映画「黒水仙」あらすじと感想【ネタバレあり】女子修道院を舞台にしたサイコ・スリラー
1947年にテクニカラーで撮影された作品です。
レトロな感じの色キレイー (・∀・) ♪
断崖絶壁の山頂にそびえ立つ女子修道院を舞台にしたサイコ・スリラー。
主演のデボラ・カーがこれまたキレイで、禁欲的な尼僧姿がすごく似合っています。この作品がきっかけでハリウッドに進出しました。
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あらすじ
カルカッタの尼僧院に入信していたシスター・クローダーは、修道院長からの任命によりヒマラヤ山脈にある寒村モブで奉仕活動をすることになった。
モブの修道院は山頂にあり、領主はそこを学校および病院として尼僧たちに運営してもらいたいと考えているのだ。
クローダーはそこの修道院長となり、補佐役やムードメーカー役なども選び、5人の尼僧が就任することになった。
そのうちの一人は具合を悪くしているシスター・ルースで、療養をかねてという名目で来させられている。
修道院は長く打ち捨てられていた場所で、元は将軍の後宮だった。
これまで、アヤという老婆がひとりで管理をしていたが、力不足によりただの廃墟となっていた。
そのため、設備はガタガタで隙間風が常に吹いており、水道管のパイプも腐っていて使用できない。
モブで唯一の同国人男性ディーンの手を借りて修復していくが、彼の粗野な態度がクローダーは気に入らない。
片付けや修繕が捗々しく進まないが、子供たちも学校として通い出し、畑を耕して少しずつこの土地に慣れていこうとする。
ある日、ディーンが花嫁修業を希望しているカンチという少女を連れてきた。
気乗りしないが、クローダーは彼女を下働きとして雇うことにする。
同時期に、将軍の甥が学問への意欲を持って入学を希望してきた。
子どもと女子のみの学校なので断るが、彼の並々ならぬ熱意を認め、特別に入学を許すのだった。
しかし不慣れな土地柄と仕事、言葉が通じる者が極端に少ない村人たちとの交流の難しさ…
さまざまなことにシスターたちは疲弊していく。
やがて年長のシスター・フィリップが転任を希望し、ルースはディーンに邪な感情を抱いて、よく彼と話しているクローダーに嫉妬をむき出しにしてくる。
そんな中、重篤の赤ん坊が修道院に運ばれてきた。
助かる見込みがない、とシスター・プライオニーはそのまま家に帰す。
しかし、なんとか出来ないかと同情したシスター・ハニーが下痢止めのヒマシ油を母親に渡したことが裏目に出て、赤ん坊の死亡を修道院の尼僧のせいだと村人たちに恨まれることになった。
そして生徒たちは学校に来なくなり、下働きの者たちも出て行って、5人は孤立する。
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感想
なんの予備知識もなく観たので、ヒューマンドラマか恋愛ドラマかと思っていました。
しかし観ていくうちに妖しい雰囲気になり、積もり積もった嫉妬の炎で狂気に走るルースが怖かったです!
ラストのメイクも幽霊みたいで怖い!
めっちゃサイコ・スリラーでした。
女優さん、怪演! (・∀・)
しかもしかも、ディーンと仲が良いからクローダーに嫉妬していたのですが、この二人は互いに恋愛感情はなく、会話も事務的なものばかりだったので、完全にルースの独り相撲なところが哀れです。
ルースはいつも遠くから二人がいるところを見ているだけだったから会話の内容を知らないんですよね。
それでも、もう考えが凝り固まっていてクローダーを殺そうとします。
思い込みで暴走すると人生終わりますね (;´Д`)
正直「黒水仙」というタイトルが地味だし、あまり期待していなかったのですが、なかなかのヒットでした。
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