【アニメ化決定】『悪役令嬢の中の人』あらすじと感想|ざまぁ一直線の復讐劇が完結!

※追記(2025年6月)
『悪役令嬢の中の人』のコミカライズ版がついに最終回を迎えました!
さらに、ファン待望のアニメ化企画も始動との発表があり、物語の世界がこれからますます広がっていきそうです。
この記事では小説と漫画の内容を中心にあらすじと感想をご紹介します。
アニメ放送に向けて作品を振り返りたい方にもおすすめです。
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小説『悪役令嬢の中の人』とは?
今回ご紹介するのも、コミカライズがされた「小説家になろう」発の作品です。
作者はまきぶろさん。
オリジナル → 転生者 → オリジナルと、中の人が入れ替わるというユニークな構造ですが、文章は読みやすくテンポも良好。
「悪役令嬢モノ」は数あれど、内面描写や展開にひとひねり加えられているのが本作の魅力です。
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悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~: 1【イラスト特典付】 (comic LAKE) |
あらすじ
幼い頃、高熱で寝込んでいた公爵令嬢レミリアは、ある日突然、他人の意識に乗っ取られる。
その相手はエミという現代日本からの転生者で、乙女ゲームの世界に入り込んでしまった女性だった。
当初は怒り狂うレミリアだったが、エミがこの状況を望んでいないこと、前世の家族を想っていること、そして何よりレミリアを大切に思っていることを知り、しだいに共感と信頼が芽生える。
やがてレミリアは、自分が乙女ゲームにおける「悪役令嬢」だと知る。
しかも将来は、婚約者への執着からヒロイン「星の乙女」を殺そうとして断罪される運命が待っている。
エミはゲームの知識と優しさを活かして、少しずつ破滅フラグを回避しようと奮闘する。
しかし、ヒロインのピナもまた転生者であり、アイテムを使ってエミの築いた信頼を壊していく。
そしてついに、恐れていた断罪イベントが発動してしまう――。
エミが意識を失ったその瞬間、奥底にいたレミリアが覚醒。
「よくもわたくしの可愛いエミを―――」
今度はレミリアがエミのために、ピナに復讐を誓う。
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悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~: 2【イラスト特典付】 (comic LAKE) |
感想
話の内容はけっこう濃厚なのですが、小説本編はわずか13話なのでサクサク読めてしまいます。
文章も、どちらかといえば「プロット+α」という軽めのタッチなので、本格派のファンタジーよりも、ざまぁ系が好きな人向けです。
個人的には、レミリアとエミの関係性の変化がとても良かったです。
最初は乗っ取られた存在として怒っていたレミリアが、エミの優しさや健気さに触れて少しずつ心を許し、ついには自分が前に出て守ろうとする流れが丁寧で好感が持てました。
そしてなんといっても、断罪後は“ざまぁ一直線”!
ピンチもないしテンポも良いので、軽快なノリでどんどん進みます。
RPGや乙女ゲーに詳しくなくても楽しめる内容になっており、復讐劇に重きを置いている点も他作品と差別化されています。
ただ、正直なところ小説のほうは描写が足りず物足りなさも…。
攻略対象たちも薄い描写が多く、ウィリアルド以外は「名前付きモブ」程度の扱いです。
そのぶん、コミカライズ版は圧倒的に補完力が高い!
特に各攻略対象のエピソードが丁寧に描かれ、ピナの醜悪さと断罪シーンもよりドラマチックに表現されています。
絵柄はややレディコミ寄りで好みは分かれるかもしれませんが、レミリアの妖艶な強さ、ピナの腹黒さ、そして最終的な因果応報の描写は「ざまぁ系」好きの方にしっかり刺さるはずです。
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悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~: 3【イラスト特典付】 (comic LAKE) |
まとめ:アニメ化に向けて注目度アップ!
小説はすでに読了済み、マンガは最終回まで追いかけてきましたが、これで終わりではありません。
アニメ化企画始動というニュースに、いち読者として大いに期待しています。
レミリアとエミの絆と復讐の物語が、アニメでどのように描かれるのか——。
気になる方は、まずは小説かコミカライズ版をチェックしてみてください!
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