映画「サイン」あらすじと感想【ネタバレあり】凸型アルミホイル製ヘルメット
ミステリーサークルを題材にしたM.ナイト・シャマラン監督のSFホラー作品です。
主演はメル・ギブソン。
その弟をホアキン・フェニックスが演じ、子供たちをマコーレー・カルキンの弟ローリーと、これがデビュー作のアビゲイル・プレスリンが演じます。
シャマラン監督自身も出演しています。
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あらすじ
半年前に妻を交通事故で亡くしたグラハム。
それがきっかけで信仰心を失い、牧師を辞めた。
ある朝、奇妙な音に気づいて敷地内のトウモロコシ畑に弟のメリルと共に向かうと、息子モーガンと娘のボーがいる。
畑は部分的に潰されており、上からは何かの紋様に見える。
ミステリーサークルが出来ていたのだ。
やってきた保安官の見分が終わった直後、飼い犬がおかしくなり、ボーに襲い掛かろうとしたためモーガンは犬を殺してしまった。
ボーはボーで、水を飲んでは「この水、汚染されてる」と言ってあちこちに水が入ったコップを置きっぱなしにしている。
テレビでは世界中でミステリーサークルが出現しているニュースが報道されていた。
いち早く宇宙人の存在に気づいたモーガンが本屋に連れて行くように頼んできたので、一家は町にやってきた。
子供たちが宇宙人に関する本を選んでいる間、グラハムたちは警察署に行く。
そこの刑事からメリルは「なぜメジャーリーグに行かなかったのか」と問い詰められた。
メリルは将来有望な野球選手だったのだ。
全員が合流して外のカフェで一休みしていると、グラハムはある人物に目を留める。
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感想
全体的にユルく、つかみどころを感じない雰囲気の中で宇宙人襲来のサインをあちこちに散りばめている独特な作品です。
最初のうちは「これ、物語はちゃんと動いているのかな」と不安を感じるくらい。
何かが起こりそうで何も起こらない、ただの “雰囲気映画” になっているんじゃないかと。
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を観たときにこんな気分だったな～、とか思い出しました。
屋根に不審な人影を見つけたグラハムとメリルが大声で罵りながら家の周りを走り回ったり、凸型にしたアルミホイルを頭にかぶった子供たちが可愛い♡と微笑ましく観ていたら、メリルまで被り出して真顔で座っていたりして、所々で「！？」という笑いを差し挟んできます。
宇宙人の造形が「古代の宇宙人」みたいな “いかにも” なビジュアルで、あまり怖くないところも笑いどころかも。
メリルが悲鳴をあげてビビリ倒れたニュース映像も「あ。ちょっと通りますよ」って感じで怖くないw
さすがにラスト近辺では家の中に入ってこようとする宇宙人と、侵入を防ごうとするグラハムたちとで緊迫感を盛り上げます。
モーガンの喘息設定が、忘れた頃に発動してピンチ。
だけどメリルの野球選手設定と、ボーの「汚染された水」設定で宇宙人撃退できました。
思ってたより弱い。
というか、水は本当に汚染されていたのか、宇宙人が汚染したのか、それとも汚染なんかされていなかったのか、真相はまったく分かりません。
ヘンテコ映画だと思いますが、そこそこ楽しめました。
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