映画「ガントレット」あらすじと感想【ネタバレあり】イーストウッドの初期B級作品
クリント・イーストウッドが監督・主演したアクション映画です。
はみ出し刑事の役ですが、ダーティハリーとは違っています。
当時の恋人だったソンドラ・ロックがヒロインを務めました。
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あらすじ
フェニックス市警の刑事ベン・ショックリーが、市警察の監督者 (コミッショナー) であるブレークロックから特殊任務を命じられた。
航空券と身柄引き渡し召喚状を渡され、ラスベガス市警からマリーという女性を護送しろ、というものだった。
彼女は、ある公判の証人なのだという。
すぐにベガスに飛んだショックリーに、売春のかどで留置場に入れられているマリーは激しく反発した。
自分は狙われている。
ここを出たらショックリーも巻き添えで殺される。
そう訴えるマリーの言葉を最初は信用していなかったのだが、競馬情報で「Marie no shown (マリーは姿を見せない)」という名前の馬に高オッズがついているのを見て胸騒ぎを覚えた。
ゲートから出るとすぐに死ぬ馬 = 留置場から出るとすぐに殺されるマリー。
そういった暗号だと気づいた。
マリーを精神鑑定にかけるために呼ばれていた救急車。
その救急隊員に、道の途中で車を用意するようにショックリーは頼む。
暴れて抵抗するマリーを担架に拘束させて救急車に乗り込み、用意されていた車までやってくる。
救急隊員がその車のエンジンをかけると、一瞬で爆発した。
マリーが狙われていることに確信を持ち、自分も一緒に殺されるのだと悟ったショックリーは救急車を自分で運転し、追跡してくる車を撃つようにとマリーに拳銃を渡す。
飛行場に行く予定だったが変更し、ふたりは一旦マリーの家に行くことに。
ショックリーはブレークロックに電話をかけ、この場所に護衛用と偽装用のパトカーを2台寄越すように頼む。
マリーが窓の外を見るとパトカーがやってくる。
彼女はバスルームに移動した。
ショックリーが気づかないうちに、十数台のパトカーが家の前についた。
そして警察官たちは家に向かって銃を構え、ふたりに出てくるように命令する。
誤解がある、と慌てたショックリーがバスルームに行くと、マリーの姿がない。
混乱しながら彼女の名を呼ぶうちに、警官隊の一斉射撃が始まった。
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感想
とってもB級作品☆
「コマンドー」の吹き替え翻訳で有名な平田勝茂さんに翻訳してもらってたら、もっと有名作品になったかも。
そんなふうに思えるくらい、見どころをアクションのみに特化したチープ感。
シナリオも演出も「なんじゃこりゃ~」と腰砕けになりつつも、つい笑ってしまう愛すべき作品だと思います。
火薬量がハンパじゃありません。
銃撃シーンの時間も長すぎるくらい長い!
マリーのおうち、最後はペシャンコになってしまってコントのオチみたいになってます。
バスルームから外に繋がる秘密の隠し通路があるし、一般人の家がそんな作りになってるわけあるかww
ご都合主義なところは他にもいっぱい。
シリアス路線の脚本なんだけど、どうにも笑いがこみあげるし、ちっともハラハラしない。
主人公が途中で死ぬわけない、というセオリーに沿っていると分かっているせいかもしれません。
ヘリからバイクに乗る二人を狙撃するシーンなんかもあるけど、セオリー通り人体に銃弾が当たることはありません。
しかもオチも見えます。
ええ、送電線に接触して爆発。 よくあるよくある( ̄▽ ̄)
任務を命令してきた人物が黒幕なことも、助けてくれた人が殺されることも、女性のヌードが拝めるサービスシーンを盛り込むことも、全部B級の鉄板。
全部網羅している、優秀なチープ作品でした。
うん、面白かったです(´▽`*)
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