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「第9地区」あらすじと感想【ネタバレあり】エイリアン相手のアパルトヘイト

2022/06/07
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

ピーター・ジャクソン監督が、新人ニール・ブロムカンプ監督を全面バックアップしてスマッシュヒットを飛ばした新感覚のSFアクションです。

フェイクのニュース映像を取り入れて、関係者のインタビューや取材のテレビカメラがついて行く、というドキュメンタリーの演出で進めていくのですが、その手法や画像がリアルなので、荒唐無稽なシチュエーションなのに妙に現実味を帯びていて見事です。

 

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あらすじ

南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に、なんの予兆もなく巨大宇宙艦が現れた。

政府が派遣した調査団が内部に入ると、栄養失調で衰弱したエイリアンたちが何十体と這いつくばっている。

政府は彼らに、第9地区と呼ばれる区画を難民キャンプとして提供した。

始めこそ友好的に関係を築こうとするが、言葉がろくに通じず、気性の荒いエイリアンたちと地球人とで小競り合いが起きるようになる。

地球人たちはエイリアンたちを、侮蔑の意味を込めて“エビ”と呼んだ。

互いに武器を構えて一触即発の状態となり、ヨハネスブルグの住民たちもウンザリして「早く宇宙艦に乗って出て行ってほしい」という意見が多数になる。

 

20年の月日が経ち、MNUというエイリアン対策を一手に引き受ける民間企業が立ち上がっていた。

ヨハネスブルグの中心地に近い第9地区は、エビ相手の闇商売が横行し、治安も景観も悪い。

MNUは、エビたちを立ち退かせて、もっと外れにある第10地区に移住させることにした。

立ち退き通告書に署名させる役割は、会長の娘婿であるヴィカスに任される。

テレビカメラを引き連れ、複数の護衛とともに装甲車数台で第9地区にやってきたヴィカスは、一軒ずつ回っていく。

基本的にエビを見下しているヴィカスは、逆らうエビには容赦なく護衛に殴らせるし、撃ち殺しもする。

小屋の内部も覗いて武器を隠し持っていないかチェックしたり、これから生まれる卵を見つけたときは焼き討ちにした。

瓦礫の山から探し物をする大人のエビふたりと子供ひとりは、ヴィカスたちの気配に急いで小屋に戻る。

子供の父親であるクリストファーは、筒状のものをもうひとりのエビに託し、絶対に見つからないようにしろ、と忠告した。

しかし、ネチネチと嫌がらせのように家宅捜索をするヴィカスは、怪しい実験室を見つけたついでにその筒状のものを手に取った。

そこから不意打ちで黒い液体が飛び出してヴィカスの顔にかかる

預かっていたエビは、暴れたために護衛たちに射殺された。

物陰から見ていたクリストファーは、どうすることもできずに嗚咽する。

液体がかかってから体調を崩すヴィカスだが、クリストファーの小屋も検閲する。

その小屋もまた、科学の実験を行っているような場所で、何か画策しているに違いない、と目をつける。

 

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感想

ヴィカスは顔にかかった液体から、エビに変貌するウイルスに感染しました。

すでに左腕はエビとまったく同じになっています。

MNUの地下実験室でエビたちの武器が扱えるか確認させられ、貴重な実験材料としてバラバラに分解させられそうになりました。

ヴィカスは必死に抵抗して逃げ出します。

服を盗んで左腕を隠し、とりあえずバーガーショップで注文をしていると、テレビからヴィカス指名手配のニュースが流れました。

そこで感染理由が、エビとの性交渉によるもの、と伝えられてショックを受けます。

盗んだ携帯で妻のタニアに連絡して弁解をするが、他でもない父親からそう聞かされているタニアは、ヴィカスの言うことを信じることが出来ず泣くばかり。

信じてもらえないヴィカスも泣きながら、必ず良くなる、愛してる、と繰り返します。

ヴィカスは完全に濡れ衣ですが…

浮気の発覚にはいろいろあって、そのうちのひとつに「誰かからの報告や目撃談」があります。

信じるか信じないか、まったく浮気の兆候を感じていなかった場合は、すぐには何の反応もできないことと思います。

まさに寝耳に水になりますからね。

しかもタニアの場合は、父親からの報告なので “嘘をついている” とは思い難いものです。

人から聞かされただけでは判断はつきません。

報告してきた人がどういう人なのかにもよりますし。

人づてに聞いたことはすぐに信じるのではなく、本当か嘘かの検証をする行動をすぐに取ることが大切だな、と思います。

その際「絶対に浮気しているはず」など、頭から決めつけるのではなく、なければないに越したことはない、くらいの冷静さを保ちたいですね。

 

世にも珍しい感染者になったヴィカスを狙って、第9地区で闇商売を牛耳るギャング団とMNUが派遣した傭兵部隊がぶつかり、逃げ回るヴィカスとクリストファーとで三つ巴の戦いになります。

身体を元に戻すため三年後に迎えに来る、と言ったクリストファーにヴィカスは「そんなに待てるか!」とドツいて、自分が宇宙艦に向かうシップに乗り込む経緯がありました。

シップの燃料を取り返すために一緒にMNUに行って協力し合ったというのにこのザマ… (;一_一)

その間クリストファーは傭兵部隊からリンチに遭ってしまいます。

そしてシップも撃墜され、ヴィカスもギャングたちに捕まりますが、エビたちが持っていた巨大バトルスーツを手に入れることができ、ギャング団を壊滅。

囚われていた小屋から出ると、クリストファーのピンチを目の当たりにします。

血を流しながら苦しそうな表情を見せるクリストファーと目が合いますが、ヴィカスは逡巡した末に「そのエビは好きにしていい」と傭兵たちに叫んで、走り去ってしまいました

( ゚Д゚)・・・

走り去ったけど… 胸が痛むヴィカスは結局戻り、クリストファーを助けます

ヴィカスとクリストファーの友情は、ようやくこの時に本物になりました。

互いに種族が違い、敵対する関係でしたが、半分エイリアンになったことで相手の立場になり、命の危険が迫ったときに裏切ることはできませんでした。

「まさかのときほど真の友」とはよく言ったものです。

 

社会的なメッセージは持っていない、と監督は言っていましたが、それでもやはり南アフリカに近年まであったアパルトヘイトを想起させる内容です。

ひとつの区画に隔離され迫害を受けるエイリアンたちの姿が、当時の黒人たちが受けたものなのでは、と考えさせられます。

とはいえそういった部分だけに固執しているのではなく、ユニークな展開と斬新な切り口でエンタメ性が高く、かなり面白い作品でした。

主人公のヴィカスは、大抵のアクション映画では中盤くらいで殺される、やたら口数が多い意地悪でチャラけた小物、という感じのキャラクターなので、こういう人にスポットが当たるのも珍しいですね。

あと気づいたのですが、傭兵部隊の人たち、スキンヘッド率が高い。

見分けがつかないからヅラかぶってくれないかな。

リーダーだけチョンマゲとか (・∀・)

 

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