映画「ROCK YOU! [ロック・ユー!]」あらすじと感想【ネタバレあり】ロケンロール中世!
「L.A.コンフィデンシャル」や「陰謀のセオリー」などの脚本を書いたブライアン・ヘルゲランドが監督・脚本・製作を手掛けた娯楽作品です。
主演はヒース・レジャーで、これがハリウッド初主演作品になります。
中世フランス・イングランドを舞台にしていますが、クイーンやデヴィッド・ボウイ、AC/DCなどのロックで彩られています。
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あらすじ
百年戦争よりすこし前のフランスでは、馬上槍試合が人気だった。
現チャンピオンはエクター卿だが、試合の最中に亡くなってしまう。
棄権になると賞金はもらえない。
従者のひとりウィリアムは、エクター卿に成りすまして続きの試合に出る。
みごと勝利した上、正体もバレなかったため、ウィリアムは仲間のローランドとワットを説得して、今後も試合に出続けることにした。
しかし馬上槍試合は貴族しか出場できない。
騎士に憧れてはいるがウィリアムは平民だった。
次の試合会場があるルーアンに向かいながら、三人でどうするか考えあぐねていると全裸の男と遭遇。
ジェフリー・チョーサーと名乗るその男は、文筆家であり頼まれればどんな書類も書くと豪語する。
ウィリアムは、ウルリックという偽名を用いて貴族証明書を作ってもらった。
そしてチョーサーを紋章官として仲間に入れる。
ルーアンでの試合前。
町を馬で散策していたウィリアムの目に、美しい貴族の女性ジョスリンが飛び込んできた。
つれない態度の彼女に未練を残しつつ、剣と槍の二種目に出場する。
鎧が割れてしまい修理を頼んだ女性鍛冶屋のケイトが新たに仲間に加わった。
観戦していたジョスリンに、槍の実力者アダマー伯爵が近づき、ウィリアムに敵意を剥き出しにする。
感想
細かいこと考えずに素直に楽しめる映画でした。
なにしろ脚本が上手くてキャラが立っています。
試合に出るのはウィリアムだけなのですが、みんなでワイワイ修行したりパーティーのために衣装を作ったりダンスのレッスンをしたり、仲間たちの絆が少年漫画っぽくて観ていて楽しい♡
みんないいキャラしてますが、特にポール・ベタニー演じるチョーサーが際立っています。
「カンタベリー物語」を書いた実在の人物なのですが、マッパで現れて堂々としているし、試合前の口上で話をモリモリに盛って観客を盛り上げるし、詩作はできるわダンスは教えられるわ、何でもできるチートキャラなのにヘンな人。
惚れてまうやろ (*´Д`)
さらにルーファス・シーウェル演じるアダマー伯爵がいい悪役。
好感持てるところも同情できるところもまったくないキャラなので、やっつけられてスカッとするんですよね。
観客が罪悪感を持つことなく素直に憎々しく思えるのが良い悪役だと思うので、完璧ですアダマー伯爵!
可哀想に思うこともなくやられてくれてスッキリしました!
脇役も悪役も良かったのですが… ただ難を言えばヒロインがヒドイン。
「愛しているなら負けて」って… 信じられない (゚д゚)
「君のために勝つよ」と言われ慣れすぎているせいもあるだろうけど、痛めつけられるウィリアムを見て歓喜の表情を浮かべる姿にコワッ!と思いました。
そしてボロボロになってから「愛しているなら勝って」。
このゲロインがーーー!
とはいえ、人気あるんですかね?こういう理不尽なパワハラ女子。
主人公を振り回す小悪魔ヒロインって、けっこういる気がします。
彼女のキャラだけがちょっとモヤりましたが、オープニング (We will rock you) とエンディング (We are the champions) が共にクイーンで締める構成といい、笑いどころも感動どころもある楽しい映画でした。
エンドロールの最後にはちょっとしたエピソードもあります。
…クッソしょうもないエピソードだったけど (;´∀`)
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