映画「ベルリン・天使の詩」あらすじと感想【ネタバレあり】天使はオッサンの顔をしている
ヴィム・ヴェンダース監督が祖国ドイツで撮影したファンタジー作品です。
ベルリンの壁崩壊の2年前に作られました。
続編も作られ、主役のブルーノ・ガンツ他、親友役のオットー・ザンダーやヒロインのソルヴェーク・ドマルタンなども続投しています。
ピーター・フォークが本人役で出演しました。
「ローマの休日」も撮ったアンリ・アルカンが撮影監督に起用されています。
あらすじ
ベルリンの街を静かに見守っている天使ダミエル。
子供たちには時折彼の姿が見えているが、大抵の人間は彼の存在に気づいていない。
市井の人々は常に雑多なことを考えており、その心を読み取ってダミエルたち天使はそっと彼らに寄り添っていた。
親友カシエルとの報告会で、ダミエルはふと人間になりたい願望を口にする。
図書館に行くと、他の天使たちもそこにおり、何世紀も自分の著作を読み聞かせてきていた年老いたホメロスを見た。
不死であり「語りの天使」である彼は、今や聞き手が誰もおらず自分が必要とされていないことに無常を感じている。
外に出たダミアンは、サーカスのテントを見つけてその中に入った。
空中ブランコの女性マリオンに心惹かれていると、団長がやってきて、サーカスは今夜の興行で廃業することになる旨を告げる。
一方、映画撮影のためにベルリンにやってきた俳優ピーター・フォークは、自分の傍に天使がいることに気づいていた。
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感想
詩的で、哲学的で… 難解でしたorz
ストーリー自体は分かりやすいのですが、そこに隠されたテーマ的なものを散文のようなセリフから読み取るのが難しい。
わりとボケーとしながら観てしまい、睡魔にもちょっと襲われました。
人の考えていることが聞こえる、というのは面白いんですけどね。
大抵の人がやっぱり、しょうもないことを取り留めもなく考えてるんだな、と。
そんな中で本当に深刻に思い悩んでいる人たちもおり、天使たちはそんな彼らに手を置いて優しく見守ります。
元気づけられた人もいれば、あまりにも悩みが深すぎて天使の存在に気づかず自死を決行してしまう人もいて、様々な人間模様が映し出されます。
そんな優しい天使さんたち。
何故か全員オッサンです。
ベルリンの天使は「オッサン縛り」になっているのでしょうか?
ピーター・フォークも実は元天使だったわけで、この人もオッサンだし。
念願叶って人間になったダミエルは、マリオンといい感じになります。
バーカウンターで話すふたり。
そのとき、妙に達観したようなマリオンのセリフを聞いているうちに「彼女も元天使だったのかな?」と考えましたが、果たしてこのオッサンばかりが天使の世界で成人女性が天使になりえるか? という疑問も持ちました。
でもラストまで彼女が天使だったという表現はなかったので、やはりオッサン縛りだったようです。
人類すべてに向けられた天使の愛
= 全人類へのオッサンの愛
= 全方位おっさんずラブ♡
= おっさんずラブ from sky ♡
………あのドラマが脳裏に浮かぶ…
いやいや、恋愛と人類愛の違いがありますから。
ヘンなことを考えるのはやめよう、うん。
この映画の深遠なテーマについても考えるのやめてるけど。
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