映画「いずれ絶望という名の闇」あらすじと感想【ネタバレあり】
「あるいは裏切りという名の犬」のオリヴィエ・マルシャルが、今回は脚本と出演に回ったフィルム・ノワール作品です。
主演は「あるいは~」でも組んだジェラール・ドパルデュー。
今回も警察組織の闇部分にスポットを当てています。
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あらすじ
同僚のフランクから「ダイアモンド13」という合言葉を受け取った刑事マット。
フランクとライブバーで落ち合い、ステージにいるドラマーのアリババが薬物中毒者だと教えられる。
病気のため余命いくばくもないフランクは、自身が麻薬捜査官であることをマットに告げ、麻薬取引の現場に出向く。
非公式の捜査のため、フランクはマットに100万ユーロの報酬を約束した。
しかし人質事件の一報が入り、マットはそちらの現場に行かざるを得なくなった。
人質は救い出すことが出来たが、人命を軽んじる言動をしたマットに、人質となっていた女性は怒りをあらわにした。
加えて犯人を射殺したため取り調べを受ける羽目に。
翌朝、警務部に連れていかれて警務部長である元妻のカルーンから停職を言い渡される。
そしてそこで麻薬捜査官であるフランクが、麻薬王と親しくしている映像を見せられた。
何年も前からフランクはこの男と闇取引をしていたのだという。
感想
う~ん・・・
分かりにくかったです (; ̄▽ ̄)
なんか、意味がありそうで無かったシーンとか、人物関係とか、ちょっとまとまってない感じなんですよね。
冒頭の未成年たちの交通事故とか何かの伏線かと思ったけど全然だったし。
人質事件も派手だし、議員夫人が殴られたり髪を掴まれたりして観ていてショッキングな割には、マットが停職になるための理由付けのためだけのシーンでしかないし。
合言葉の「ダイアモンド13」も何のことやら最後までサッパリだし。
原題ではこの言葉が作品タイトルだから、もっとちゃんとした意味があるかと期待したんですけどね。
フランクの存在にしても、刑事とマトリを兼任してるのか、それともマトリなだけなのか分からない不可思議な立ち位置。
この後フランクは謎の人物に殺害されますが、そのシーンも無駄に長い。
暗くて重い雰囲気のわりには「あるいは~」のときと違ってテンポも悪いし、シーンごとの繋ぎもイマイチで、脚本良くないなぁコレ、と思ってしまいました。
そして演技派ドパルデューですが… 体型もうヤバいわ、この人。
警察組織の上層部の人間ならまだしも、現場に出る刑事を演じるような、機動力のある体型ではないです。
だから「自分一人で捜査? (ヾノ・∀・`)ムリムリ」とツッコむのも致し方ないことで。
すごく辛口になりました。
「あるいは~」が面白かったし分かりやすかったので、期待値が上がってしまっていたのかもしれません。
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