映画「愛と青春の旅立ち」あらすじと感想【ネタバレあり】野生なダンディ
リチャード・ギアとデブラ・ウィンガーの出世作になった青春映画です。
ギアの親友を演じたデヴィッド・キースも注目を集めます。
鬼軍曹役をルイス・ゴセット・Jr.が演じました。
「CSI: マイアミ」の主人公役で有名なデヴィッド・カルーソも脇役で出ています。
主題歌もヒットしました。
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あらすじ
母親が亡くなり、フィリピンに駐屯している海軍兵の父の元に送られたザック・メイヨ。
娼館で生活し、シアトルに戻ってからも娼婦を連れ込んでいるだらしない父親を嫌悪するザックは、海軍士官を目指すことにした。
士官学校に入学したザックは、教官である鬼軍曹フォーリーにさっそく目を付けられる。
同期入学者の半数以上は「退学希望 (DOR) 」となって去って行くという。
ザック含む数名の生徒がそうなると指摘された。
寮生活は4人部屋である。
ザックは天井裏に綺麗にした靴やバックルを隠して、他の生徒たちに売ることで小遣い稼ぎを始めた。
同室のシドとは気が合うが、カタブツのペリーマンには煙たがられる。
演習中、シドと女生徒シーガーと話しているところをフォーリーに見つかり、腕立て伏せ50回を命じられた。
シーガーが途中でギブアップし、ザックとシドはまた最初からやり直し。
そのとき、目の前を二人組の女性が通った。
近くの製紙工場で働くポーラとリネットだ。
彼女たちはパイロットとの結婚を夢見て、仕事が終わるとこうして近くにやってくるのだ。
声をかけてきたポーラに心を奪われるザックだったが、フォーリーは彼女たちのような女性を警戒するように生徒たちに伝える。
実際、遊びの関係で終わることが多いのだ。
しかし懇親パーティーで再会し、ザックはポーラと、シドはリネットとカップルになる。
厳しい訓練でもザックは易々とこなして順風満帆だったとき、小遣い稼ぎの件がフォーリーにバレてしまい、DORを強要される。
断固として拒否するザックに、フォーリーは度を越えたシゴキをザックに課した。
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感想
物心ついた頃にはリチャード・ギアって、ダンディな役ばかりだったような気がします。
なので野性味あふれるザック役が、なんだか意外。
バイクは乗り回すし、シゴキには耐えるし、アクション俳優さながらの体力勝負に「若くて無名の頃ってなんでもやるもんだな」と思いました。
めちゃくちゃ体を張っただけあって、見ごたえある名作です。
厳しい訓練を通して得る人間的な成長。
そこには仲間の挫折や助け合いなどがあります。
その中でポーラとの恋愛の紆余曲折を絡ませて、ストーリーの運びがすごく上手いんですよね。
ちょっと展開が唐突なところもありますが (;^ω^)
伏線が張ってあったとはいえ、ザックがポーラと距離を置くのに理由が見当たらなかったり (しかもラブラブ描写からすぐ) 残りわずかなのにシドがDORしちゃったり…
このシドの一連の流れはさすがにちょっと思うところありました。
リネットが妊娠したと思って思い悩むシドは、それを機に父や兄の真似で士官学校に進んだ自分の人生に疑問を持ちます。
それでザックにも相談せず退学し、リネットにプロポーズ。
無職なのにプロポーズ。
未来も不確定なのにプロポーズ。
人生舐めてる (・∀・)
元々パイロットと結婚したかったリネットは断りました。
シドは傷ついたわけですが、コレ別にリネット悪くないと思うんですよね。
理想の結婚相手の条件に「職業」があるのも普通のことだし。
(医師とか弁護士とかって今でも人気なのかな？)
パイロットどころか、ましてや無職。
「前の仕事に戻れば昇給するだろうから大丈夫♪」なんて言葉、当てになるかい！
妊娠も実はしていなかったし、断る権利くらいあるでしょ。
ザックもポーラも「なんて女だ」「ひどいわ」なんてリネットを責めたけど…
いやいやいやいや、結婚するには勇気がいりすぎるわ。
しかもコレでシドは自殺。
(´Д｀)
もう言葉も出ない。
上手いストーリーで面白いんだけど、ちょっとこの辺りがモヤる作品です。
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