映画「恋の掟」あらすじと感想【ネタバレあり】男はソレを我慢できない
ラクロの小説「危険な関係」の三度目の映画化作品です。
監督は「アマデウス」でもコスプレ劇を手掛けたミロス・フォアマン。
原題にもなっている主人公をコリン・ファースが演じ、彼が思いを寄せる人妻を演じたメグ・テイリーとは実際に恋人同士になりました (その後破局)
物語の中心となっている公爵夫人をアネット・ベニングが演じます。
そして「E.T」で有名になった元子役ヘンリー・トーマスも重要な役で出ていました。
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あらすじ
18世紀フランス。
11歳から修道院に寄宿している15歳のセシルの元に、母親のヴォランジュ夫人がやってきた。
母のいとこメルトゥイユ公爵夫人も同行している。
ヴォランジュ夫人はセシルに婚約が決まったことを告げ、公爵夫人に教育係をお願いしてきた。
婚約者がどんな人なのかヴォランジュ夫人は秘密にしており、セシルも公爵夫人も楽しみにしている。
教育係を引き受けた公爵夫人はさっそくセシルをオペラに連れていった。
彼女たちが座る桟敷に、公爵夫人の友人・ヴァルモン子爵が挨拶にやってくる。
女性慣れしている彼のスマートな誘いの言葉に戸惑うセシル。
公爵夫人は笑いながら淑女らしい断り方などを教えるのだった。
もうすぐセシルが歌を披露する演奏会が開かれる。
彼女は音楽教師のダンスニーの厳しい指導を受けながら、演奏会には間違いなく婚約者が来ると楽しみにしていた。
メルトゥイユ公爵夫人も早く見てみたいと期待しながら、長年の愛人ジェルクール伯爵との情事を楽しむ。
しかし彼の態度に素っ気なさを感じて違和感を覚えた。
そして演奏会当日。
セシルの婚約者はジェルクール伯爵だと紹介されて公爵夫人は固まった。
互いに知らないフリをしたが、裏切られた怒りは沸々と煮えたぎっていた。
その頃、田舎にある伯母のロズモンド夫人の屋敷にやってきたヴァルモンは、法務官の妻であるトゥーヴェル夫人と出会い、一目で恋に落ちた。
しかし貞淑な彼女は一向に靡かない。
この屋敷にいる間に必ず落とすと決めていたところで、メルトゥイユ公爵夫人がヴァルモンに会いにやってきた。
公爵夫人は伯爵への復讐として、結婚前にセシルの純潔を奪うようにヴァルモンに頼んでくる。
感想
18世紀フランスの貴族階級では花嫁の純潔はかなり重要視されていたみたいですね。
現代ではなかなか考えられないことですが… (;^ω^)
そのせいでセシルたん狙われて… 完全に巻き添え。
ですが彼女のほうも伯爵にガッカリしてて、ダンスニーとの恋に走ってしまいます。
ヴァルモンに復讐計画を断られた公爵夫人も、こちらの恋を応援。
要はセシルの処女が伯爵のものにならなければ相手は誰でもいいわけですからね。
「伯爵と結婚してダンスニーは愛人にしなさい」って… 鬼だわ。
あくまで復讐優先。セシルを巻き込む。
この辺りの中盤はメルトゥイユ公爵夫人とセシルが中心になっていて、ヴァルモンに主人公感がありません。
空気どころか出てきやしない。
原題「Valmont」にしたの失敗だったんじゃないかな、と思いましたもん。
でもメルトゥイユ公爵夫人と「トゥーヴェル夫人を落とす」という賭けをしてから本領発揮。
負けたら修道院に入って一生禁欲すること、と言われて必死に夫人に言い寄ります。
プレイボーイに禁欲生活はキツいわなぁ (≧▽≦)ブハハッ
「危険な関係」の映像化作品は今回初めて観たので、先の展開がどうなるのかまったく分からなかったから面白かったです。
コスプレ劇なので衣装やセットも見どころです。
でも色味が抑えてあるので、上品だけど華やかさには欠けていました。
全員黒髪なのも、ちょっと地味さを増してしまったかも。
2~3人くらいブロンドやブルネットの髪の人がいても良かったし、ドレスなどもビビットカラーが少しぐらい欲しいところでしたね。
フリルやリボンはすごく多くて可愛かったのですが、全編モノトーンに近いファッションなのはちょっと残念でした。
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