映画「レザボア・ドッグス」あらすじと感想【ネタバレあり】疑心暗鬼が渦巻くスリル
クエンティン・タランティーノのデビュー作で、監督・脚本・出演をこなしています。
脚本に惚れ込んだハーヴェイ・カイテルが主演と製作を請け負いました。
ティム・ロス、スティーブ・ブシェミ、マイケル・マドセン、クリス・ペンなど、クセの強い俳優が揃います。
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あらすじ
裏社会の大物ジョーの声掛けで集まった男たち。
今回の仕事は宝石店の襲撃だ。
ジョー以外とは全員初対面の彼らは、素性が分からないようコードネームとして色の名称がつけられる。
いよいよ決行となるが、張り込んでいた警察隊に包囲され計画は失敗。
腹部に重傷を負ったオレンジを励ましながら、ホワイトは待ち合わせ場所の倉庫に向かった。
他の仲間たちはまだ戻ってきていない。
痛みに呻き、泣きわめくオレンジにホワイトは同情するが、病院に連れていくことは出来ない。
頭を抱えていると、ピンクが戻ってきた。
混乱した状況の中でも、しっかりとダイヤを盗んできており、ここに来る前に隠してきた、という。
警察隊が来るのが早すぎたことから、裏切り者がいる、といきり立つ。
ホワイトは自分が疑われてピンクと殴り合いのケンカになった。
そこへ、ブロンドも戻ってきた。
宝石店に入っていきなり銃を乱射して無用な殺生をした彼を、ホワイトもピンクも警戒する。
彼らの非難も意に介さず、ブロンドは警官のひとりを人質として連れてきていた。
コイツの口を割らせれば裏切り者が誰なのか分かる。
そう考えてホワイトもピンクも拷問に加担した。
口が固い警官にてこずっているところで、ジョーの息子エディがやってきて、ホワイトとピンクとでダイヤを取りに行く。
瀕死のオレンジと警官、そしてブロンドの3人だけになった倉庫で、ブロンドのサディズムが警官に向いた。
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感想
久しぶりだったのでタランティーノの凶暴性を忘れてました…
ホラー映画さながらの血糊の量！
そして暴力描写！ パネェ… (;´Д｀)
特殊メイクだと分かっていても、耳を切られた痕が怖かった。
こんな苛烈さに戦慄しながらも、会話も行動もテンポが良く、時間が行ったり来たりしてても分かりやすいストーリー展開で楽しめます。
むしろ過去の回想が入ることで主要人物たちの人となりが分かり、深みが出ています。
特に潜入捜査官だったオレンジの苦悩。
ときどきすごくカッコよく見えて、潜入捜査の緊張感が伝わります。
そしてそんな彼を、裏切り者だとは露ほども思っていないホワイトの漢気。
救いのないラストだけど、疾走感があるから鑑賞後の後味は悪くない。
ダイヤを持って逃げてったピンクだけが美味しい役割でした。
ピンクなんかイヤだ、と抗議したのに「ダメだ。お前はピンクだ」と無理やり気に入らない色にされた恨みをキッチリ返したみたいな感じですね。
てか、このやり取り超好き♡
自分の息子のことは “ナイスガイ・エディ” なんて呼び名を許してるのに、ピンクの変更は許さない (≧▽≦)
こんなくだらない会話が、気が抜けていて面白いんですよね。
デビュー作ですでに鋭く独特の感性が迸っている、鬼才の熱量を感じる作品でした。
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