フランス映画「愛してる、愛してない…」あらすじと感想【ネタバレあり】
オドレイ・トトゥ主演作品です。
共演はサミュエル・ル・ビアン、イザベル・カレやクレマン・シボニーなど。
前半と後半で主人公が変わり、視点が変わることで同じ出来事でも違う様相を呈する妙が面白い作品です。
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あらすじ
恋人ロイックの誕生日にバラを買いに来た美大生アンジェリク。
授業で人物デッサンをしているときも、男性モデルの顔をロイックに変えてしまうくらい彼に夢中だ。
応募作品の受賞が内定し、展覧会までに絵を15点描くように言われて舞い上がる。
バイト先のカフェに行くと、バイト仲間エロイーズの幼い妹レアもいた。
泊まりに来るように誘われるが、アンジェリクはロイックとのデートのため断った。
バイト終業後、一年間ワシントンで暮らす一家の留守宅を預かることにしたため、その家で注意事項を聞いてから荷解きする。
そして夜に、医学学会のパーティーに参加した。
ロイックは心臓外科医なのだ。
他の医師たちと歓談中の彼を、アンジェリクは離れた場所から見守った。
そのパーティーには医大生の友人ダヴィッドも参加しており、アンジェリクを見つけた彼は声をかけてきた。
彼女を放っておいているロイックを、ひどいヤツだ、と言う。
アンジェリクは、ロイックが既婚者であることを初めてダヴィッドに伝えた。
ロイックの妻ラシェルは弁護士で、ふたりはもうすぐ別れるのだ、とアンジェリクはダヴィッドに教える。
洗面所に行ったアンジェリクを迎えに行ったダヴィッドは、彼女がロイックと出てきたところに遭遇。
そしてアンジェリクは彼の車で帰宅した。
展覧会用の絵画を制作する傍ら、休日は公園で過ごすロイックの姿を何枚もスケッチする。
プレゼント用の絵も描き上げ、早朝に彼の職場に置いてきた。
その絵が、ロイックの秘書アニタが彼の部屋に飾っておいた、と聞いてアンジェリクは顔をほころばせる。
しかし、その夜のデートをすっぽかされ、さらに妊娠中のラシェルと仲睦まじい姿を見てしまい、アンジェリクの嫉妬と独占欲は暴走する。
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感想
最初観たときは驚きました。
なんの前知識もなかったので「オドレイ・トトゥ主演だし、アメリっぽい雰囲気のポップな恋愛映画かな」と思っていたんです。
まさかのストーカー。
恋愛妄想を炸裂させた女の恐怖をまざまざと見せつけてくるとは…!
見事に前半は騙されました。
約束すっぽかすなんて酷いな、とか、奥さんと普通に仲いいのになんで不倫なんて、とか思ってロイックを悪者にしていたのですが、後半ロイック視点になると、彼はただの被害者だと分かります。
何も悪いことしてないのに、人生転げ落ちまくり…
隣に住んでいる (コレも後で知ってビックリ) 若い女性に、花束から1本抜き取って「どうぞ」とあげた。
こんな他愛ない紳士的な行動が悲劇の引き金になるとは。
おちおち人に親切にも出来なくなってしまいそう (´・ω・`)
まあ勘違いする人のほうが少ないから、そこは臨機応変で。
しかし、こんな紳士的な人で、しかも医者なんて社会的地位の高い人だからモテます。
そのためアンジェリクがストーカーの正体だとはなかなか気づかず、別の人を疑ってしまうんですね。
モテモテって羨ましいけど、こういう弊害もあるのか。
さらには、秘書のアニタちゃんが仕事できない子だからクビにするんだけど、それがアンジェリクのことで乗り込んできたダヴィッドの言う「あの子」がアニタのことだと勘違い。
懐かしのアンジャッシュのコントみたいなことになってましたw
(もう見れないんだろうなぁ)
全体的に、あの出来事がこの出来事につながって…、という流れがとても上手い作品です。
観るのは二度目なのですが、アンジェリクがストーカーだということが分かった上で鑑賞しても面白かった。
そしてラストシーンなどがとても印象に残ります。
怖くて気持ち悪くてゾワゾワくる。
オープニングの可愛らしさとのギャップもあり、なんかクセになる映画です。
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