映画「見知らぬ乗客」あらすじと感想【ネタバレあり】“かんぺきなさつじんけいかく”は超杜撰
パトリシア・ハイスミスの同名小説をヒッチコック監督で映像化。
脚本にはレイモンド・チャンドラーも参加しています。
主演は「夏の嵐」「ロープ」のファーリー・グレンジャー。
サイコパスな男を演じたロバート・ウォーカーは公開直後に急死しました。
監督の娘パトリシアがヒロインの妹役で出ています。
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あらすじ
テニス選手のガイが列車内のラウンジでくつろいでいるとき、前の座席に座る男が話しかけてきた。
先日の試合を褒め称える男に笑顔で応えると、男は馴れ馴れしくガイの座るテーブルに移動してくる。
ブルーノと名乗るその男は饒舌でゴシップ好き。
ガイから借りたジッポライターに「A to G」と刻印されているのを見て、すぐに彼の不倫相手アンからのプレゼントだと見破った。
アンは上院議員の娘で、ガイ同様スキャンダルはまずい。
ブルーノは半ば強引にガイを自分のコンパートメントに呼び、ガイの妻ミリアムについて訊いてきた。
夫婦仲は最悪だが、他人にベラベラしゃべる気にはなれない。
名前だけ言って後は適当に濁したところ、ブルーノはおもむろに完全犯罪について切り出してきた。
ガイは妻を、ブルーノは自分の父を殺したい。
だけど動機がある者がそれぞれ犯行に及んだら、すぐに捕まってしまう。
そこで彼はガイに交換殺人を持ちかける。
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感想
イッちゃってる目ぇして「ぼくのかんがえた かんぺきなさつじんけいかく」を興奮して喋るブルーノにドン引きするガイ。
アブなすぎてなかなか逃げ出すタイミングが掴めません。
「ねえねえ、どう？このけいかく」と “褒めて褒めて” オーラを出してくるブルーノに、ガイも「んー、いいんじゃないかな～」と濁して急いで列車から下りました。
ヤバい応対…
新聞に載りやすい有名人のガイは、ブルーノに付きまとわれます。
だってブルーノ、マジでミリアムを殺しちゃったから。
「はやくぼくのパパもころしてよぉ～」とガイに迫るんですわ。
交換殺人を思いついた、という骨子だけでもう完ぺきな計画だと思い込んでいるブルーノ。
いろいろ雑です。
変装もなしに遊園地で遊ぶミリアムの後をつけ回し、彼女が遊ぶアトラクションは自分もやるから結構目立ってる。
いくら動機がないといっても、目撃情報を与えすぎ(￣▽￣)
しかもガイにアリバイがあるかどうか分からないタイミングだから、交換した意味がない。
交換殺人なら、相手が確実にアリバイのあるときに実行するのが鉄則でしょうに。
メリットは動機の有無だけじゃないんだよ。
そんなわけでガイは警察に目を付けられてしまうのですが、そんなことお構いなくブルーノは現れます。
うっわ～… はっきり言ってジャマ。
ガイにとってミリアムはウザかったけど、ブルーノはそれを上回るウザさ。
当然殺人なんてゴメンです。
業を煮やしたブルーノは、ミリアム殺しをガイの罪にするため、彼が列車で置き忘れたジッポライターを現場に落としてやろうと画策します。
遊園地に再びやってきたブルーノ。
入り口前で余裕かましてタバコ吸おうとしたところで、ジッポを排水口に落っことしてしまいます。
オーマイガー
遊園地の職員たちを呼んで大騒ぎ。
結局自分で格子の隙間から手を入れて取ろうとしますが、ツルッといってさらに下へ。
オーマイガー アゲイン
そのときの手が「あばばばばっ！」って動きしてて爆笑します。ウケた(≧▽≦)
最後は遊園地内で暴走するメリーゴーランドでの戦いに。
機械を動かしている善良な遊園地職員を撃ち殺したのは、なんと警察。
この人が死んじゃった拍子に操作レバーが「MAXスピード」までいってしまって大暴走。
これ、始末書程度では済まない不祥事だけど、なんか撃ち殺した人たち何にも気にしてなくてビックリ( ﾟДﾟ)
揉み消すんだろうな、うん。
最近、日本の公権力も、特に〇室特権を乱用して揉み消し・圧力、何でもありになってきてる感じだもんな…
こんなの法治国家じゃないやい(ノД`)・゜・。
と、最後は日本の現状を嘆いてしまいました。
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