に過ぎませんでした。
そして終点はアンドロメダではなく機械化母星メーテル。
しかも鉄郎がなる機械はネジ。
このネジって、最初観たとき驚いたなぁ…
まさに「その発想はなかった」だったから。
真の敵プロメシュームが、来宮良子さんの声も相まって子供のときは本気で怖かった。
今聞いても怖かった (;´Д｀)
母に背いたメーテルや、鉄郎の漢ぶりに感心した宇宙海賊ハーロックがバックアップし、最後のピンチでは999の乗務員クレアさんが自分の身を犠牲にし…
鉄郎、めちゃくちゃ人から助けられてます。
無事に地球に戻った鉄郎ですが、メーテルとはお別れ。
列車の窓から身を乗り出して髪を押さえるメーテルのセル画を3回くらい使い回して別れを表現。
昭和のまだ技術が拙い頃の作品だから仕方ない…
とはいえ、久しぶりに観ましたが面白かったです。
ずっと残る名作ですね。
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