映画「シェフとギャルソン、リストランテの夜」あらすじと感想【ネタバレあり】
スタンリー・トゥッチとキャンベル・スコットが共同で監督したハートフルコメディです。
トゥッチは脚本と主演も担当。
もう一人の主演は「名探偵モンク」のトニー・シャルーブが演じます。
ミニー・ドライヴァーとアリソン・ジャネイがダブルでヒロインを務めました。
他にもイアン・ホルム、イザベラ・ロッセリーニらが脇を固めています。
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あらすじ
1950年代のニュージャージーでイタリアン・レストランを経営しているイタリア人兄弟がいた。
兄のプリモが料理担当。弟のセコンドが運営兼給仕を担当。そして甥のクリスティアーノも給仕を手伝っている。
プリモのこだわりで本格イタリアンを提供しているが、地元のアメリカ人たちからはイマイチ受け入れられていない。
経営難に頭を悩ませるセコンドは銀行に借金を申し込むが断られてしまう。
料理バカのプリモには経済状態について相談することはできない。
原価が高くアメリカでは受けが悪いリゾットをメニューから外すように進言するのがせいぜいだった。
その夜、セコンドは彼女のフィリスとデート。
プリモに、片思い中の花屋店員アンをデートに誘え、と発破をかけるが、プリモは同じイタリア移民で床屋をしている男友達と過ごした。
セコンドはフィリスと甘い時間を過ごすはずが、結婚のことを言われて気まずくなってしまう。
銀行勤めの彼女と違って、セコンドには家庭を持てる資金がないのだ。
結局ひとりぼっちの夜になってしまったセコンドは、アメリカ人向けに改良したイタリアン・レストランで成功しているパスカルの店に行く。
同胞として好意的なパスカルは、兄弟そろって自分の店で働かないかと打診してくるが、妥協できないプリモの性格を理由に断っている。
そして借金を頼もうとするが、察しのいいパスカルは先に拒否してきた。
だが兄弟の店に客足が伸びるよう協力する、という。
有名なジャズシンガー、ルイ・プリマに店で歌ってもらうように頼んでみる、とパスカルは言ってくれた。
人気歌手の来訪は間違いなく店を繁盛させる。
期待を持ったセコンドは、さっそくプリモと一緒に店を盛り上げるためのメニューや飾り付けを考える。
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感想
ほのぼのとした温かみのある映画です。
人気歌手が来る、ということで活気づくふたりに、フィリスもお手伝い。
美味しそうな料理がたくさん出てきて飯テロや~!
夜中に観るのは絶対オススメしません。
サイゼリヤくらいしかイタめし屋知らないので、ティンパーノなんて料理、初めて知りました。
作る工程を見るだけでも楽しいです♪
そして飾り付けをするため花屋さんに行ったプリモ。
当日のアンさんは予定がないと言っているにも関わらず、お誘いする勇気が出ません。
こんなに内気でモジモジするイタリア男性… レアじゃないですか?
イタリア男はとにかく情熱的に口説くものだと思ってましたが、やっぱりいろんな人がいるってことですねw
結局プリモが誘えなかったので、彼女が花を届けに来たときに弟が兄に代わって誘います。
いい兄弟だ (´▽`*) と、ほっこりしたのですが、セコンドがパスカルの情婦ガブリエラと浮気しているシーンが入ってドビックリ。
店のことをフィリス含む他の人たちに任せて情事に耽るたぁ、ふてぇ野郎だ。
しかも恩義があるパスカルの女ですからね~。
不穏な種を蒔いています。
して、当日。
取材にやってきたジャーナリストや仲良しの床屋さん夫婦、パスカルたちも集まって歓談しますが、肝心のシンガーが来ません。
仕方がないので主賓抜きで食事会開始。
料理を堪能して幸せな表情を浮かべる人たちを見て「バベットの晩餐会」を思い出しました。
「バベットの晩餐会」あらすじと感想【ネタバレあり】おいしい料理が幸せを運ぶ
観ているこちらまで幸せな気分になれるのが、料理映画のいいところなんですよね~。
ところが幸せのまま終わっては映画としては盛り上がらない。
結局ルイ・プリマに連絡するというのはパスカルの嘘でしたし、ガブリエラとの浮気もフィリスにバレました。
さらにはローマに帰るというプリモと、この国に残るというセコンドが対立。
砂浜で砂を引っ掛け合って (子どもかww) 取っ組み合いのケンカになりました。
それでも二人が帰るところは自分たちのお店です。
みんな帰宅した夜明け前。
先に戻ったセコンドが、厨房で寝ていたクリスティアーノのために卵焼きを作ります。
ここから5分間、セリフもBGMもなくワンカットの長回し。
カメラ位置は動きません。
パンと卵焼きのシンプルな朝食に、途中で戻ってきたプリモの分も作ってあります。
謝ったりはしないけど隣に並んで黙々と食すふたりに、クリスティアーノは空気を読んで席を外しました。
肩を組んで食べる兄弟の姿で映画は終了。
これからも一緒にやっていくというスクラムなのか、別々の道に進む互いへのエールなのか…
肩を組んだ意味の解釈は観客に委ねられます。
語らずとも通じ合える兄弟の絆を感じさせるラストでした。
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