映画「ブレイブハート」あらすじと感想【ネタバレあり】悲惨な最期となったスコットランドの英雄
スコットランド独立のために、支配国イングランドと戦った実在の英雄ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた歴史大作です。
監督・主演を務めたメル・ギブソンがアカデミー監督賞を獲得しました。
イングランド皇太子妃イザベラ役をソフィー・マルソーが演じています。
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あらすじ
1280年。
スコットランドはイングランド王エドワード1世の圧制に苦しめられていた。
和平交渉が開かれ、骨のある貴族たちが集まったが、全員納屋で首を括られて殺された。
農民の息子ウィリアム・ウォレスはその光景にショックを受け、戦いに向かう父と兄と共に戦おうとする。
父はウィリアムを諭して家で待機しているように命じる。
家族が不在の間、ウィリアムは友達のハミッシュとの遊びを通して戦いの修練をしていた。
そして遠征隊の帰還に胸を躍らせるが、父と兄は亡骸となって帰ってくる。
埋葬される二人の元に佇むウィリアムに、近所に住む少女ミューロンが一輪のアザミを手渡した。
慰めの気持ちが心に沁みる。
そこへ叔父のアーガイルがやってきて、ウィリアムは彼に引き取られてこの地を去っていった。
数年後。
成長したウィリアムは戻ってきた。
折しも、村は結婚式で賑わっている。
ウィリアムはハミッシュとも再会し、美しい女性に成長したミューロンと互いに意識し合う。
お祭りムードの中、領主であるイングランド兵が来て「初夜権」の行使を主張してきた。
スコットランド人を完全になくそうと考えるエドワード1世の策略である。
憤慨する花婿に刃物を突きつけられ、花嫁は大人しく領主に従っていく。
ウィリアムも他の村人たちも、この理不尽な仕打ちに何もできず悔しさをかみしめるだけだった。
翌日、ウィリアムはミューロンをデートに連れ出した。
彼女の両親は、ふたりの交際に反対するけれど互いの気持ちはもう決まっている。
初夜権を行使されないため、彼らは二人きりでこっそりと結婚した。
そんな幸せの絶頂期に、イングランド兵に襲われて激しく抵抗したミューロンが、処刑スタイルで殺される。
怒りに燃えるウィリアムは、イングランド兵たちを次々と倒していき、村人たちも加勢する。
死屍累々の中で立つウィリアムに、村人たちは「スコットランドの救世主」だと崇め始めた。
ささやかな幸せで満足する人生を送りたかったウィリアムの想いとは裏腹に、ここから彼はスコットランド独立のための戦いの急先鋒を切っていく立場になる。
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感想
史実とはかなり変えてありますが、そのぶんストーリーが分かりやすくて観ている側が入り込みやすいエンタメ作品に昇華されています。
映像も綺麗だし、バトルシーンの迫力は見ごたえがありました。
銃や爆薬がない時代の戦いなので、けっこう残虐で怖いです。
ギリギリまで引き付けてからの反撃には、こちらまでドキドキ (;´Д｀)
巧みなカメラワークで臨場感のある戦闘シーンを、時間たっぷり使って見せていきます。
メル・ギブソンって、演技の評価はさほどされていない人なんですが、意外と “静” の演技が上手いと思いました。
静かな怒り、静かな愛、静かな哀しみ…
この抑えた演技で、ウィリアム・ウォレスという人が、勇猛なだけではなく智将でもあったと伝わった気がします。
3時間の長尺でしたが、最後まで飽きさせない面白い作品でした。
ただ…ウィリアムの処刑のシーンはあんなに丹念に見せなくても (>_<) とグロ・残虐・拷問なんかが苦手な私にはツラかったです。
(だからホラーはほとんど見れない)
そしてソフィー・マルソーは相変わらずカワエエ (*´Д｀)
ソフィーが嫁に来たっちゅうのに、なんじゃあの皇太子は。
ものすごく印象に残るキャラクターだったけど (史実でもあんな感じの人だったらしいエドワード2世)
この皇太子や、味方側の「有能なおバカ」スティーブンなど、ちょっとした笑いどころもあります。
戦闘中にはプリけつ祭りもあるのでお見逃しなく♪
(ただし♂の)
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