映画「愛のメモリー」あらすじと感想【ネタバレあり】クルクル大好きデ・パルマさん
ブライアン・デ・パルマ監督の初期作品です。
主演はサム・ライミ版の「スパイダーマン」でベンおじさんを演じたクリフ・ロバートソン。
「1000日のアン」のジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドがヒロインです。
それまで舞台で活躍していたジョン・リスゴーが初めて映画に出演した作品でもあります。
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あらすじ
1959年。
不動産会社社長のマイケルと妻エリザベスの結婚10周年記念パーティーが自宅で催された。
共同経営者のロバートが乾杯の音頭を取ってくれる。
一人娘のエイミーも参加し、楽しい一時を過ごしたその夜、エリザベスとエイミーが何者かに誘拐された。
エイミーの天蓋付きベッドの支柱に犯人からの声明文が残されており、翌日までに50万ドル用意しろ、とのことだった。
犯人の命令を無視して警察に相談したマイケルは、担当刑事の言うことに従った。
身代金を入れたと見せかけた鞄には、白紙の束と発信器を入れておいたのだ。
犯人の指示通りにフェリーに乗ったマイケルは、その鞄を指定の場所に放り投げる。
車でそこに駆けつけた犯人たちは、鞄を受け取ってアジトに逃げ去った。
しかし鞄を開けた犯人たちは怒り狂い、エリザベスたちにマイケルの薄情さを訴える。
そのとき警官隊がアジトに駆けつけて包囲するが、彼らはエリザベスたちを盾にして車に乗り込み、猛スピードで逃げていく。
警察側も必死で追うが、上がりかけている跳ね橋からのジャンプに失敗して、犯人たちの車は爆発炎上した。
警察から妻子の死を知らされたマイケルは、エリザベスとの思い出がある聖堂に模した墓を建ててふたりを弔う。
1975年。
未だ傷心のマイケルだが、商談のためロバートと共にローマに行く。
商談は無事にまとまり、余った時間でマイケルは思い出の聖堂に足を運んだ。
そこで彼は、エリザベスと瓜二つの絵画修復師サンドラを見て息を飲む。
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感想
ヒッチコックの「めまい」を意識したそうですが、気づかなかったです。
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言われてみれば確かに似ていますね。
イタリアにいる間にさっさとサンドラと結婚し、彼女をアメリカに連れてきたマイケルのフットワークの軽さに驚きましたが。
マイケルの邸宅にやってきてエリザベスの絵画に釘付けになるサンドラを見て、むしろ「レベッカ」を意識しているのかと思いました。
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サスペンスなのですが、中盤は恋愛映画のような雰囲気で、あまり動きがありません。
しかし後半では巻き返し。
16年前の誘拐と同じように、天蓋の支柱に声明文が貼られていて、今度はサンドラが誘拐されます。
焦るマイケルは「今度こそ」とロバートに資金調達をお願いしますが、交換条件を突き付けられます。
ロバートは会社の乗っ取りを計画していました。
やはり……!
サスペンス映画に出ているときのジョン・リスゴーが普通の善人であるはずがない!
あんなクセ強なキャラしてんのに (失礼なやっちゃ)
思っていたとおり、前回の誘拐事件の犯人一味の一人でしたし、今回はサンドラもグルになっている狂言誘拐です。
16年前、父は本当に自分と母を見捨てたのかを確認したかった。
サンドラは成長したエイミーでした。
実の父親と結婚… オエエエーーー!!
と思ってましたが、互いに手を出していない「白い結婚」でした。
そのことに気づいていなかったマイケルは、ロバートを殺した後、サンドラのことも殺害しようとします。
だけどギリギリで彼女がエイミーと知って銃を下ろし、感動の再会で抱き合う演出。
またデ・パルマは画面クルクルクル~~♪ をやりました。
ほんと好きね、このカメラワーク (;´Д`)
そしてまた画面酔いしそうになって… 感動の余韻は吹っ飛びました。
だから回されすぎると、ぎぼぢ悪ぐなってしまうんだって…
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