映画「警部」あらすじと感想【ネタバレあり】素っ気なくも渋い邦題… に騙されるなー!
ジャン = ポール・ベルモンド主演のアクション映画です。
ヒロインをマリー・ラフォレが演じました。
あらすじ
南仏ニースのモーテルで、警部のベルトランと娼婦のリタが殺された。
現場に来た三人の男たちは、ベルトランの遺体だけ外に運び出して車に乗せ、移動した先で改めて死体を撃つ。
新聞記事を見た一人の男がパリからニースに向かった。
セルティと名乗るその男はベルトランの家に行き、リタの兄だと言って未亡人に金銭を要求する。
そしてセルティはリタの母親に会い、リタをベルトランに引き合わせたのはダンサーのマリオだと教えられた。
マリオは三人のうちの一人で、運転手役だった。
マリオが二人を会わせたバーでマリオを痛めつけたセルティは、店主から、二人が店を出てから銃声が聞こえたという情報を聞き出す。
そのときマリオが警察に電話し、やってきたのがマッサールとレイという刑事たちだった。
ベルトランの死体を移動した二人である。
その夜、セルティは賭博王ミュザールを拉致し、全裸にして広場に置いて行った。
そして彼が経営するカジノの社長室に入り込み爆弾を仕掛ける。
突然の停電で帰宅を余儀なくされた客たちの中に、女流作家のエドモンドがいた。
車での帰宅途中でタイヤがパンクして困っている彼女を見つけたセルティは、手早くタイヤ交換をしてあげて、彼女の家に招かれる。
そしてそのまま一夜を過ごして彼女の家に転がりこむが、前妻との娘シャルロットがいきなりやってきた。
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感想
かなりハチャメチャな映画です。
この邦題の素っ気なさに、なんとなく渋くてハードボイルドな作品っぽさを感じますが、蓋を開けたらただの主人公がやりたい放題のおバカ作品でした。
セルティは実は、内務調査を担当しているパリ警察のボロウィッツ警部という人物です。
汚職刑事と反社をまとめて潰そうという腹積もりなのですが、とにかく行く先々で騒動を起こす、起こす!
ベルトラン宅に到着して「喪中ですから」と応対を断られただけでパンチ。
車でテラス窓を破壊して入室。
初っ端からコレなので、その後はもう言わずもがな。
暴力と破壊の限りを尽くして楽しそう♪
「一体何がしたいんだ、この人?」と思いましたわ。
アレですか? いま流行りの「やはり暴力。暴力はすべてを解決する」ですかね?
あまりの傍若無人ぶりに、あちこちから恨みを買いまくってしまい、娘が誘拐されてしまいました。
まあ誘拐されたと言っても、拘束もされず元気いっぱいでしたが。
いろいろとユルい映画です。
アンリ・ドカエ撮影によるニースの風景などは美しかったですが、特に印象に残るものはないかな~、という凡作でした。
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