映画「プリティ・イン・ピンク / 恋人たちの街角」あらすじと感想【ネタバレあり】
モリー・リングウォルド三部作のラストです。
今回ジョン・ヒューズは製作と脚本に回り、監督はハワード・ドゥイッチが担当しました。
相手役はアンドリュー・マッカーシー。
ジョン・クライヤーやジェームズ・スペイダーが取り巻きます。
ジーナ・ガーションが端役で女子高生役をやっていて驚きです。
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あらすじ
父親が失業中の女子高生アンディは、プチプラな小物と、手先が器用なため自作の服を身に付け、周りとは一味違うファッションセンスを持っている。
そんな彼女が面白くない生徒もおり、特に金持ちの子ほど目の敵にしていた。
当然学校はつまらないけれど、将来のため真面目に勉強に取り組むのだった。
交友関係では、彼女に好意を持っている幼なじみのダッキーに対し、アンディは彼に恋愛感情を持つことが出来ず、友達以上になるつもりはない。
そして何度もナンパしてくる金持ち男・ステッフのことは、歯牙にもかけなかった。
放課後、バイト先のレコード店に、同じ学校の金持ちグループの男の子ブレーンが客としてやってきた。
なんとなく互いに惹かれ合い、それから二人の仲は少しずつ進展する。
しかし、初デートでブレーンが誘ったホームパーティーに行くと、そこでは金持ちグループの子たちが乱れた姿をさらけ出していて居たたまれない。
しかもそこはステッフの家だった上、アンディに何かと暴言を吐いてくるベニーまでいた。
結局パーティーは抜け出し、アンディの行きつけのクラブに行く。
するとバイト仲間のイオナとダッキーがおり、ダッキーはブレーンに失礼な態度をとってアンディを怒らせる。
そのまま二人で店を出ていき、家まで送る、というブレーンの申し出をアンディは固辞。
家を見られるのが恥ずかしいからだと、アンディは泣きだした。
しかしブレーンは格差を気にしておらず、ふたりの仲は進展。
プロムにも誘われてアンディは有頂天だった。
翌日、ブレーンがアンディを連れてきたことが気に入らないステッフは、彼女と絶交するように強要してきた。
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感想
王子様と貧乏少女、という王道のシンデレラストーリーを、80年代風に仕上げてあるので現実感があります。
パーティーがオゲレツな点も含めて
ほんとジョン・ヒューズ好きだなこういうの (; ̄▽ ̄)
素行の悪い高校生が生き生きと描かれます。
ステッフなんか白スーツ着てますからね。
日本ではソレ、893ルック… 向こうでもマフィアが好む系…
ステッフの家はきっと成金だ。うん、きっとそうだ。
そんな彼と友人付き合いしている本物の御曹司ブレーンは、アンディと付き合うな、とステッフから強く言われます。
たぶん自分に落ちなかったアンディを、ブレーンが易々と落としたことが気に食わなかったんだと思いますが、表向きの名目は「貧乏人だから」。
お坊ちゃまのブレーンの心は揺れます。
強く責められることが苦手なのかもしれません。
そのくせ優柔不断だから、アンディからの電話を無視したり彼女を避けるように行動するけれど、はっきりと断る言葉が出てこない。
そして「プロムには他の子を誘った」と嘘をつきました。
ここでアンディからも強く責められて、なんと、涙を流します。
弱っちいな、王子様。
王子様の弱さを容赦なく出すあたり、他のシンデレラストーリーとはちょっと違ってますね。
アンディのほうもダッキーから、住む世界が違うことを言われますが、ブレーンを信じている彼女はそれを突っぱねたのに。
ヒロインは強い。
そしてウザかったダッキーも最後は男を見せます。
いいヤツだ。
既定路線のストーリーだけど、難しいこと考えずに気楽に観られる作品です。
久しぶりに観て楽しめました。
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