海外ドラマに出てきた英語表現を紹介したり、映画や本のレビューを書いている雑記ブログです。

「108回殺された悪役令嬢。すべてを思い出したので、乙女はルビーでキセキします。」感想

2022/06/26
 
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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

死んで戻って花実を咲かせるループもの。

今回は「ジャンル・異世界恋愛」のタグがときどき行方不明になる、なまくらさん作の異世界バトルファンタジーコミカルサイコホラーヒューマンドラマです。

ラブの文字をねじり込みたいけど… きびしい。

 

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あらすじ

紅い髪と瞳を有する公爵令嬢スカーレットは、王国ハイドランジアの女王に登り詰める女性である。

しかし彼女は必ず28歳で「5人の勇士」の誰かに殺される形で人生を終える。

その背後には「救国の乙女」と呼ばれるアリサがいた。

殺されるたび記憶もリセットされていたが、108回目の人生で初めて事故死を経験したことですべての記憶を思い出した

そしてただいま109回目の人生が幕開けしたばかり。

新生児である。

もう女王なんてやるもんか。ひきこもり人生を満喫してやる。

そう決意した途端、産後うつで様子がおかしくなった母親コーネリアに殺されそうに。

乳母のメアリーが必死に守ろうとしてくれているが、突き飛ばされて気絶してしまった。

スカーレットは必死にベビーベッドにしがみつき、放屁をコーネリアの顔面にぶつけて応戦。

その様子を見て爆笑する少年の声が聞こえてきた。

公爵邸でなにか盗み食いをしようと侵入してきたその少年は、「5人の勇士」のひとり。

過去108回のループの中で17回スカーレットを殺害した、暗殺者ブラッドだった。

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感想

これまで読んできた “なろう系” の中でも、かなり面白かったです。

文字数がえげつないので一気読みには向かないですが、読み応えあります。

作者さん、ペンネームを「なまくら」なんてしてますが、冗談じゃない。

とんでもない切れ味の筆致です。

「109回目の現在」「108回のループ」「真の歴史」の三層構造を成しており、プロット上まだ伏せている謎の部分が多いにも関わらず分かりやすい文章です。

コミカルなシーンもユニークな表現が多くて上手い。

スカーレットが感情表現豊かなので心の声だけでも面白いですし、ブラッドとの掛け合いも楽しくてニマニマします。

渾身のバトルシーンでもこのふたつを取り込み、迫力の中にも緩急をつけているので、バトルを文章で読むのが苦手な私でも読みやすかった。

そしてシリアスなシーンになると、切れ味は最高潮に達します。

誰かが自分以外の誰かのために自らを犠牲にする、という人間ドラマがいくつかあり、その描写の凄惨さと哀切に、心がズタズタに切り裂かれます。作者の文章で。

キャラクターの心身の痛みがダイレクトに伝わり、止めようとしても涙が溢れてツラかった。

ゴミ箱の半分以上がティッシュで埋まり、まるで思春期男子が桃色の欲望を自己処理したかのような白さと輝き… 知らんけど。

あと泣きながらも、皆さん臨終の言葉が長いな、と脳の片隅で思ったりしたけど。

相当に切ない思いをするのですが、それでも重厚なストーリー運びで、途中で読むのをやめる気にならない作品でした。

 

実はこの作品を読む前に、読むのを途中でリタイアした作品がいくつかあります。

共通の特徴として、主人公のライバルとなる悪役が、主人公から見て「性格が悪い」と位置付けられているけれど「強い人物」ではない、というものでした。

主人公を守る複数人で、そのライバルひとりを攻撃する、という弱い者いじめに近い構図に気分が悪くなったのです。

ところが、この作品の悪役アリサはとてつもなく強い人物です。

メンタルのみならず身体・武力も最強。

絶対王者のカリスマ性があり、5人の勇士たちが複数人でかかっても彼女のほうが優勢なんです。

成人男性数人に女子1人という構図にも関わらず、弱い者いじめになっていない。

悪役に魅力があることも小説には重要な要素だと、改めて思った次第です。

そんな魅力的な悪・アリサですが、本性を隠した表の仮面を持っています。

思いっきり頭パッパラパーでスカーレットに百合百合で付きまとうアホ令嬢の顔です。

……この部分だけは、ちょっと苦手…

同性愛的な戯れは、申し訳ないけど生理的にどうしても苦手なんです…

だから、現在連載中の第二章が終わったらアリサがスカーレット宅に一緒に住む展開になる、と聞いて「え~…」とゲンナリしてしまいました。

ブラッド大好きなので、彼とのイチャイチャが見たいのに、アリサに威嚇されそう (ノД`)・゜・。

まだ幼女だから恋愛ではなくても、兄妹みたいなやりとりが楽しいのに~。

本音をいうとアリサより、ブラッドをめぐってスカーレットと仔馬・流星号 (ブラッドにめろめろのメス) との恋のバチバチが見たいです。

恋のライバル =

109回目のアホのスカーレットにしかできないシチュエーションな気がします。

 

この作品もコミカライズされています。

先にこちらから入ったのですが、絵めっちゃ好み♡

購入考え中です。

原作のほうもまだ連載中なので、どちらも楽しみにしています。

 

こちらもよろしくお願いします

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駆け出しライターのポムりんごと申します。 最近はめったに雪が積もらなくなった雪国在住。 映画や海外ドラマの視聴が趣味で、それが高じて英語学習もやっています。 英検準一級。TOEIC780。 漫画やゲームも好きな完全内向型。 家にこもってわがまま(セルフィッシュ)三昧に日々過ごしてます。

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