「きょうのキラ君」あらすじと感想【ネタバレあり】逃げない強さ
2017年公開の少女漫画の実写化作品です。
中川大志さんと飯豊まりえさんが、初々しい高校生カポーを爽やかに演じています。
いやもう二人とも可愛らしくてニヤニヤしちゃいました。
主題歌を [ALEXANDROS] (アレキサンドロス) が担当しており、ヴォーカルの川上洋平さんがカメオ出演しています。
実はコレ目当てで視聴したのですが、ストーリーも面白くてお得でした。
川上さんのアップもあったし（超大サービスｗ）
そして思い出したのですが、[ALEXANDROS] と改名する前の [Champagne] (シャンペイン) だったときにリリースしたシングル「涙がこぼれそう」のMVには飯豊さんが出演しています。
ちょっと感慨深いものがありますね。
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あらすじ
前髪で目を隠している不気味女子・ニノンは、いつも鳥のマスコットを作っているので「鳥女」と言われて敬遠されている高校生。
そんな彼女は同じクラスのリア充イケメン・キラくんに想いを寄せていた。
ある日公園でひとり、ケガを負った鳥を飛ばした後「死にたくない」と呟くキラくんの姿を見るニノン。
キラくんは心臓に病を抱え、あと1年の寿命だった。
「ひとりはイヤだ」と言ってうずくまって嗚咽するキラくんにニノンは近づき、「私が365日あなたのそばにいる」と宣言した。
そして鞄からハサミを取り出して、自分の長すぎる前髪を切る。
キラくんが唖然としながら「なんか知ってんの？」と聞いてきて、途端に自分の行動のイタさに気づきニノンは逃げ帰った。
翌朝、通学路でキラくんが待ち構えていた。
「責任をとってもらう」と言われ一緒に登校することに。
放課後には動物園デートまでしてニノンは舞い上がる。
次の日、昔からのキラくんの女友達・玲に遭遇。
彼女もまた病気を抱え、キラくんと支え合ってきた戦友だという。
玲に付き合っているのかと聞かれてキッパリ否定したキラくんの言葉にニノンはガッカリする。
しかし二人の会話からキラくんがもうすぐ誕生日だと知り、ニノンはパーティーを開くことにした。
飾り付けから設営、小物や飲食の準備まで一人でこなしクラスメートたちを集めてキラくんの誕生日を祝う。
パーティーが終わった後、ひとり後片付けをしなければいけないニノンに気づかず、友人たちとカラオケに向かうキラくん。
ニノンの母に会い、今日はニノンの誕生日でもあったのだと知らされる。
クラスメートと別れ、キラくんはニノンの元に走った。
荷物を抱え家路に向かうニノンは、さすがに途中で疲れてベンチに荷物を置いて一息入れる。
荷物の中には、キラくんのために作ったケーキがあった。
キラくんは食事制限をしなければならず、糖分はＮＧということをパーティー直前に玲に言われて仕方なく持ち帰ったのだ。
目の前にあるゴミ箱にケーキを捨てようとしたところ、ニノンに追いついたキラくんに止められる。
ニノンが心を込めて作ったケーキを見て感情がこみ上げたキラくんは、昔の過ちである背中のタトゥーをニノンに見せた。
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感想
キラくんと一緒に登校しているときに初めて玲に会ったニノン。
遠慮がない親友同士の二人の間にニノンは入ることができません。
そして玲はニノンを睨むような目線でジロジロ見て、付き合っているのかキラくんに聞いてきます。
パートナーにとっての異性、つまり自分にとっての同性であるパートナーの親友や幼なじみというものは、必ず値踏みするようにいろんな点をチェックしてきます。
それこそ姑・小姑と変わりありません。
この関係、本当に難しいんですよね。
大事な親友についたのが変な虫ではないかと厳しくチェックするのは分かります。
不幸になってほしくないですものね。
だけどいつまでも厳しい態度で臨んでいたら、相手だっていい加減イヤになって警戒もします。
異性の親友がいる人と付き合った場合、その親友から付き合いづらい態度をとられがちだけど、表面上だけでも気にしていない態度を通すのがいいと思います。
気に入られれば強力な味方になってもくれる人です。
付き合い始めたニノンとキラくんですが、まだ認めていない玲に意地悪されます。
キラくんの親友で同級生の矢部と玲がデートしており、偶然ニノンたちがいるダイナーにやってきました。
キラくんが席を外した隙に、ニノンに自分はキラくんとエッチしたことがある、と吹聴する玲。
証拠、と言ってキラくんが裸でベッドに横たわる写真をニノンに見せつけました。
ショックでお店から出ていくニノンですが、席に戻ったキラくんは事情を聞いてすぐ追いかけます。
追いついたニノンはすでに泣いていて、抱きしめようとするキラくんを拒否って一言。
「私だってヤキモチぐらい焼きます！」
殺し文句です。しかも泣きながら言う破壊力。キラくん陥落。
クルッと背中を向けて「おまっ… あんま可愛いこと言うなよ」ですってよ、奥様！
ザ・少女漫画ですわ！
ヤキモチ… 焼くほうは辛くて苦しいですが、焼かれたほうは実は嬉しい。
なのでその苦しい気持ちは隠さずに出してしまいましょう。
わざと焼かせることもあるんだから、軽く怒って悲しんで見せればいいんです。
計算高くてヤな女だなー、とちょっと自分に嫌気が差しますが、誰かを傷つけるわけではない、カップル同士のコミュニケーションと割り切っていいっしょ♪
分かっていると思いますが、ヤキモチを通り越して “嫉妬” まで発展しないように気をつけてください。
嫉妬は情念が濃すぎて相手が逃げます。
ヤキモチから仲直り → 玲に認められて大団円、となったところで急な衝撃がキラくんの心臓を襲います。
病院の待合でキラくんの心配をしている間、玲に「この先こういうことは頻繁に起こる。逃げるなら今だよ」と諭されるニノン。
しかしニノンはこの現実から逃げない、と決めます。
逃げたくなることがあるかもしれないけれど、でも逃げない。
「ひとりはイヤだ」と泣いたキラくんを、ニノンは見捨てて一人ぼっちにさせることなんてしません。
このニノンの、逃げ出したくても逃げない強さがこの作品の魅力になっています。
精神的に強い主人公は観ていて応援したくなりますね。
こちらもドロスが主題歌
せっかくキムタクになったのに…！「JUDGE EYES 死神の遺言」をプレイ
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